トランプ詐欺(いかさま賭博詐欺)の被害に遭った話 in カンボジア

初めまして。ぐんいちと申します。

今回は、私がカンボジアのプノンペンへ訪れた際に、詐欺に遭った話をします。

その詐欺の名は「トランプ詐欺」別名「いかさま賭博詐欺」です。

え、何それと言う方も多いと思いますので、まずはトランプ詐欺がどういうものか簡単に説明したいと思います。


トランプ詐欺(いかさま賭博詐欺)って何?

トランプ詐欺、別名いかさま賭博詐欺はカンボジアやフィリピンといった東南アジアの国々で日本人の被害が毎年100件ほど報告されている詐欺です。

名前の通り、トランプゲームのブラックジャックを通してお金を騙し取られる詐欺です。

在カンボジア大使館のHPなどでも注意喚起されている、有名な詐欺みたいです。

私が実際に体験したトランプ詐欺(いかさま賭博詐欺)の手口

実際に私がカンボジアでトランプ詐欺の被害に遭ったときの手口を順に説明します。

1.詐欺師がフレンドリーに声をかけてくる

私がカンボジアはプノンペンのトンレサップ川のリバーサイドに座っていると、東南アジア系の男女二人が親しげに英語で「日本人ですか?」「日本のどこから来たの?」話しかけてきました。なお、男女は兄妹という設定です。

話を続けていると、男の方が「妹が今度日本へ働きに行くから、日本のことを教えて欲しい」と言い出します。

「いいよ」と返事すると、一緒に食事しながら教えてくれと食事に誘われます。

食事に行くために、彼らのバイクに乗せられ移動しました。

2.詐欺師のアジトへ連れて行かれる

私はレストランへ行くものだと思っていたのですが、到着したのはなんと彼らの家!

その場で逃げればよかったのですが、私は流れで家に入ってしまいました。

家に入ると、叔父を名乗る男に迎え入れられ、彼と日本の話や現地の話などを30分ほどしました。

例えば、「どこの国を旅行したことがあるの?」、「日本の東京は家賃がすごく高いよね」、「私は7か国語話せるんだよ」など、本当にいろいろな話を振ってきます。

その後、食事が出てきます。現地のインスタント焼きそばみたいな簡単なものです。絶対なんか変なもの入ってるだろと思って食べたのですが、その問いは何も異常はありませんでした。

3.トランプゲームのブラックジャックのやり方を教えられる

食事を終えると、叔父の男が「カジノ行ったことある?俺はカジノのディーラーでトランプを自由自在に扱えるんだ。ブラックジャックのやり方教えてあげるよ!」と言い、別室へ強引に連れて行かれます。

別室の机の前に座らされ、叔父の男がトランプとカジノのチップを持ってきて、ブラックジャックのやり方とカジノのシステムを教えられます。

この辺りから、私は叔父の男の行っていることが聞き取れなくなってきました。私のリスニング力の乏しさと、彼の独特の発音が相まって半分くらい何を言っているかわかりませんでした。

そんなことは気にも止めず、どんどん話は進みます。

4.いかさまのやり方を教えられる

なんとなくわかったふりをして、うなづいていると急にいかさまのやり方を教えてきます。叔父の男が「俺が、トランプを操れば絶対に勝てるから、お前はカードを広げるだけでいい」と。

そして、「昨日、カジノでMr.○○(名前忘れました)を勝たせてやったが、あいつのことは気に入らない。 ...................................。」と言ってきたのですが、後半は何を言っているかわかりませんでした。どうしていかさまを教えられたうえ、おっさんの愚痴聞かないといけないんだと思っていました。

どうやら、「いかさまして、あいつから金を騙し取ってやろう。金持ちだから多少負けても気にしない」みたいなことを言っていたようです。

私は、当時聞き取れなかったので適当にうなづいていると、急に別の男が部屋に入ってきます。

そして、徐に私の前に座りました。

すると、叔父の男が仕切り始め、「ブラックジャック」の賭けが始まります。

5.ゲームは勝ち続ける

突然のことで、私は意味のわからないままゲームをすることになってしまいました。

賭けとは言っても、私は現金をほぼ持っておらず、そのことを伝えるとクレジットでいいからゲームをしようと言われ進行しました。

ゲームを続けていると、当然ですが叔父の男がディーラーとしていかさまをしているため勝ち続けます。

そして、一銭も現金を出していないのにも関わらず、掛け金がとんでもない額になっています。その額、32000$=約350万円です。

これほどの額がかかっていますから、当然、緊張感に襲われます。しかし、それにしても異常なくらい心臓がバクバクします。その時は気づかなかったですが、おそらく料理に交感神経を刺激するような薬でも盛られていたのでしょう。

6.突然現金を用意しろと言われる

そして、最終ゲームになります。最終ゲームの手札を開く直前、相手の男が急にクレジットでは信用できないから現金を見せてくれと言い出します。

当然、掛け金相当の現金など持っているはずもありません。

私は「そんなお金持っていない」と言おうとすると、ディーラーをしていた叔父の男に別室で話があると連れて行かれます。そこで、手札を見せろと言われます。当然、叔父の男がいかさましていますから「21」です。彼は「21」であることを確認すると、「確実に勝てるが、今はとりあえず現金がないと、ゲームを終われない。現金を見せないと俺たちの負けになってお金を失う。だから、とりあえずATMでお金を引き出して現金があると証明しよう。必ず後で帰ってくるから安心しろ」と言います。

その時の私は「え、お金見せないと負けるの?負けたら借金じゃん。やばいじゃん。どうしよ。」と負けてしまうとやばいと思いこみかなり焦っていました。

7.ATMへ連れて行かれる

そして、相手にお金を用意するから待つよう伝え、私は叔父の男に外へ連れられ、ATMでキャシングさせられました。

しかし、私のクレジットカードはなぜかキャッシングができず、お金を引き出せません。

何箇所もATMを回ってやっとおろせたのが400$。

全然足りないからか、叔父の男は私を携帯ショップへ連れていき、ギャラクシーのスマホを購入させようとしてきます。

しかし、購入できません。

すると、叔父の男は「この400ドルを担保に他のところでお金を借りに行こうと」と言い、私から400$を奪い、私をバイクに乗せます。

そして、彼は「カジノ集合な」と言い、別のバイクに乗りました。

そこで、「あれ、なんで別のバイク乗るん。もしかしてやばい」と気付いたのですが、時すでに遅し。

バイクは発進し、十字路で見事に私の乗ったバイクと叔父の男が乗ったバイクは逆方向へ曲がりました。

私はカジノで10分ほど待ちましたが、くるわけもなく詐欺に遭ったと気付きました。

最後に

私がその後どんな気持ちで旅行したかはご想像にお任せします笑

後にシェムリアップでトゥクトゥクの運転手から聞いた話ですが、プノンペンはカンボジアの中でもかなり治安が悪いみたいです。

海外の旅行者を狙った詐欺は、非常に巧妙で、気づかないうちに巻き込まれたりします。

知らない人、初対面の人について行かないこと。

これを徹底しましょう。

youtubeでもこの詐欺の内容についてより詳細に話していますのでぜひ見てください!

>>【海外旅行】東南アジアは注意!!トランプ詐欺の実態<<


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