マガジンのカバー画像

Culture Centered Design

711
街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
運営しているクリエイター

#サービスデザイン

駅員による車両点検と発車ベルが同期していない → ×

通勤に利用している最寄り駅は終着駅なので、駅に電車が到着後、駅員が車両点検を行ってから「お待たせしました。どうぞご乗車ください。」とOKを出して乗客が乗り込むようになっています。 ただ電車到着が遅れていると、まだ車両点検中にもかかわらず発車ベルが定刻で鳴ってしまうので、慌てて乗り込んでしまう人が出てしまいます。 ここは改善の余地があるのではないでしょうか。不審物などの問題もあるので、目視だけでも駅員による車両点検を行う意味はあると思います。だからこそ、到着直後は一旦ドアを

まわすのか押すのかわかりにくい → ×

某所洗面所の水栓ハンドル部分です。黒いゴムの部分を手前に回転させると水が出るのですが、そのきっかけになるものがなく、図示もされていないのでわかりにくいと感じました。 黒いゴムの部分がバネを連想させるので、右の金属部分を押すのかと勘違いしてしまいました。回転であれば、明らかに回転であることがわかるような突起物をつけるとか、ハンドル風の部品で構成するなど見慣れたアイテムのほうが望ましいと思います。 ※本記事は筆者ブログからの転載です。 Originally published

ご機嫌なドーナツ屋さん → ◯

多摩川の近くにあるとってもご機嫌なドーナツ屋さん、ハグジードーナツ。まつかわさんのドーナツはホントにおいしいです。土日祝日だけの営業で、11:00〜18:00が営業時間ですが、午後には売り切れ続出です。 店主のまつかわさんは、キャラクタもユニークな方で、最近では書籍「失われたドーナツの穴を求めて」にもコラムを寄稿されています。 一度食べるとドーナツの概念が変わります。お近くの方はぜひお試しください。 ※本記事は筆者ブログからの転載です。 Originally publi

操作ガイダンスに「おわり」は不要 → ×

風で水滴を吹き飛ばして乾かすジェットタオルの操作ガイダンスを見て、ちょっと違和感を覚えました。 左と中央は利用者の操作を示していますが、右の「おわり」は状態を示していますが、操作ではありません。 見た目の統一感で何か文字が欲しかったのでしょうが、「おわり」無しがむしろ良いと思います。 ※本記事は筆者ブログからの転載です。 Originally published at ktazuke.goat.me on Aug 16, 2015

マイパブリックとは何かが少しわかった → ◯

川崎市の主催で行われたトークイベントに田中元子さんと山崎亮さんが登壇されると聞いて、参加してきました。メインタイトルは「かわさきかってにおもてなし大作戦」。川崎市が2020年オリンピック・パラリンピック開催に向けて推進している「かわさきパラムーブメント」の市民参加型プロジェクトの一環だそうです。 「かわさきかってにおもてなし大作戦」では市民のみなさんがやってみたいと思うマイプロジェクトの実現を応援します。ということで、「マイパブリック」の著書を出された株式会社グランドレベル

7人掛けをデザインによって強制させる方法 → ◯

JR中央線の座席シートですが、7人掛けを促すように、ひとり分のスペースにくぼみを入れて、さらに2席、3席、2席に分割されるように縦の柱を挟んでいます。 以前「譲り合って7人掛けで座りましょう」という規範にたよる標語は実効性に乏しいと書きましたが、上記方法はデザイン(アーキテクチャー)によるひとつの解決案です。 2人分をひとりで占有しようとすると、座りごごちが悪くなるため、ひとり分のくぼみに収まるという仕組みです。また、3席ある部分に座る場合も柱側に詰めて座る傾向が強いので

OPENが半旗のようで、オープンしているように見えない → ×

訪問介護やリハビリテーション施設の入り口に手作りのOPENと書かれたポールがありました。 すでに営業時間になっていると思われる時間帯でしたが、OPENの位置が棒の下のほうにあるため、片付けられているように見えてしまい、現在オープンしているように見えませんでした。 もしかしたら作業前の状態なのかも知れません。もう使われなくなった用済みのゴミなのかも知れません。しかし入り口付近に設置されたこのポールを見る人は、現在OPENしているサインだと思うでしょう。 誤解を避け、OPE

