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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2023年2月の記事一覧

どちらの紐が角度の変更かわからない → ×

窓のブラインドの調整用に2本の紐があって、一方が羽根の角度を変える紐、もう一方が巻取り、つまり開閉の紐と割り当てられているものがありました。 慣れてしまえば、記憶に頼れば良いのでしょうが、初めて遭遇するブラインドでは必ず意図と違った紐を引いてしまいます。家庭用ブラインドによくある角度の変更は棒を回し、開閉は紐をひくタイプのほうが人間のメンタルモデルとマッピングがよくできていると感じました。

なぜロードコーンが被せられるのか → ◯

冬の公園の水栓になぜか割れたロードコーンが被せられていました。単なる子どものいたずらなのか、注意喚起などのために意図して被せたものかわかりません。 ただ割れたスリットがちょうど蛇口部分のすき間にぴったりで、あたかも何かを被せることをアフォードするような佇まいがあったのかもしれません。 真実はどのような事情だったのでしょうか。

かたまりになっていると溶けにくい → ◯

1週間前に降った雪が日当たりの悪いところだとまだ少し残っていました。こうなると氷に近いですが、かたまりになっていると溶けにくいものです。 東京に住んでいると呑気に◯としていますが、豪雪地帯であれば間違いなく×です。たとえまったく同じ現象でも、受け取り方の文脈により大きく変化するものです。

注目しているものに影響されてしまう → ×

先日カツ丼チェーン店の「かつや」で注文するときに、「牛丼の梅」とついうっかりオーダーしてしまいました。店員さんに「カツ丼の梅ですか?」と問い直され、牛丼と言ってしまったことに気づきました。 カツ丼を食べながらなぜ牛丼と口走ったのか考えてみました。おそらく単純に目の前に「牛」と大きく書かれたメニューがあったので、注文直前にそれを見ていたからだと思います。 見ていたメニューがカツ丼だったら、おそらくこの言い間違いはなかったでしょう。人間はそれくらい眼前にあるものにいとも簡単に

雪の日のかさ → ×

金曜日には東京都内でも雪が少々降りました。23区内では午後から雨になっており、ほとんど積もることはなかったようですが、多摩地方では数cmの積雪がありました。 雨でも同じといえば同じですが、雪やみぞれが降っている日に公共交通機関で移動する際には、片手がかさで塞がれてしまいます。もう一方の手で手さげカバンを持っていると、ポケットからスマートフォンや財布などを取り出したい時に、非常に面倒な状況になります。 特に溶けかかった雪やみぞれだと地面はびしょびしょに濡れているので、一時的

シャンプーかどうかわかりにくい → ×

メーカーや商品によって千差万別かもしれませんが、詰め替え用の容器だと特にシャンプーかリンスかの区別がわかりにくいと感じました。 グラフィックデザインにおいて、2種類の文字列の区別をはっきりつける方法はいくらでも具体策はあると思います。 このユースケースは、利用者本人が購入する場合でなく、頼まれて渋々買い物をする場合に、該当すると考えます。