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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2018年11月の記事一覧

男女の区別を色に頼らない → ○

まだ内装工事中でしたので、完成形ではないかもしれません。絵に描いたような最近のトレンドに合ったピクトグラムのスタイルですが、女性用、男性用トイレのサインが、青と赤など色に頼らずシェイプで表現されているのは良いと感じます。 All Gendersはピクトグラムを作成提案したのに合意に至らなかったのか、敢えて文字だけにしたのか興味があるところです。

ごみを表すモチーフが同じ → ×

もえるごみ、もえないごみの表記については別ブログでも言及していますが、今回はアイコンのモチーフに同じ丸めた紙くずを使っている点について、考えてみたいと思います。 分別の基準にもよりますが、2つに分けると決めたのであれば、対象となるごみのもっとも典型的なアイテム(例えばソースで汚れた紙皿とか、空き缶など)をアイコンのモチーフとすべきだと考えます。 利用者に店内で出るごみの分別をしてもらい、それを継続して機能させていくにはおしゃれな表層デザイン以上の骨格に関して、利用者の言葉

右利きの人にとってお札の投入口が左側にある → ×

商品のバーコードスキャンは店員さんが行って、最後の現金やクレジットカードなどでの支払いを別の端末機器で購入者が行うセミセルフレジが増えています。 セミセルフレジの利用経験は何度もあるのですが、今回見かけた端末機器は、少し違和感を感じました。最初はお札の投入方向が横向きなのが違和感の原因かとも思ったのですが、銀行のATMでも横方向はありますので、それではなさそうです。 銀行ATMでも駅での切符販売機やチャージの機器でも、大多数は現金投入口が右側にあります。人口比で存在する割

見ればわかるが説明があるのは親切 → ○

ある大学の学生食堂に立食専用席の説明プレートがありました。立食専用なのは、テーブルの高さとイスがない状況でわかるんですが、新入生や初めて利用する人にとっては説明があると望ましいと感じました。 どちらかと言えば、この説明プレートでは日本語より、外国語の説明文のほうが必要とされるのかもしれません。また、「お急ぎ」ではなくても、立食専用席を利用したい人がいるかもしれません。

複数機能のボタンはわかりにくい → ×

自宅のプリンターは利用頻度も少ないので、安価な複合機を使っています。写真はフロントパネルに並んだボタンですが、左から、白黒コピー、カラーコピー、一番右が「ストップ/メンテナンスボタン」という名称のインクカートリッジ交換などに使うボタンです。 「ストップ/メンテナンスボタン」は、マニュアルによれば下記のように説明されています。(一部省略) ・印刷中またはコピー中に押すと、印刷またはコピーを中止して用紙を排出します。 ・スキャン中に押すと、スキャンを停止します。 ・通常時に3

大江戸線のわかりにくさの本質はこれだ → ×

何度か都営大江戸線がわかりにくいことをこのブログに書いてきました。今日都庁前駅で気づいた点を記してみます。 路線図をチラリと見ると一瞬は環状になっているかのように見えてしまうのですが、実はそうではなく、新宿と新宿西口はくっついておらず別の駅なのです。そして自分の目的の駅が近い距離なのに、わざわざ都庁前まで行ってから、乗り換えて折り返さなければなりません。 路線計画はさておき、人間の認知やユーザーインターフェースの点だけから言えば、そもそも山手線のように完全な環状線にしない

この幅で直立して待つのは結構辛い → ×

確か郵便局のATMでの順番待ちの最前列にこのマットがありました。足の位置は待機位置を示すイメージとして描かれているだけですが、真面目にその足幅に合わせて直立していると結構辛いものがあります。 リラックスして待つのならあと10cmぐらいは足と足の間隔を広げて欲しいと思いました。しかしそうすると、マットに描かれる絵としては足と足の間隔が広すぎて間抜けに見えてしまうと思われます。 絵としての見栄えはステレオタイプ優先ですが、実用品である操作ガイダンスは別物であると言える事例かも

カンマをつけるとエラーになります → ×

某インターネットバンクの振込入力画面です。注意書きとして「※振込金額にはカンマをつけないでください。カンマをつけるとエラーになります。」と記載されていました。 百歩譲って「振込金額は半角数字で入力」は許容するとしても、カンマをつけるとエラーになるのは看過できません。 この銀行だけかと思ったら、他行でも同様のカンマ入力によるエラーチェックに引っかかる銀行がありました。もちろん全ての銀行ではなく、カンマを入れても問題なく認識してくれるところも存在しています。しかしこうなると注

大きな伝票は読みやすい → ○

ごく当たり前のことを書きます。写真だと大きさがわかりにくいかもしれませんが、この伝票の大きさは通常のレシート幅(58mm)の2倍程度の幅があって、巨大とも言えるぐらい大きいのです。 小さい文字で行間も詰まった伝票やレシートに慣れきっていると、大きな文字で罫線がある手書き伝票が新鮮でとても読みやすく感じました。 アイテム数が限られていれば、巨大化するのは優しく伝えるための一つの有効な方法なのかもしれません。

年齢の選択に複数選択ができるチェックボックスを使う → ×

あるWebアンケートで年齢を選択する設問がありましたが、なんと複数選択ができてしまいました。職業や好みのブランドなどではなく年齢です。さすがにこれはどう考えてもおかしいです。 複数選択ができるチェックボックスではなく、選択肢の中から1つだけしか選ぶことができないラジオボタンを採用するべきです。

右下のツイートボタン位置は縦長のスマートフォンに向いている → ○

昨日Twitter公式アプリのツイートボタン位置変更について、散々デメリットをあげて酷評してしまいましたが、メリットについても書きます。 右下位置への変更は、数年前に比べて大型化、縦長化しているスマートフォンに合わせて最適化した結果と予想することができます。右利きの場合、片手(右手)で操作するのに親指がちょうどいい位置にきます。 新しいiPhoneを使っていると、右上まで親指が届かないので、思いついてすぐツイートすることができません。古いiPhone SEだと画面サイズが

新しく右下の位置になったツイートボタン → ×

Twitter公式アプリの新規ツイートボタンが、今日(2018/11/1)から更新されています。元々このボタンのあった右上の位置から、右下のコンテンツ領域に重なる場所に移動されているようです。 2つの理由であまり良くないと考えています。簡単に解説します。 1. コンテンツ領域に重なるので埋没する恐れがあるコンテンツ領域には画像も表示されるので、ツイートボタンが上に重なるとボタンと画像の両方が見づらくなる恐れがあります。例えばツイートボタンの青に近い色合いの写真やイラストがあ