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Vtuberさんが売り子に!リアルとバーチャルを繋ぐ「バーチャル物産展」が面白い!

第4回「バーチャル物産展」が4月10日に開催されました。このイベントはこれまで、2月20日に第1回、3月6日に第2回、3月27日に第3回と、数週間おきに開催されていて、徐々に注目を集めています。

この物産展のポイントは「バーチャルの世界で行われること」と「Vtuberさんが売り子として宣伝すること」、「オンラインイベントツール“SpatialChat”を使用していること」の3点でしょう。

最近はご時世的な問題で、人混みの中に出掛けることは憚られますが、バーチャルの世界ならばそれを気にする必要もありません。自宅にいながら、様々な地方の美味しいものをチェックすることが出来ます。

そして商品を宣伝するのはかわいらしいVtuberさん達。それぞれが思い思いの手法で魅力を紹介します。出演者は、第3回までは12名のVtuberさんが4つの商品を4名ずつ3つのブロックに分かれて(公式では第1陣、第2陣と表現されていました)宣伝していましたが、第4回は参加するVtuberさんは合計21名、商品の数も7つと大幅に増加!まさにお祭りと言った感じの大所帯となりました。

今回は、そんな「バーチャル物産展」について魅力を紹介していけたらと思います。ぜひ、読んでみてください。

国内の魅力的な商品とまだ知らないVtuberさんを知ることが出来る一石二鳥なイベント

まずは、「バーチャル物産展」がどのようなイベントなのかを簡単にまとめます。

イベントを主催しているのは株式会社uyetさん。”まだ見ぬ新しい体験を創る”をモットーにバーチャルの世界で活躍するライバーさんと企業を繋ぐ取り組みを行っています。この「バーチャル物産展」もその1つで、まさにリアルとバーチャルの架け橋となるイベントと言えるでしょう。

当日のタイムテーブルはこんな感じで↓

それぞれのVtuberさんが個人で商品を紹介するパート以外にも、コラボタイムや入れ替えタイムなど複数人でわちゃわちゃとお話するパートもあり、「推しの頑張りを見に来た」という方でも自然と他のVtuberさんも知ることが出来る仕組みになっています。これが非常に面白くて、初めてお話する方同士のおっかなびっくりな交流は見ていてとても微笑ましいです。このイベントを通して新たな推しと出会ったという方もいらっしゃるかもしれませんね。

▲こちらは入れ替えタイムで第2陣のメンバーが集合した時の様子。Vtuberさん達の微笑ましい交流を見ることが出来ました。

国内の魅力的な商品を知ることが出来るだけでなく、これまで知らなかったVtuberさんも知ることが出来る一石二鳥のイベントと言えます。現段階では食べ物のみ扱っていますが、後々はそれ以外の商品も扱われることになるでしょう。

まるで現実の物産展のように見て回ることが出来る!

この「バーチャル物産展」は当然バーチャルの世界で開催されているイベントですが、まるで実際に物産展を見て回っているかのような体験が出来るようになっています。

先ほどのタイムテーブルの画像を見ていただくと分かる通り、このイベントは1つのブロックごとに複数のVtuberさんが同時刻に商品を宣伝します。その為、色々な商品を見るのは手間取りそう…と思いがちですが、1クリックで瞬時に移動できてしまうんです!

上の画像は「バーチャル物産展」の1シーンですが、右上のオレンジ枠で囲まれたところをクリックすることでブースの一覧が表示され、行きたいところを選ぶだけで移動することが出来ます。勿論、元の場所に戻るのもさらに別の場所に移動するのも自由自在です。

この“まるで現実の物産展をブラついているような感覚”はこれまで私が体験してきたバーチャルのイベントでは中々得難いもので、「バーチャル物産展」特有のものだと思います。ぜひ体験してほしいですね。

気になった商品はその場で購入!

そしてブラブラと見て回る中で気になる商品があった場合はその場で購入することが出来ます。

またまた上の画像のオレンジ枠で囲まれた部分を見てほしいのですが、スタッフさんが都度配信上に商品ページのリンクを貼ってくれるんですね。そのおかげで視聴者はVtuberさんの宣伝する姿を見て、気になった商品があったら、タイムラグ無く購入することが出来るんです。これもまたオンラインでありながら現実の物産展と変わらない感覚で楽しむことが出来る工夫だと思います。実際に自分の足で見て回っているような没入感は素晴らしいですね。

未来を感じさせるオンラインイベントツール“SpatialChat”

この「バーチャル物産展」はオンラインイベントツールである“SpatialChat”を使用しているのですが、これがとても凄いんです!

