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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2020年4月の記事一覧

照明スイッチが大きい → ◯

照明に限らず、家庭や職場で使う物理的なon/offスイッチはとにかく大きいのが良いです。 まず暗いところでも大きければ発見しやすいです。さらに肘でも押せますし、設置場所にもよりますが、足で押すことだってできます。頭突きでも押せるんです。四肢が不自由な状態でも押すのに支障が少ないのが巨大なスイッチの良いところです。

最後の一押し → ◯

「最終1棟 3,880万円」とありました。建売りの一戸建て新築住宅が6区画ほど販売されていましたが、ついにあと1棟のみとなったようです。 限られたスペースに最終的に何を残すかという点で、やはり価格と最後の1棟であることが残ったようです。

生年月日の選択肢のカテゴリが意味不明 → ×

諸般の事情によりオンラインでできない手続きの書類を請求したところ、写真のような生年月日を記入させる項目がありました。 「昭和」「平成」「19」「20」とあり、丸をつけて選ぶ選択肢です。「19」「20」とは何を意味するんだろう?しばらく考え込んでしまいましたが、19は西暦1900年代、20は西暦2000年代の頭2桁を表すのだとやっとわかりました。1995年生まれなら、19に丸をつけ、95年1月1日と記入するということのようです。 一般的には「昭和」「平成」「令和」「西暦」と

ボタンを押して乗ることを思い出させてくれる → ◯

都心の電車しか乗ったことがない方には信じられないかもしれませんが、郊外では駅に停車しても、ボタンを押さないとドアが開かない列車が運行されています。 しかしたまにしか乗らないと、当然自動ドアだろうと思ってしまい、ボタンを押してドアを開けることを忘れてしまうのです。 こんなとき、ホームにドア横のボタンのアイコンがあると、その存在を思い出すことができます。ちなみに音声でのアナウンスも「電車が参ります。ボタンを押してご乗車ください。」なのです。

依頼により郵送されたことを記載する → ◯

営業目的のダイレクトメールが数多く郵便受けには届くので、つい開封せず捨ててしまう癖がついてしまっています。 しかし必要が生じて自分から書類送付を依頼することがあります。自ら希望したことなのでうっすら記憶にありますが、忘れてしまうこともあります。 「ご依頼のありました」と書いてくれると書類送付を依頼したことを思い出すきっかけの一つにはなります。さらに開封せずに捨てるのを防止する効果は多少あると感じました。

給付希望者が間違ってチェックをつけてしまう可能性がある → ×

一律10万円給付の申請書(案)が公開されているようです。マイナンバーカードを持っている人であれば、オンライン申請が可能とのことですが、入力項目は共通になるでしょうから、この紙の様式で記入しやすさや問題点を考えてみたいと思います。 給付を希望しない人にチェックマークを入れさせる箇所があります。受け取らないことを能動的に示すことになっています。これは、説明をよく読まない人が多いので、誤解して給付を希望する人がチェックをつけてしまう恐れがあります。その誤解を防ぐためにもこの欄自体

のぼりは開店中であることを表現している → ◯

持ち帰りピザ店ののぼりです。持ち帰りの場合は「ピザ1枚の値段で2枚目ゼロ円で提供します」とのキャンペーンの内容が書かれています。 しかし、のぼりの効果は、キャンペーンのメッセージ内容を伝えることだけではありません。内容など読んでいる人は少ないのです。むしろ現在開店していることを示す効果がかなり大きいと感じます。のぼりを立てることで、「営業中」のメッセージを伝えているのです。

オンとオフの状態がわかりやすい → ◯

下記はカメラを通した動画などの出力を加工するソフトの画面の一部です。 オンとオフを切り替えるスイッチをソフトウエアの画面上で表現する上での問題の一つは、そのスイッチの付近に書いてあるラベル(文字)が、現在の状態を表しているのか、これから変化させたい未来の状態を表しているのか、よくわからないことです。 上記の例ではOffやOnは現在の状態を表しています。そしてOffは薄くグレーアウトされて使えない状態を表し、Onは強調色を用いて使える状態を表しています。 iPhoneの設

退色して文字が読めなくなってもそのまま → ×

柵の中には水路があり、子どもが柵の中で遊ばないよう危険防止のために注意書きが掲載されています。 この注意書きは退色がかなり進んでおり、最上部には「あぶない」と赤背景に白抜きの文字で書かれていたのが、ほとんど真っ白になって何も読めない状態です。赤は退色の早い色です。 2行目の黒文字は薄いグレーになってはいますが、まだ読むことができます。しかし、注意書き全体としては意味をなさない状態なので、撤去したほうが良いでしょう。 また、別の観点ですが、そもそもこの種の注意書き看板はモ

絵と文字の組み合わせ → ◯

新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、レジで行列ができる場合などに、人と人との間隔を約2メートルとることが推奨されています。 こちらのスーパーで見かけたのは、足跡マークに「こちらでお待ちください」の文字を組み合わせたものです。 このパターンが行列で待つ位置についての誤解の余地が少なく、受け入れられやすいのではないでしょうか。運営側のお店としても安価な材料ですぐに設置できるのが良いと感じました。

最終判断の情報として → ◯

場合によっては煽りととられてしまうかもしれません。ただ買い手にとっても重要な情報であることは間違いありません。 掲載スペースが限られているとき、最大限の効果を得るために、どのメッセージを厳選するかは難しいものです。

文字を併用する → ◯

新型コロナウイルス感染拡大の防止のため、レジで行列ができる場合に、人と人との間隔を広くとることが推奨されています。 床に線を引いてその位置で待つようにするのはどこでも見かける風景になってきましたが、このドラッグストアではレジ直前の場所に「先頭」と文字での表示がありました。 こういう手作り表示があると、絵やアイコンで表現した方が良いとか「デザインの敗北」などと揶揄する人が出てきますが、そのお店に来る大多数のお客様が見てすぐにわかることが必要なのです。 ここは比較的高齢の方

列挙はわかりやすい → ◯

本日東京都知事より休業要請の発表がありました。内容の賛否はともかくとして、対象の業種を具体的に列挙する方式は、誤解が少なくわかりやすいと思いました。 #COMEMO #NIKKEI

切り取り線にはさみの絵がある → ◯

ジッパー付きの袋はとても便利ですが、不注意にもジッパーの位置より内側を切ってしまい、意味をなさなくなる失敗をしたことがあります。 こんな失敗を防ぐためにも、切り取り線(-----)とはさみの絵はとても有効です。ただこれも習慣の問題なので、いつの日にかはさみのメタファーは通用しなくなり、使われなくなってしまうことでしょう。