見出し画像

テレワークゆり物語 (39)命を救うテレワーク

幼い頃「人の命を助ける仕事をしたい」と思っていた。

しかし、小学校高学年での「フナの解剖」授業があまりにもショックで、お医者さんはあきらめた。
高校1年の最初の化学の試験で赤点を取って、研究者も無理だと自覚した。
自分には「人の命を救う」なんて無理だと、その方向はあきらめた。

だったらと「人を育てる」職業をと、教師を目指した。
大学の所属学科では「英語の教員免許は取得できない」と言われるも、教員免許に必要な67単位(卒業単位外)を「オールC」で取得するという大技を決め、母校での教育実習も担当教諭に「あなたの天職は教師ね」とまで褒めてもらいながら、あっさり奈良県の教員採用試験に落ちて、あきらめた。

だったらと「人に役立つ」ものづくりをしようと、民間企業に入社した。シャープで戦略的な商品企画を担当させてもらったが、成功しなかった。そして、結婚と出産と夫の転勤で退職。この道もあきらめた。

そして「人が働く」ためのテレワークに取り組むことになった。やりがいがあるが、しょせん「働き方」。人の命を救うなんて、大それた事はできない。・・・とずっと思ってきた。

2020年、コロナ禍において、「テレワーク」が感染防止対策として、大きく注目される。オフィスでの「密」を軽減し、感染リスクを下げることになる。企業がテレワークできる社員を増やせば、社員はもちろん、家族の命を救うことになるのではないか。
もちろん、すべての人がテレワークできるわけではない。しかし、たとえひとりでも、より多くテレワークができれば、リスクが下がる。

この1年半、できる限りの取材、執筆、講演を受け、テレワークの正しい知識と、適切な運用について、ひとりでも多くの人に伝えることを努力してきた。それは、仕事という範疇を超えていた。私は、もともとビジネスのためにテレワークを推進しはじめたのではない。日本にテレワークという働き方を広げるために、それを仕事にしたに過ぎない。

しかし、いまだコロナ禍は収束することなく、第五波に至る。テレワークを辞めて出社に戻る企業や人も少ない。
医療体制にも大きく影響し、人の命に大きくかかわる状況下にある。

2021年8月12日、国の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、「期間限定の緊急事態措置の 更なる強化に関する提言」を発表、「東京都の人流を今回の緊急 事態措置開始直前の7月前半の約5割」を提言した。
そこには、【デルタ株の感染性と感染防止策】として、『テレワークの更なる強化』と記載されている。

テレワークで人の命を救いたい

そのために自分が、今、できることは何か。今日中(8/14)に答えを出して行動した結果が以下の動画である。

※冒頭の写真は、2015年に発刊した本の表紙。タイトルを書き換えてみた。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?