今日はどこに行こうか ~ 牛タンつくねとホッピー ~
腕を組んで一人で道の端っこに立っていた。
仕事帰り。「今日はどこに行こうか。」と電車に乗る前から考えていた。
焼き鳥か、お魚か、揚げ物か、中華か。
いくつも出てくる候補を、
違う、違う、違う、と捨てていくばっかり。
店が決まらない。
こういう時、本当は家に帰ったほうがいい。
迷いに迷っていった結果「今日はこの店にして正解だった。」と感じることはほとんどない。
お店は悪くない。優柔不断な自分が悪い。
でも、そういう自分だから仕方ない。
この日は結局、瓶ビールの大瓶があるからという理由で、
何度か行ったことがある焼き鳥屋さんに行った。
ここの瓶ビールは赤星だ。
だからすごく好き。
夏が到着する手前。
暑さより涼しさの割合が高い日だったが、
完璧に冷やされた瓶ビールはやっぱりうまかった。
自分の継ぎ方がうまいのかな。
炭酸が全く抜けてない。
だからのどへの刺激強め。
もう手酌のプロなんでね。
つまみは何にしよう。
いっつもセロリの浅漬けを頼んでるな。
じゃあ、今日はおしんこの盛り合わせにしようか。
あと、牛タンつくねっていうのがあるんだけど、これがまたおいしい。
これもいつも頼んでるけど、こっちは今日も頼む。
おしんこの盛り合わせが来た。
3種いい取り合わせだった。何だったかは忘れたけど。
ちなみに瓶ビールはおしんこが来た時点で残り半分。
おしんこが半分くらいになったところで終わりになった。
ひとりで呑むとペースが速い。
話し相手がいないからね。
牛タンつくねが来た時に、
同時に白ホッピーを。
これもいつものパターン。
でもこっちも変えない。
変えようとは思ってメニューは見るけど、
結局いつもと同じ。
牛タンつくねは2本頼む。
1杯目のホッピーと1本。
中をお代わりして、2本目という順番。
そしていつも、ホッピーの外が1杯分残る。
ここがうまくいかない。
牛タンつくねと、ホッピーの最小公倍数はもう少し遠いところにある。
でもそこまで行くには量が多い。
だから最後はホッピーだけを1杯そのままのむ。
おしんこを少し残しておけばいいのにね。
お会計をして、家に帰る。
なんだ、今日あの店にしてよかったな。