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Culture Centered Design

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街で見かける使いやすいもの使いにくいものを○×で評価しています。
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2018年6月の記事一覧

車を運転しているドライバーの視線で自転車らしく見える → ◯

車道の一部青くペイントされた自転車レーンにアイコンが描かれています。この自転車のアイコンは真上から見たら間延びしてとても自転車に見えないのですが、自動車のドライバーの位置から見るとちょうど良いバランスになります。 道路上に描かれる「止まれ」などの文字ではこの縦長の秘密がすでに有名ですが、アイコンでも同様なのですね。 ※本記事は筆者ブログからの転載です。 Originally published at ktazuke.goat.me on Mar 4, 2016

コンビニおにぎりは開けにくい → ×

コンビニエンスストアなどで販売されているおにぎりの一部は、のりがパリパリの状態を維持するために、おにぎり本体とのりの間にフィルムが入れてあります。 さらにその上からおにぎり全体が包装されているため、食べるためには単純に覆われている袋を開ければ良いのではなく、袋に記載されている1→2→3のステップに沿ったギミック溢れる開封方法に従わなければなりません。 袋に記載されている開封ガイダンスの通りうまく開けられると、のりがパリパリのおにぎりを美味しく食べることができます。しかし、

フタを閉めてラベルを発行してください → ×

他のスーパーマーケットチェーンでも同様のシステムがあると思いますが、イオンの食品売り場に「マイセレクトデリ」という惣菜量り売りのコーナーがあります。 パネルに説明があり、 1.容器をお選びください。 2.お好きな惣菜を容器に入れてください。 3.フタを閉めて、ラベルを発行してください。 4.ラベルを貼ってレジへお持ちください。 となっていますが、3に無駄と飛躍があります。 金額が記載されたラベルを貼るのは手順としてその通りですが、そのためには量りの台に惣菜を入れた容器

制限事項をはっきり書いておく → ◯

みなさまもご存知の1000円カット床屋、QB House にあった注意書きです。「10分程度、ひとりで動かずに椅子に座っていられないお子様は、お断りさせていただく場合がございます」とはっきり具体的に制限事項が書かれています。 従来型の日本のサービス業においては、断る場合の条件を明文化することが少ないように感じます。低価格には理由があるはずで、それを維持するためには、きちんと制限事項を誰でもわかるような形で明示することが大切だと感じました。 ※本記事は筆者ブログからの転載で