【レビュー】話題のカメラ paper shoot〈ペーパーシュート〉とは?【使い方】
今話題になっている台湾メーカーのトイカメラ、ペーパーシュートを使ってみたらあまりにも良すぎましたのでnoteまで布教しにきた所存です。
使い方から作例まで余す事無く徹底的に解説しましたのでだいぶ長いです。
4400文字あります。
まずは購入時の情報から。
2023年6月
スマホアプリPinkoiにて購入。
値段はこちら。
25630円からキャンペーン割引や送料やらで最終的な値段は24800円でした。
キャンペーンの内容はこちら。
支払い方法はクレカとApple payがあり
クレカ情報入力するのが面倒だったのでApple payで買いました。
購入日が6/10で到着が6/19でした。
台湾から発送なので1週間以上かかります。
最新モデルと書いてありますが
旧モデルは1600万画素の16MPと表記されてたみたいです。
最新は1800万画素の18MPと表記されています。
新品ではなく中古で探す人は特に新旧の違いは把握しておいた方がいいです。
機能も少し違いますし、18MPのみ付けれるアタッチメントもありますので注意です。
Pinkoiの公式から買う人は18MPしか販売されていないので何も気にしなくて大丈夫です。
台湾メーカーということもあり、
現時点では公式としてAmazonや楽天など有名な所に参入していません。
通販以外では国内でほんっの一部のイベントで現物販売してたりするみたいです。
paper shootは日本向けの公式Twitterがあるのでそこで情報を得られます。
Pinkoiというアプリは他国間の買い物を中継してくれる事に特化したショッピングアプリのようです。
そこにあった公式ショップから買えました。
一応リンク貼っておきます。
作例
このカメラでどんな写真が撮れるのか
作例写真です。
フィルムに差し迫る程のレトロな描写と聞いていたので雰囲気の合う川崎大師で撮ってきました。
中心部分はそこそこの描写力がありつつ周辺の描写は甘い、まさに求めていたままの写真を写してくれました。
普段はミラーレス一眼で写真を撮っていますがペーパーシュートは背面モニターも無ければファインダーも穴が空いているだけなので水平・垂直、構図などの調整が一切できず、まさに昭和世代が記録として撮ってきたような、それこそ写るんですで撮ったような写真を意図せず再現させてくれます。
比較として作例1枚目と同じ場所、同じ焦点距離22mmでミラーレス一眼を使い撮影しましたが、↓↓
このように簡単に水平垂直が撮れてしまい味気なく感じてしまいます。
もちろん綺麗に撮れていると思いますが、
カメラやレンズの性能が上がり綺麗に撮れる事が当たり前すぎてその恩恵をあまり感じなくなってきているのも事実です。
このペーパーシュートというカメラは
普段から一眼で撮ってる人には原点に帰って
不便さを楽しめるカメラですし、
普段スマホでしか撮らない層には
カメラを持ち歩くという所有欲を満たせる
誰にとっても丁度いいカメラだと思います。
とてもトイカメラとは思えない絶妙なポジションです。
フィルムの止まらない価格高騰や
最近では写るんですすら品薄で入手困難なので
こういったカメラは今後大きな需要があると思います。
フィルムカメラを使ってみたいけど1つのフィルムで24〜36枚しか撮れないしわざわざ現像する為に店まで行くのも面倒という人もいると思います。
今そういった方達の間では
昔発売された古いデジタルカメラ、いわゆる
オールドコンデジが流行っていますが
当然中古でしか出回っていませんし、
ペーパーシュートのように新品で見た目もオシャレで必要最低限のスペックしかないカメラって意外と無いんです。
次にカメラの解説です
ペーパーシュートのスペック
・デジタル
・1800万画素
・焦点距離22mmレンズ
・シャッタースピード 1/30秒
・ISO100-3200
・動画解像度1440P(10秒ビデオ)MP4
となっています。
参考までに "写るんです" と比較してみます
・使い捨てフィルムカメラ
・焦点距離32mmレンズ
・シャッタースピード 1/140秒
・ISO400
となります。
ペーパーシュートはデジタルカメラであり
写るんですはフィルムカメラなので比べる事に違和感がありますが、購入層や使う用途が完全に写るんですなので参考になると思ってます。
ちなみに今回買ったペーパーシュートは24800円でSDカードの容量の限り無限に撮れますが、
写るんですだと24800円で
何枚撮れるか計算してみます。
本体料金も現像料金も
店によって多少差はありますが
本体の平均値段が約1700円
現像のスマホ転送の平均値段が約900円
27枚で合計2600円とします。
2600円×9.5が24700円なので
写るんですが9.5個分、
つまり27枚×9.5個で256枚
24800円で写るんです256枚分になります。
1枚97円...
