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オールリバースどうすれば? タロットカードが全て逆位置で出る3つの理由

スリーカードやケルト十字スプレッドで、全部のカードが逆位置だったとき「ウッ、なんか読みたくない・・・」と感じないでしょうか。全部が逆位置のスプレッドを無理やり読むこともできますが、よいリーディングにはなりにくいです。今回はこれを受け取る方法の一つを書きたいと思います。

スプレッドが全部逆位置になる現象を「オールリバース」と呼び、特殊ルールを選択することができます。オールリバースはタロットリーダーや相談者の状態や態度、在り方、考え方をチューニングしなおすために使えるカードからのメッセージです。



カードがオールリバースによって言いたいことは

オールリバースのカードは質問に答えてはおらず、なんらかの理由で「質問に答えたくないな」と告げていると受け取ります。タロットリーダーが全て逆位置のカードを見て「読みたくない」と思うのと同様、カード側も「読まれたくない」と発信しているかもしれません。

そのため、オールリバースのときはカードを読まずに流し、引き直しをします。

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カードが答えたくない理由はいくつか考えられますが、おおむね「質問をするタイミングが悪い」か「質問の立て方に問題がある」かどちらかです。あるいは「スプレッドの選択が適切ではない」場合もあります。


1.質問をするタイミングが悪い

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タロットリーダーがメッセージを受け取れないタイミングでカードを引いてしまった。例えば、

体調不良。具合が悪くてカードの声を聞く体力も気力もない。

すごく眠い。眠くてカードが読めない。あるいはすごくお腹が空いているなど、フィジカルにカードに集中できない状態。

時間に追われている。お風呂を汲んでいる最中や料理途中の待ち時間など、タイマー的なものをかけているとき。あるいは来客直前にそれとは関係ない話題について聞いていたり。特に具体的な用事がなくともセカセカした気持ちでカードに集中できそうもないとき。もし緊急でカードを引く必要があるなら、スプレッドではなくワンオラクルがふさわしいかもしれません。

カードの話を聞く気がない。もう自分の中でガチガチに決められた答えがあり(大抵それは間違っている)、どんなカードが出ても自分が考える答えに無理やり寄せようという意識(無意識)がある。

・その他、神秘的な理由によって今その質問の答えを聞く必要がない

自分の状態を見直してみて、これらに当てはまる場合は休憩を入れたり頭を冷やすなりしてから、もう一度カードを引き直してみます。


2.質問の立て方に問題がある

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カードがタロットリーダーに「その質問は適切?」と訴えるためにオールリバースになる場合があります。例えば、

質問がぼんやりしている。もちろんぼんやりした質問でも的確なメッセージを受け取れることはありますが、オールリバースが出るならもう少しだけ具体的な質問が適切かもしれません。「仕事について」という質問なら、もしかしたらより具体的に聞きたいこと「職場の人間関係について」などがあるかもしれません。

質問が細かすぎる。例えば「デートでの服装はAとBどちらがいいか」よりも、「どんな意識や心構えで行くのがよいか」が適切な問いかもしれません。もしくはそもそも約束もしておらず「どうしたらデートできるのか」から聞くべきだったり。より大きなスケールの質問が必要なケース。

答えを限定した質問をしている。例えば「転職先はA社とB社どちらがいいか」という質問は、その二社以外の可能性を視界から追い出してもいます。スプレッドの作り方でもこれは解消できるでしょう。あるいはもっと広範囲の可能性も打ち消さない質問を考えることもできそうです。

こうした場合は質問を変えてカードを引き直します。ほんのちょっと言葉の使い方を変えるだけで大丈夫なときもあります。ただ単に「カードを見る前にあと5秒でもいい、もう一度この問題について意識的に考えるとより深いメッセージを受け取れるよ」とカードが教えてくれている可能性もあります。


3.スプレッドの選択が適切ではない

上の例であったように、もし事態が差し迫っていて緊急ならスプレッド展開より一枚で見た方がいいでしょう。選択肢を選ぶときも、AとBの二枚のカードに加えて全体のキーワードやヒントになるカードを用意するだけでもよりよいリーディングになります。

他にも質問のテーマにそぐわないスプレッドを使っていないかチェックします。カードの枚数が多すぎ、少なすぎもあるでしょう。質問の立て方を変えるのと同時にスプレッドの形も改善できるか可能性を考えてみます。

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オールリバースの80%ルール

3枚のカードが全部逆位置になる可能性と、10枚が全部逆の可能性にはかなり差がありそうです。「この質問には答えない方がいいけど、10枚全部を逆位置にするのは(確率的に)ちょっと苦しい〜」というカードの声が聞こえそうです。

これは自分の基準ですが、

カード総数の80%が逆位置ならオールリバース扱い(端数切り上げ)

としています。例えば10枚のスプレッドなら8枚逆位置だったらオールリバースとして引き直し。5枚なら4枚逆位置、15枚なら12枚逆位置でオールリバース扱いです。4枚までのスプレッドは「端数切り上げ」なので全部が逆位置になる必要があります。

これはみなさんの体感で割合を変えてもらっても構わないと思います。


オールリバースが適用できないリーディング

例えば魔女度チェックのように、正位置と逆位置の枚数がポイントになる場合、オールリバースのルールは使えません。自分の状態や質問がふさわしいかどうかはセルフチェックしましょう。

もちろん一枚引きのワンオラクルでも、その一枚が逆位置だからオールリバース!とはいきません。この場合は「逆位置ルールを使用するか、しないか」を決めてから引きましょう。逆位置を使わないルールを選択したなら、逆位置が出ても正位置として読みます。


オールリバースは問題についての意識を変えるチャンス

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オールリバースはリーディングにまつわる様々なことをもう一度チェックするの絶好の機会です。

自分がカードリーディングをするのに適した状態なのか? 自分の考えはなにかに固執したり、偏っていないか? 頭がぼやけすぎていないか? この質問は自分にとって本当はどういう意味を持っているんだろうか?

自分以外の誰かを占っている場合も、相談者に「私はこの問題についてどう考えているんだろう」を再確認してもらえるチャンスです。相談者に質問を考え直してもらうのは、リーディング結果をよりスムーズに受け取る意識を作るためにも大切な作業になるでしょう。

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これでオールリバースも怖くない!

逆位置の読み方についての記事はこちらにもありますので、よかったらどうぞ。