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怠慢、短気、傲慢な採用活動

怠慢、短気、傲慢という普通ならマイナスのイメージをいだく言葉ですが、これは Perl の作者であるラリー・ウォール氏の言葉です。

プログラマの三大美徳 / プログラマ - Wikipedia

この考えに当てはめた採用の活動について考えてみます。

怠慢

手間を減らすための手間を惜しまない、という意味での怠慢です。

採用業務は手間が減らしにくい部分が多くあるからこそ、自動化やプロセスの統一などによる手間の削減ができる箇所への対応をすることで、時間を節約することができます。
結果として、採用の戦略や時間をかけたスカウトメッセージの作成など、必要な部分に使える時間が確保しやすくなりますし、選考速度が速まり候補者体験が向上します。

短気

目の前の問題だけではなく、先を見越した対応まで含めてできる、という意味での短気です。先に起こる問題に場当たり的に対処するのを気長にまたない、ということの裏返しです。

例えば、ある職種Aの採用において、募集背景の情報が不足していることで候補者の方へ提供する情報が不十分になっていたとします。
このとき、他の職種においても同様の状況が発生している可能性があります。ほっておくと、気づいたタイミングベースで同じ問題を繰り返す可能性があります。
そのため、横展開で同様の問題がないか調べ、募集背景の記載を追加する対応をします。さらに、今後問題が発生しないように求人要件の定義プロセスに募集要件の明確化を必ず実施するように手順書なりを整えます。気長に問題が発生するまでまたず、先回りして短気に対応をします。

傲慢

強い自尊心により、他人に見せても恥ずかしくない高い質の仕事を追求する、という意味での傲慢です。

・選考プロセスをどのように設計するか?
・スカウトメッセージをテンプレで済ませずに、どのようにアトラクトする文章を作るか?
・面談・選考アンケートを実施し、候補者体験を確認しつつ徹底的に質を上げていく

そんな傲慢さで対応をします。

まとめ

プログラマにとっては定番の三大美徳をもとに採用活動について考えてみました。

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