まず凄いのが、YouTubeと変わらない感覚で楽しむことが出来ること。Vtuberさん達が普段活動している、言わばホームであるYouTubeの配信と同じように出来るのは、Vtuberさんとしてもリスナーとしてもありがたい。私もこのツールを使うのは初めてでしたが、違和感なく使用することが出来ました。最初に物産展に入室する画面や設定画面でユーザーネームやアイコンなども変更できるので(しかも無料!)、本当に普段と全く同じ環境にすることも出来ます(何も設定しない場合はゲストとして表示されます)。

そしてその上で未来感を感じさせる仕様もたくさんあります。例えばほぼラグ無しでコメントを送ることが出来ること。YouTubeなどではどうしてもコメントを打ってから反映されるまでにラグがあるのですが、この“SpatialChat”ではそのラグがほぼありません。自分が感じたことをダイレクトに伝えることが出来ます。

これは本当にありがたくて、会話中にはどうしても瞬間的にしか伝わらないネタがあるのですが、それをきちんと伝えられるのがとても嬉しい。参加したVtuberさんの中にも「普段から“SpatialChat”で配信したい!」と冗談めかして言っている方がいたほどでした。

そしてもう1つ面白いのがリアクション機能。

オレンジ枠で囲まれた箇所の絵文字をクリックすることでVtuberさん達にリアクションを送ることが出来ます。上の画像は今回出品された商品の内の1つ、「いちごスムージーベリーツ」が冷凍状態で保存する必要があり、いざ食レポを行う直前になってもまだ溶けてないという話題が出たときのもの。その話が出た瞬間、リスナーが炎の絵文字のリアクションを大量に送り始めました(熱で溶かそうとした)。後に「バーチャル物産展炎上事件」と呼ばれたり呼ばれなかったりしたそうですが、このような遊びが出来るのも楽しい!他にもアイデア次第で色々なネタに使うことが出来そうです。

“SpatialChat”は「バーチャル物産展」をより魅力的なイベントにしていると感じました。このツールを使うと決めた株式会社uyetさんのアイデアは素晴らしいと思います!

個人Vtuberさんにとってもチャンスに!?

Vtuberさんに対しての案件で最も重要なのは、いかにそのVtuberさんの良さを引き出せるかということ。例えばFPSゲームの案件を依頼するのに、普段そのジャンルのゲームを全くプレイしないVtuberさんにお願いしたとしても、恐らく上手くいかないでしょう。依頼する企業さんには、Vtuberさんの特性を見極める能力が求められます。

しかし、こと“食”という分野に関しては、それは当てはまりません。食べるという行為は誰しもが避けることが出来ないものであり、程度の差はあれどみんなが興味を持つものでしょう。

つまりはどんなVtuberさんでも適性があると言え、これまで案件に恵まれてこなかった方でもチャンスが回ってくるかもしれません。そういう意味では、「バーチャル物産展」は中々案件を獲得しづらい個人Vtuberさんにとっても有難いイベントになってくるでしょう。イベントに出演したVtuberさんのチャンネル登録者数やTwitterのフォロワーが大幅に増えたという話も耳にするので、これからも個人Vtuberさんを積極的に起用して、案件の登竜門的な存在になってほしいなと期待しています。

まとめ

今回は、「バーチャル物産展」の魅力を紹介してきました。事前にある程度の知識は仕入れていたのですが、実際に体験するとよりその楽しさを感じることが出来ました。

株式会社uyetさんは、この「バーチャル物産展」がVtuberさんと仕事をする初めての機会だそうですが、YouTubeと変わらない環境を用意するなど、よくVtuberファンのことを理解しているなと感じました。とにかくイベントを楽しむことだけに集中できるのは嬉しかったです。

今回は大盛況すぎて当初設定していたキャパシティーを超えてしまい、入室できなくなる方が出てしまうというハプニングもありましたが、それにもすぐに対応して下さり、1参加者として不満を感じることはほぼ無かったです。1つだけあるとすればツールの処理が激しいのか参加中に何度かPCが落ちたことくらいでしょうか。スマートフォンで参加している方も熱を持ったり、落ちたりといったことがあったようですね。これに関しては改善は難しいかもしれませんが一応記載しておきます。

商品、出演者共に大幅に増え、さらに想像を超える人数の参加者を集めた今回の「バーチャル物産展」。イベントとして着実に成長している感があります。これからどのような発展を遂げるのか、引き続き注目していきたいです。

恐らくそう間を空けずに第5回が開催されると思うので、気になった方は、ぜひ、新時代の物産展を体感してみてください。


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