リアルとバーチャルの垣根を取っ払え!Vtuberの可能性が広がっているという話

Vtuberでも参加できるイベントが増えた!

先日、とあるVtuberさんの配信で「アーティストリーグ」というイベントの存在を知りました。

才能があるのに埋もれているアーティストを発掘するためのイベントということで、優勝者には1000万の賞金の他、音楽フェスや音楽番組への出場権など、様々な特典があります。たとえ優勝まではいかなくても、協力会社の方から目をかけられれば、オリジナル曲の提供やコンピレーションアルバムへの参加などといったこともありえるそうで、自身の音楽をもっとたくさんの人に聴いてほしいと考えている方にとっては、大きなチャンスと言える舞台です。

このイベントの大きな特徴は、「Vtuberさんも参加OK」ということ。予選はTwitterやTikTok、Instagramなどの各種SNSで行われますし、そこから先のグループステージ、決勝も音楽イベントメディア「|Mudia《ミューディア》」で行われます。つまり、Vtuberさんが勝ち上がったとしてもリアルの方と対等な立ち位置で勝負できます。これはとても大きいと思います。

最近は朝ノ瑠璃さんが声優オーディションで1位を獲得したり(下記リンク参照)など、Vtuberさんがどんどん活躍の場を拡大していますが、「Vtuberだから」という理由で色眼鏡で見られることなく、きちんと実力で平等に審査されるようになっているのはいい傾向だと言えますね。

また、こうしたイベントは「アーティストリーグ」だけではありません。

こちらは「歌ってみた甲子園」という、応募者に課題として提示された曲の「歌ってみた」を投稿してもらい、そのクオリティで優劣を競うというイベントです。これもまた、Vtuberさんでも参加できますし、グランプリを受賞した方にオリジナル曲、音楽番組への出演の権利などが与えられるのも「アーティストリーグ」と共通です。

多分、私が知らないだけでこういったVtuberさんも参加できるイベントはまだまだあるでしょうし、これからも増えていくと思います。リアルとバーチャルの垣根が無くなってきているということを改めて実感できますね。

▲Yahoo!ニュースより朝ノ瑠璃さんが声優オーディションで勝ち上がったことを伝える記事。

バーチャルの方が有利な側面も?

先ほど、「アーティストリーグ」などのイベントは、リアルの方とVtuberさんで対等に勝負できると書きましたが、もしかしたらVtuberさんの方が有利な側面もあるかもしれません。なぜなら「バーチャルな存在だから」。

Vtuberさんは元々、バーチャルの世界を活動の場所にしていますから、TwitterなどのSNSはYouTubeなどの配信サイトに次ぐ第2のホームとも言えます。そのため、普段の活動と地続きの場所で勝負できるこのようなイベントは、バーチャルな存在であるVtuberさんにとってはやりやすいとも言えますね。

Vtuber界がさらに盛り上がるきっかけにも!

そう考えると、「アーティストリーグ」のようなイベントがこれから増えてくるならば、今はリアルの歌い手として活動している方が、Vtuberとして活動を始めるというパターンも増えてくるのではないでしょうか。現時点で既にそういった傾向にありますが、さらに拍車がかかるのではないかと。そんな流れができあがれば、Vtuber界もより盛り上がることになるでしょう。「Vtuber」という文化がより強固なものになるので、Vtuberファンとしては喜ぶべきことです。

これまで芽が出なかった方が、環境を変えることで花開くというのは珍しいことではありません。

私はスポーツが好きなのでスポーツで例えてみますと、プロ野球では、ベンチウォーマーだった選手が、違うチームにトレードで移籍して重要な役割を担うケースも多々あります。また、サッカーでもフォワードでは活躍できなかった選手がサイドバックにコンバートされて重宝されるようになったなんてパターンもあります。環境を変えることで、絶対に変われるというわけではありませんが、変わるきっかけにはなり得るのではないでしょうか。

もし、「アーティストリーグ」や「歌ってみた甲子園」でVtuberさんが“地の利”を生かしてグランプリを勝ち取ったらVtuber界も大きく変わってくるでしょう。そう思うとワクワクが止まりませんね。

何事においてもパイオニアの存在はとても重要です。最初に書いた声優オーディションでも、朝ノ瑠璃さんが“Vtuberが声優のオーディションを勝ち抜いた”という前例を作ってくれました。そのおかげで、これからそういったオーディションに挑戦するVtuberさんも増えてくるでしょうし、そうなればVtuberさんが勝ち上がる可能性も必然的に上がります。結果、Vtuber界が盛り上がり、良い循環を生み出すでしょう。

ぜひ、「アーティストリーグ」や「歌ってみた甲子園」でも同じような流れが起きてほしいと思います。

Vtuberは2次元の存在としても振る舞える

今回の記事ではリアルとバーチャルの垣根が無くなってきているという話をしていますが、Vtuberは本来、2次元の存在です。これがVtuberの“ズルい”ところでもあり、リアルの世界に進出しながら、2次元の世界でも、例えばゲームに登場したり、グッズがクレーンゲームの景品になったりなど、まるでアニメや漫画のキャラクターのように振る舞うことができます。

こちらは既にその地位を盤石にしている感じもあり、Vtuberがゲームに登場したり、グッズがクレーンゲームの景品になっても、違和感を覚える方は減っている印象です。もはや、当たり前として受け入れられていると言ってもいいでしょう。

2次元の世界で着々と地固めをしつつ、さらにリアルの世界にも進出する機会を伺っている…。Vtuber界は、まだまだ廃れることはなさそうです。むしろ、これからも私たちが想像もしないような形で発展していく可能性も高いでしょう。

まとめ

長くなってきたので、そろそろまとめを。今回言いたかったことは、タイトルにもある通り、リアルとバーチャルの垣根が取っ払われて(無くなって)きたということでした。それを感じる出来事が増えてきて、Vtuberファンとしてはワクワクしています。

Vtuberという存在が生まれて数年、大分文化として浸透してきていますが、まだまだやれることは多いと思います。今回は、「アーティストリーグ」や「歌ってみた甲子園」などオーディション系?のものばかりを例として示しましたが、今の流れが続けば、もっと色々な分野に進出していくでしょう。

途中でも書きましたが、必要なのはパイオニアの存在です。今は“Vtuberには無理だろう”と思われているようなことでも、アイデアと行動力でそれをぶち壊してくれるような方が現れれば、きっと実現できます。そんな存在が増えてくれればと思います。

それは必ずしも大手のグループ所属であったり、何十万ものチャンネル登録者を持っているVtuberさんである必要はありません。ネットには“バズる”という言葉があるように、一度火がつくと瞬く間に広まっていきます。今はまだチャンネル登録者が数十人のVtuberさんが突拍子もないアイデアで注目され、一気に伸びていくことも考えられるでしょう。まだまだ若いVtuber界には、そんな素敵な可能性が広がっています。

そして、個人的には、そんな未来のパイオニアを見逃さないようにして、その魅力を発信することが出来たらいいなと思います。Vtuber界がさらなる発展を遂げられるよう、微力ながら活動していきたいですね。

Vtuberという存在が、リアル、バーチャルを問わず広まっていくことを願いながら、この記事を終えることにします。それでは!

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