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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2021年10月の記事一覧

ギザギザのついた辺が切れそうに感じてしまう → ×

こちら側のどこからでも切れますが売り文句のマジックカットですが、矢印を用いないで「こちら側」がどこかを示すのは案外難しいと感じてしまいました。 上記の例だと上の辺がマジックカット加工になっていて、縦方向に手でスッと切ることができます。しかし、印字位置がちょっと中途半端な箇所であるのも相まって、上辺であるのかどうかが曖昧です。 さらに、ギザギザがついた辺がシグニファイアの役割を果たしていて、なんとなく横方向に切れそうな雰囲気を醸し出しています。このため、せっかくのマジックカ

GO VOTEのネーミング → ×

ポスターやウェブサイトなどで今回の衆議院議員選挙の投票を促す様々な取り組みが行われています。自主的な取り組み自体は良いことですが、若干気になることがありました。 画像は投票を促すウェブサイトのトップページの一部ですが、投票や選挙という言葉が見つかりません。VOTEが投票だと理解できる人は良いですが、日本人の有権者を対象に広く投票を呼びかけるのであれば、GO VOTEだけでは響かないだろうと感じました。 投票を促すこのウェブサイトの内容にケチをつけている訳ではありません。対

この再登録ボタンは不要では → ×

メールマガジンの登録解除が、ワンクリックで行えるのは良かったのですが、受け付け直後の画面に、上記のようなメッセージと再登録ボタンがありました。 少なくともこの段階では利用者は強い意志を持って配信停止を行なっているはずなので、再登録ボタンを押す人はほとんどいないのではないでしょうか?

窃盗よりどろぼう → ◯

電柱に貼り付けられていた注意喚起と情報提供を呼びかける貼り紙です。「窃盗」や「盗み」と書くより「どろぼう」と書かれていたほうが子どもでも理解できます。 不特定多数を対象にしたメッセージは、老若男女、外国人などでもすぐわかる表現が求められると感じました。

文字がなくてもわかる → ◯

最近(2020年代)建築されたオフィスビルやショッピングビルのトイレの案内サインはこのようなスタイルのものが標準的になってきました。 注目したいのは、トイレであることを示す男女のマーク以外のアイテムです。多機能トイレとしてどのような設備があるのかを、文字だけに頼らず伝えたい人に誤りなく示すのは、グラフィックの力として素晴らしい成果だと思います。

具体的なので伝わりやすい → ◯

食品スーパーでの掲示ポスターです。新型コロナワクチン接種者が増えてきた時期的なタイミングもありますが、このような掲示が増えているようです。 自分自身が該当者かどうか意識を促すとともに、具体的な対象を示しているので、良いメッセージだと感じます。