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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2023年8月の記事一覧

加熱後でも手で持てるところを示す → ◯

電子レンジでの調理ガイダンスは誰にでも確実に伝わるように書く必要があります。さもないと吹きこぼれてしまったり、火傷を負ってしまうことがあるからです。 写真の例では、レンジでの加熱後でも熱くならず持てるところに「持つ」と表示しています。もっとデザイン上の工夫をしてスマートな表現はないものかとも思いますが、このような安全に関わる箇所は、老若男女を問わずどんな人でも確実にわかることが大切です。 多少無骨になっても安全第一の表現が優先されるところでしょう。

雑草で乗り越えられない段差ができている → ×

よく利用する郊外型のドラッグストアには立派な車椅子用のスロープがあります。そのスロープの出口に雑草が生い茂って段差ができてしまい、車椅子では乗り越えられなくなっていました。 ハードウエア本体を新設するときには多くの予算が付きますが、維持管理には予算も関心も向けられない事例のひとつだと感じました。

水の流れる方向を示す → ◯

よくあるタイプのふたのついた水差しですが、回転するふたのつまみ部分、注げる口の方がハンバーガーメニューになっていました。 線と並行する方向に水が流れるという意味合いのようです。単純ですが注げる/注げないを示す方法のひとつだと感じました。

「分」が重なって表示される → ×

最寄りのバス停留所に、到着するまでの待ち時間を表示する電光掲示板が設置されました。 実用上差し支えはないのですが、「約12分分で到着します」などと、分が重なって表示されています。不思議なのはすでに以前から導入されている他の停留所やバスターミナルでは、「約12分」と正常に表示されていたことです。 プログラムのバグですらなく、端末追加時の設定ミスなどかもしれません。ただこのような誰が見てもおかしい状態を放置しておくのは運営会社としてどうかと思われ、ブランドイメージを毀損してし

食品ラップの絵がやや残念 → ×

みんなが大好きな冷凍食品。昔に比べればはるかに美味しくなりました。調理に不慣れな人でも余程のことをしない限り、失敗しにくいという点も良いですね。 さて裏面の作り方に添えてある食品ラップの絵がちょっと残念な気がしました。ラップの有無は食感を左右するので重要ですが、色合いや形状に少々違和感を感じました。 敢えて言うなら、アイコンとしてラップを単独で置くのではなく、手を添えて食品にかけかけようとしている状態を図示した方が、説明としては良いのではないでしょうか?

粗大ゴミを出す位置を地図上にピンで指定できる → ◯

半年ぶりくらいに粗大ゴミを出したところ、インターネットでの申し込み画面がバージョンアップされていました。 これまでは住所と粗大ゴミの種類(品目)を入力して、収集日を選択するだけでしたが、粗大ゴミの排出位置を地図上で指定するようになっています。利用者の手間は少し増えますが、確実に収集するための方策のひとつだと思われます。 団地など集合住宅でゴミの収集場所が複数あったりする場合や、戸建ての住宅でも敷地が特殊で住居とゴミを出す場所が離れている場合などに適しているのではないでしょ

下から入れる → ◯

空き缶やペットボトル専用のリサイクルボックスで、写真のスタイルのものが増えています。 投入口を缶やペットボトルのちょうど入る大きさに制限して、さらに下から入れるというやや面倒な方式をとることで、空き缶やペットボトル以外のゴミを入れようとする意志をくじこうとする作戦でしょう。 空き巣は簡単に侵入できないと、数十秒ですぐに諦めて別の家を探すと聞いたことがあります。簡単にゴミ箱にならないようにする工夫が、これからも求められ続けると感じました。

ボタンが背景に溶け込んで見つけにくい → ×

e-TAXでの手続きで、スマートフォンのマイナポータルアプリを使う必要があったので利用しました。QRコードを読み込みたかったのですが、メニューを開いても、それらしい機能名が見当たりません。 よく見ると、QRコード読み取りのための「読み取る」ボタンがありました。しかしこのボタンが半透明になっていて、背景に溶け込んでしまい、ボタンとの重なりの部分が見づらく、発見しにくい状態でした。 ボタンであればもっとその存在を明らかにして、可読性を高める必要があると感じました。どうしても見