都営地下鉄大江戸線のわかりにくさ → ×

都心を移動するには欠かせない地下鉄。利用していてわかりやすい路線と、わかりにくい路線があることに気づきます。 特にわかりにくい路線の代表として、大江戸線をとりあげ、その原因を探りたいと思います。主観的なものも含めて、下記のような理由が挙げられます。 (1)環状っぽいのに山手線のように完全な閉じた円になっていない。 (2)行き先が「六本木・大門方面光が丘行き」などのように終点だけではなく、途中駅も並記している。 (3)田舎ものなので駅名に馴染みがない。 (4)階段やエスカレ

赤色が退色しても意味がわかる → ◯

写真下側の「危険」と書かれたパネルをご覧ください。アイコンが何か変な感じがしませんか? 元々はエスカレーター内での危険行為として、各アイコンには駐車禁止マークのように赤丸に斜線が入っていました。ところが屋外で日当たりの良い場所に設置されているため、経年劣化で赤色だけがほぼ完全に退色してしまい、赤色部分が白になっています。 意図された訳ではないのでしょうが、この不完全な状態でも人が見ると、隙間を補完して意味がわかるのは興味深いところです。 ※本記事は筆者ブログからの転載で

長い手すりがある → ◯

写真は東京メトロ丸ノ内線の新宿駅で見かけたものですが、ベンチの両端に長い手すりがあります。 これは高齢の方や体力のない方などがベンチに座ったり、立ち上がったりするのに役立ちます。特に座った状態から立ち上がるのに手すりがあると、便利だと感じました。 脚力に自信があって何不自由なく暮らしていると、気づきにくい点ですが、このようなちょっとした試みや、デザイン上の工夫は大歓迎だと思います。 ※本記事は筆者ブログからの転載です。 Originally published at k

エレベータボタンの罠 → ×

ミニマルなデザインのエレベータですが、一つ欠点がありました。行きたい階数ボタンを押すと中の数字とそれを囲む四角い箱が点灯しますが、その右横にその階だけに止まることを示す縦のバーになっているランプが存在します。 このエレベータは18階への直行エレベーターとして運用しているようで、縦のバーが点灯中の階だけにしか行けないようでした。つまり乗った瞬間に18階の右にある縦のバーが明るく点灯しているのです。 ついうっかり18階のボタンが押されてているのだと勘違いして、ぼんやりしていて

洗剤詰め替え用サイズが多すぎる → ×

洗濯用洗剤は詰め替え用をまとめ買いするようにしていますが、ドラッグストアなどの販売店ではサイズが通常サイズの1.8倍とか2.6倍など様々な大きさの容量で売られています。そしてその容量が2倍とか3倍などのキリの良い数字ではないのです。調べてみると、業務用の4kgなどと言うのもありました。 常識的に考えると容量の多いものほど割引率が高くお得なのかと思いますが、セール対象品かそうでないかなど他の要因もあり、大きいのを買えば安いという訳ではありません。 算数が苦手で割り算が一瞬に

安全第一じゃないように見えてしまう → ×

道路工事現場での1コマです。「安全第一」と書いた表示がかなりくたびれていて、破れが目立っていました。 この内部への侵入を防ぐ障害物の設置自体は問題ないのですが、「安全第一」が破れていると安全第一じゃないように見えてしまいます。ものを大切に使うのは良いことですが、ターゲットユーザーである歩行者の感情に訴えるものは、破損・汚損していない状態が望ましいと感じます。 メッセージが書かれた媒体への気遣いは重要だと思います。 ※本記事は筆者ブログからの転載です。 Originall

フラットデザインは絵の具に見える? → ○

みなさんも一度は訪れたことのあるIKEAに、食品売り場があるのをご存知ですか?50円のソフトクリームや100円のホットドッグを食べた経験のある方も多いと思います。 あの100円ホットドッグに使われているバンズやソーセージ、ピクルスなどとともに、ケチャップとマスタードも販売しています。トッピングのフライドオニオンもありました。 日本のケチャップのパッケージを見慣れているおじさんには、この潔いデザイン全体がどうも食品に見えず、絵の具に見えてしまうのです。描かれているグラフィッ