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小アルカナのソードは本当に「つらい」のか?

ソードのカードは「つらい、悲しい、苦しい、痛い」イメージの絵が多いです。ソードが出ると「不幸な感情を体験する出来事」の意味で受け取ってしまいやすいですよね。

知性を扱い、感情は目的ではない

ソードは「知性、思考、論理、意見、情報」などを司るスート。それらがどう動くかを示すカードで、感情や幸福をどうこうする目的は持っていません。感情については無視して働きます。

数学のように「人間の感情に左右されない理論」がソードの守備範囲。その計算結果が感情に影響を与える可能性はありますが、計算するときは感情を無視します。

感情主体の存在から見ると「私の感情を無視した(泣)」になることもあるけど、数学からしたら「感情に左右されて答えが変わったらアウト」。

ソードが働いた結果、感情がとばっちりを受ける可能性はあるけど、それがソードの目的ではありません。「ソード=悲しみ」と読むのは、カップ(感情や共感)的な視点から見た偏ったソード像です。

ソード9の場合

例えばソード9は「答えを求めて考え続けるが答えまでは到達しない、止まらない思考」。この思考テーマはなんでもよく、よく言われる苦悩的な意味は「生きる意味」や「感情の在り方」をテーマにした場合です。

「答えまでは到達せず思考が止まらない」力は、ある答えが出ても否定し別の解答を探す、を繰り返し、その先に真理を見つけようとします。そのため「自分とは」みたいなテーマ設定では自己否定が続きます。自己否定の先に「本来の自分とは」を追求する姿勢です。しかし自己否定は感情的ダメージを負う可能性もあります。

ソード9に与える思考テーマを、勉強、哲学、研究の分野にすれば、その進展のためにエネルギーを使うこともできます。例えば「花の種類」というテーマにできればお花研究者になれる。

「悲しい絵と感じるから悲しい」という絵の読み取りも大事です。ただソードの本来の意味を知っておくとより多角的なリーディングができます。

まとめ

・ソードは「知性、思考、論理、意見、情報」がどう動くかを示す。

・ソードは感情を無視して働く。結果として感情にダメージを受ける可能性もあるが、それは目的ではない。

・絵も大事、スートの意味も大事。