マガジンのカバー画像

Culture Centered Design

703
街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
運営しているクリエイター

2021年12月の記事一覧

正月三が日は休み → ◯

近所のスーパーでは正月三が日は休みの案内がありました。ここ数年はスーパーマーケットや量販店などでも年始の休日が増える傾向にあります。 つい10年くらい前の感覚では、元日から営業しているようなお店も多く、「いつでもどこでも24時間買い物ができる」のが便利で素晴らしいという意識が蔓延していたように思います。 人が働いているから営業できるわけで、そんな状態は長続きするはずはなく、ようやく人間の本来の働き方のリズムに戻ってきたのだろうという気がします。

きれいにはがせるラベルシール → ◯

通販の荷物で最近増えているのがきれいにはがせるラベルシールです。包装の箱を捨てるにも、住所・氏名など個人情報が書かれたラベルがそのままなのは気になりますね。 簡単にラベルをはがしてダンボールを捨てるのにも良いですし、箱を再利用したい場合にはもっと重宝します。 ラベルが配送時にはがれてしまっては困りますし、粘着力が強すぎればはがすのが面倒で、これまでと何ら変わりがありません。このラベルシールにはポストイットのような低粘着ののりが使われているのでしょうか。成分がどんなものか気

現実的に確認できない制限 → ×

食品スーパーのチラシに「お1家族様合わせて15点限り」という購入点数の制限が書かれていました。 お一人様15点限りならまだしも、お1家族様合わせて15点限りは、曖昧な制限事項であり、現実的には確認・チェックが困難な制限だと思われます。 制限点数を設ける理由は、例えば某ゲーム機のように本当に人気の品であっという間に売り切れてしまう場合にそれを防いで公平性を保つことが挙げられます。しかし、それに加えて人気の商品であることを示し、販売促進としてお客様の購入を煽ることもあり得ると

「外袋から取り出して」の強調が弱い → ×

常識で判断できそうなことまでを事細かく記載した注意書きが、必要以上に肥大化するのはあまり良くないと考えています。しかしながら、火災の恐れがあるような危険な操作については真っ先に触れ、強調する必要があると思います。 上記例では、②加熱後取り出した容器での「やけど注意」に重きが置かれていますが、①「外袋から出す」ことのほうが、電子レンジ加熱で問題を起こさないためには重要ではないでしょうか。 一度でも電子レンジで加熱をした人なら、子どもでも熱くなるのは理解できますし、手を加熱後

ロープに警告色のパイプを吊るす → ◯

特定の場所を立ち入り禁止にしたい場合に、対象エリアの入口に、可動式のフェンスを置くことがあります。フェンスのような重量物だと、動かしたり撤去するのに人手がかかり、手軽なものとは言えません。 しかし、写真のようなロープであれば、比較的簡単に設置が可能です。高齢者や女性など腕力が弱い人でも一人で設置や撤去ができます。また、ロープだけだと目立ちにくいので侵入しようとする車があるかもしれませんが、黒と黄色の警告色によるパイプを吊るすことで、目に入りやすく注意喚起ができていると感じま

うしろ乗り・運賃あと払い → ◯

バスの入口/出口や運賃の支払い方法は、地域や運行会社によってローカルルールが多く、あまり統一されていないのが現実です。 そんなとき、バス停にこのような表示があれば初めて利用する人にとって、不安が解消できて大変便利です。 バスを利用しない理由のひとつとして、乗り方がわからない人も一定数いるのではないでしょうか。長期的には地域やバス会社が変わっても統一ルールを作るのがベストですが、それまでは表示をわかりやすく心掛けることが必要だと考えます。