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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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#アクセシビリティ

拡大鏡は役に立つ → ◯

iPhoneのアプリに拡大鏡というものがあります。若者のみなさんは気にしたこともないでしょうが、目の衰えが気になる世代には実用として重宝しています。 蛍光灯や浄水器のフィルターなどの消耗品を注文する際に拡大鏡アプリを活用しています。交換対象の製品に型番など小さい文字が書かれているとき、そこを拡大鏡で大きく表示して画面キャプチャをとると、文字列も選択してコピーすることができます。 そのままiPhoneでAmazonやヨドバシカメラなどのECサイトで検索し、消耗品を購入すると

浴室の乾燥リモコンに点字表記がある → ◯

しばらく気づいていなかったのですが、我が家の浴室乾燥リモコンには、点字での表記がありました。 よく使う基本的な機能のボタンを説明しているようです。このような取り組みは良いと思います。

道具を使わずすぐに開けられる → ◯

宅配の日常化に伴って、荷物を送るための包装の工夫や技術の進展が著しくなっています。写真の包装パックも左上の突起部分を手で右方向へ引くだけで、簡単に開封することができます。ハサミやカッターナイフを使う必要もありませんし、握力が弱い人でも開けるのに不自由することがありません。 段ボールや紙製の包装容器の工夫は、人類に貢献する優れた技術とノウハウだと感じます。もっと評価されても良いのではないでしょうか。

区別しづらい → ×

久々のトイレサインの話題です。最近竣工された建築物の内装では、トイレの男女のサインに色を用いないで同色にする傾向があります。 このトイレサインもそのひとつです。サインが輪郭線かつ単色で表現され、掲示する背景の壁とサインの色調が近いのです。サインの存在を意識しづらく、男女の区別がわかりにくいものになっています。 また、矢印の上にマークが重ねられていることで、コントラスト比が低すぎて視認性が悪くなっています。 本ブログではジェンダー問題には深入りしません。しかしお腹が痛くな

埋没しない色使い → ◯

アレルギー物質(アレルゲン)の表記は義務なので、「書いとけばいいでしょ」とおざなりなものが多いように思います。しかし今日見かけたチョコレートのパッケージでは、周囲に埋没しない色使いで、自然に目をひくようになっていました。 せっかく記載するのですから、書いてあるのか無いのか見つけにくいのは望ましくありません。必要としている人のために、目をひく工夫をした方が良いと感じました。

もう画像選択は必要ないのでは → ×

WebサービスのログインやECサイトでクレジットカードの情報修正などの際に、入力している人がロボットではないことを証明するため、横断歩道や道路標識などはどれかといった画像選択を行わせることがあります。 ひさしぶりにこの画像選択が出てきたのですが、まんまと間違えました。画像判断技術が極めて高度になっている現在、もはや人間よりロボット(AIテクノロジーによる判断)がより高い精度で何が表示されているかを回答してしまうのではないでしょうか。 もともとはボットがWebサイトを不正に

開封しやすい → ◯

パソコンが入っていた段ボールの箱ですが、開けやすい工夫が施されていました。力を入れずに軽く引くだけで開封することができて、ハサミやカッターナイフも必要ありません。 また、内側の箱も同じ要領で透明フィルムを剥がせるようになっていました。 開けやすさはとても重要です。開けにくいパッケージはたとえ中身が良くても、イライラして残念な気持ちになってしまいます。また加齢による筋力の低下で段ボールを開けるのが大変な作業にもなります。 さらに、これらが同じトーンで自然に示されているのは

タッチ式の押しボタン式信号 → ◯

2016年頃から導入されているとのことですが、ボタンではなく、触れるだけで反応して、信号が青に変わる押しボタン式信号機を見かけました。 反応する部分の面積が大きく、手の震えがあるような方でも無理なく使うことができます。また、従来型のボタンタイプより、押してから信号が青になる時間が速くなっているように感じます。 本来は通常の信号機が良いのかもしれませんが、コスト面を考慮すると、交通量の少ない場所ではこのタッチ式が適していると思います。

フォーカスが線で囲まれている → ◯

フォーカスが当たっている位置は、下の動画のように多少ダサくても太い線の矩形で囲まれているほうが誤解が少なくて良いと思います。 特に画像ボタンの場合には、周りにシャドウがうっすらとかかっている上品なデザイン表現が多いのですが、うっかりしているとフォーカスがあるかないかで見た目の変化がよく分からないケースがあります。 また、視力が弱くなってくると、昔ははっきり区別できたのに、両者が同じに見えてしまうこともあります。 マウスやトラックパッドが使えず、キーボードだけで操作をせざ

ジャムの瓶に点字の表示がある → ◯

これまで気づいていませんでしたが、このメーカーのジャムの瓶には点字の表示がありました。自社サイトによれば「アオハタ」「ジャム」と書いてあるそうです。これを頼りにすれば、ピクルスやメンマの瓶と間違えることはないのです。 味がブルーベリーかイチゴかわかればなお良いとは思いましたが、製造ラインやコスト面の課題もあるでしょうし、まずは素晴らしい試みではないでしょうか。

照明スイッチが大きい → ◯

照明に限らず、家庭や職場で使う物理的なon/offスイッチはとにかく大きいのが良いです。 まず暗いところでも大きければ発見しやすいです。さらに肘でも押せますし、設置場所にもよりますが、足で押すことだってできます。頭突きでも押せるんです。四肢が不自由な状態でも押すのに支障が少ないのが巨大なスイッチの良いところです。

文字サイズ設定機能を終了しました → ◯

朝日新聞のウェブサイトに、2020年2月3日で「文字サイズ」設定機能を終了しましたとのアナウンスが表示されていました。 Webブラウザの基本機能として拡大・縮小は搭載されているので、それを用いることで問題はないどころか、ウェブサイトで独自に文字サイズの拡大縮小を設定する機能を持つことは、ほとんど意味のないことになっています。 国や都道府県・市町村などのウェブサイトではまだ、文字サイズ変更ボタンが目立ちますが、今後はこの流れに収束していくのではないでしょうか。

視認性の悪いユニフォーム → ×

特にサッカーファンではないのですが、たまたま日本代表チームのキルギス戦をテレビで観ました。背番号や特に胸の番号が非常に見づらいと感じたのでこちらに記します。 迷彩柄の是非はさておき、数字と背景とのコントラスト、数字色と背景色の組み合わせに問題があり、胸の番号はかなり見辛いです。最悪、審判が選手を特定するのに問題が生じるケースがあるのではないでしょうか。視認性の悪いユニフォームは良くないと思いました。

左右に引っ張るのがすぐわかる → ◯

パンとかお菓子の包装で、ビニール袋をとめているテープに開封方向の矢印が描かれているものがあります。ちょっとした工夫ですが、見れば左右に引っ張って破くのがすぐにわかります。 この類のものは、ハサミでビニール袋そのものを切ってしまえば良いので、無くても袋を開封するために実害はそれほどありません。ただ、ハサミがないときにテープを剥がすのは思ったより面倒だったり、力が必要だったりします。 指先や手先の動作に問題を抱えている方が一定数存在します。アクセシビリティやユニバーサルデザイ