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イラストで見る! タロット逆位置20のパターン

逆位置の読み方は難しい・・・「逆」って言われてもいろんな意味の逆があるよね?ということで逆位置が意味するパターンをイラストでまとめてみました。

最近、逆位置についてこんな質問を頂いたので、

それぞれのパターンで「金貨10の逆位置」はどう読むか、サンプルでつけていきます。


正位置と逆位置

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正位置ではそのカードのエネルギーがスムーズに流れています。その力を妨げる抵抗や葛藤はなく、エネルギーの実現に障害はありません。癒やしのエネルギーなら素直に癒やされる、破壊のエネルギーなら躊躇なく破壊される。

例)金貨10の正位置は、たくさんの財産、豊かさ。

逆位置の場合、このエネルギーの流れになにかしら「ひねり」が加えられます。このひねりにはいつくかのパターンがあります。これらのどれにあてはまるかは、相談内容、同時に出たカード、あるいはカードの声によく耳を澄ませることで知ることができます。


抑圧

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本来は使えるエネルギーなのに、それをブロックしたりブレーキをかけている状態。そのエネルギーの存在を信用せず拒絶、否定し、疑念を持つ。

例)金貨10逆の抑圧は、豊かになる力を持っているのに自分でそれを疑問に思ってブロックしている状態。


他者によるブロック

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自分以外の人物や、置かれている状況によってそのエネルギーがブロックされている。自分のところまで届かない。

例)金貨10逆の他者によるブロックは、財産や豊かさを手に入れられるはずなのにそれが誰かの手によって差し押さえられている。貸したのに帰ってこないお金、相続できるはずなのにある条件によって得られない遺産など。


無視

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そのエネルギーは存在しているのに、無関係を装ったり、背をそむけている。

例)金貨10逆の無視は、財産や豊かさがそこにあるのにそれに無視してないことにしている。貯金があるのにそれは財産として考えに入れていない、など。それに伴う責任なども無視している。


ない

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そのカードの正位置のエネルギーがまったく存在していない場合。無。

例)金貨10逆がないなら、財産がまったくない。豊かさが存在しない。


過剰

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そのカードのエネルギーが多すぎてポジティブに働かない状態。多すぎてコントロール不能、受け止めきれない。

例)金貨10逆の過剰は、財産が多すぎて問題になる。税金がものすごいとか、金持ちだから狙われる、など。


不足

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このカードのエネルギーが必要十分な量に達していない。足りない。

例)金貨10逆の不足は、財産の不足、豊かさが不足。収穫量が少ない。生活が細い。


遅延

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そのエネルギーがやってくることはくるが、とても遅い。実現までに時間がかかる状態。

例)金貨10逆の遅延は、売掛金の回収に時間がかかる、ビジネスの成功までに時間がまだ必要、プロジェクトの成果が出るまで様子を見る必要がある、など。


バッドタイミング

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間違った時間や場所にそのエネルギーが存在してしまった場合。ポジティブに使えないタイミングでそのエネルギーが実現してしまった。

例)金貨10逆のバッドタイミングは、会社での事業は成功したが退社後だった、ちょうど買いたいものがあるときお金がなくて売り切れ後に資金ができた、など。


リターン

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そのエネルギーがもう一度やってくる。再挑戦、再確認の必要性。

例)金貨10逆のリターンは、以前失敗したビジネスに再挑戦する、財政状況を再確認する必要、など。


逆流

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正位置のエネルギーが真逆に反転する。「ない」はゼロ、「不足」は少なめのプラス、「逆流」はマイナスと見る。

例)金貨10逆の逆流は、借金がある、マイナスの資産。


無意識

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そのエネルギーがあることに意識が向いていない。当たり前になりすぎて意識できないか、忘れられているか。

例)金貨10逆の無意識は、常に豊かな暮らしをしてそれが当たり前になったので豊かと感じられなくなった、もしくは忘れられた銀行口座など。


意識しすぎ

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あまりにもそのエネルギーを意識しすぎてうまく使いこなせない。

例)金貨10逆の意識しすぎは、自分がお金持ちであると気にしすぎ、周囲の目に気を使ってお金がうまく使えない、あるいは使ったらなくなってしまうことを恐れすぎる。お金の使い方が下手。


緩和

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スムーズに受け取れていたそのカードのエネルギーが段々終わりに近づいてきた。方向性が変化してきた。

例)金貨10逆の緩和は、たくさん収入のある時期が終わってそれが段々落ち着いてきた状態。他のカードだと、悪魔逆での緩和なら「なにかへの熱狂、熱中、中毒状態がクールダウンして落ち着いてきた」など。


乗り越える

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正位置での困難が解決される。問題を乗り越える。

例)これは正位置がネガティブなカードがわかりやすい。カップの5逆の乗り越えなら、感情的なダメージ、別離の悲しみを乗り越える。


悪用

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そのカードのエネルギーが悪用、誤用された状態。

例)金貨10逆の悪用なら、金に物を言わせて強引に人をコントロールしようとする、買収、など。


反省

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正位置のエネルギーでの問題を反省する。あるいはこのカードのエネルギーを使って過ちを犯さないように自制心を働かせ抑制している。

例)これも正位置がネガティブなカードがわかりやすい。カップの5逆の反省なら、人の心を傷つけたことを反省してもうそうしないようにする。金貨10逆の反省なら、お金を使ったら悪いことをしそうだから、その財力を自制する。


投影

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自分が否定するエネルギーや、不足を感じるエネルギーを他者に投影する。投影した他者への妬み、嫉み、羨みなどにつながる。

例)金貨10逆の投影なら、自分が持っていない財産を持つ他者を見て羨ましがる。


傷と癒やし

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正位置のエネルギーによって受けた傷が癒やされ、回復する。

例)カップ5逆の傷と癒やしなら、別離の悲しみが癒やされ回復する。


影(シャドウ)

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その人のダークサイド、魔術的、シャーマン的側面に属するエネルギー。あるいは秘密にしていること。

例)金貨10逆なら、隠し財産、闇の取引によって手に入れたお金、錬金術の結果。


絵の方向転換

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右向き、左向きの人物が描かれているカードの場合、「意味の逆転」ではなく「方向の逆転」のために逆位置で出る場合があります。絵の中で人物が自由に動けるなら彼らが右を向いたり左を向いたりすればよいけれど、それはできないため仕方なく逆位置で方向を変える。

この場合でも「本当に純粋に方向転換したかっただけで、意味としては限りなく正位置」なのか、それとも「方向転換はしたかったけど、意味としても逆位置の他のパターンも含む」のか見極める必要はあります。後者ケースの方が多いように感じます。


追記:その後の発見(2021/4/9)


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今回の記事は以前ゾンビタロット勉強会のために作った資料を元に書いています。逆位置はとっつきにくいですが、これらのパターンを当てはめてリーディングに挑戦してみてくださいね!


参考文献


こちらにも逆位置の記事を書きました。よかったらどうぞ。