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「他人を主語にした質問」占うのはタブーか?
「『他人を主語にカードに質問してはいけない、自分を主語にすべき』と聞いたことがありますが、私の質問の立て方はセーフでしょうか・・・?」というご質問がありました。
他者を主語にした質問とは、「彼は私についてどう考えているのか」「彼はこれからどうするつもりなのか」「彼はどうする必要があるのか」などですね。
これについて個人的見解をお答えしました。
タブーの理由は2つある
なぜこういうタブーのルールが設立されたかを考えてみる必要があります。これは「占いで人の死期を占ってはならない」などと同様、割と近代的な倫理観に基づいた占いのタブーではないかと思います。
近代的な倫理観とは、「個人を尊重する時代の考え方」といった意味です。
「占いで個人の主体性を奪ってはならない」からタブー
まずこのタブーは「タロットで人をコントロールしようとするな」という警鐘が一つの理由になっていると思います。
相談者自身が選択の主体性を持つべきなので、他者主体の問いは立てないようにしよう。
「占いでスパイ行為をしてはいけない」からタブー
もう一つの理由は「占いで他者をスパイ行為するな」という点だと思います。
「彼は私のことをどう思っているんでしょうか?」「彼はどうするつもりなんでしょうか?」などがこれにあたります。自分で彼の気持ちを考えたり話し合ったり調べたりする主体性を放棄させるのではないか、あるいは占いで彼の気持ちを勝手に決めつけていいのか。
このタブーをどう扱うかは、占いに対する倫理観をどう持つのかに関わってくるでしょう。
「質問」より「答え」によって主体性は奪われやすい
このタブーについては、「質問」より「答え方」の方が重大な影響力を持っていると思います。
質問が誰を主語にしたものであろうと、相談者の主体性を失わせる答えはありえます(「こういう結果だからあなたは絶対こうするべき!」など)。
自分が主体的判断をするために、他者の考えという情報をヒントにしたい場合もあります。相談者の主体性を失わせない答え方ができるなら、別に他人を主語にした質問をしてもいい、というのが自分の考えです。
もちろんこれはそれぞれのリーダーが自分なりの倫理観とルールで決めていいことだと思います。
考えるヒント
この問題について考え、自分の倫理観を踏み固めていくためのシミュレーションが考えられます。
あるカップルの二人が、それぞれ別々に占い師のもとへ相談に来て、「あの人は私のことをどう思っているのか」「あの人はどうするつもりなのか」と質問する。
このとき占い師はどのように振る舞うべきなのでしょうか?
あなたはどのように考えますか?