24800円って決して安いとは言えませんが
これはもう考え方を変えて256枚以上撮れば元取れるという気概でサクっと買いました。
焦点距離の比較
人間の目はレンズに例えると35mm程の画角と言われていますから、ペーパーシュートは人間の目や写るんですよりも広い範囲の写真が撮れます。
シャッタースピードの比較
ペーパーシュート 1/30秒
写るんです 1/140秒
この違いを言語化すると、
・ペーパーシュートは暗い所でも明るく撮れるけどブレやすい。
・写るんですは暗い所に弱いけどブレにくい。
(でもフラッシュ内蔵なので暗所も補える。)
という違いが出てきます。
正直、手ぶれ補正無しの30と140じゃブレ具合がだいぶ変わってきます。
なのでペーパーシュートで撮影する場合は必ず立ち止まってあまり動いていない物を撮る必要があります。
とは言っても完璧に止まる必要は無くスマホと同じ感覚で軽く止まれば十分撮れます。
ここで超絶注意点があるのですが、
ペーパーシュートはシャッター押してから撮影されるまで1秒程のタイムラグがあります。
シャッターを押すと"ピピッ"と鳴った後に
"カシャ"と音がしますが
ピピッの状態は動いて大丈夫なのでカシャの時には止まるようにしましょう。
次は開封時の様子です。
一応このカメラは
自分で組み立てるカメラです。
内容は
・基盤
・ボディ
・レンズ2個
・SDカード32G
・充電用TYPE-Cケーブル
・基盤とボディを止めるネジ
・基盤とボディの隙間を埋めるスペーサー
透明のボディを買った人に対して声を大にして言いたいのは、
ボディとスペーサーには半透明のフィルムが貼ってある状態だからまず剥がせ!です。
最初気づかずに使ってました。
レンズにも貼ってあります。
一応ボディ無くても電池入れれば基盤だけで使えるので基盤のみの最軽量スタイルで使う猛者が居たら教えて欲しい所存。
そんなクレイジーな人は僕と是非一緒にスナップ撮りに行きましょう。
一杯奢ります。
付属のSDカード
ノーブランドのSDだったら変えてたけど
paper shootの名前が入っていたので何となくそのまま使ってます。
変える人はメーカー推奨128G以下との事。
このように単4の充電池をパナソニックにすれば
このカメラは実質LUMIX名乗れるでは?
電池の文字が逆さになるのが残念すぎた。
もちろん使い捨ての単4でも動きますが、電池が切れる度にボディから基盤を外さなきゃいけないので充電池にしましょう。
完成
付属のレンズについて。
レンズの付け方はネジみたいにクルクル回すだけでした。
両レンズの作例も載せます。
続いてマクロレンズで寄って撮った作例写真
マクロは無理ゲーでした。
ワイドアングルも四隅が死んでるし描写も下がりすぎるのでレンズは付けなくていいと思います。
マクロは言うまでもあるまいな。
撮影モードの紹介
基盤裏面に4つのモードに切り替える事ができるダイヤルがあります。
左から、
カラー、モノクロ、セピア、ブルー
といったカラー写真モードがあります。
type-cから外部充電を行なっている場合は
モード自体が切り替わり
左から、
カラー、モノクロ、タイムラプス動画、10秒動画になります。
言い方を変えると
充電中のみ動画が撮れます。
そして充電中はセピアとブルーの写真が撮れなくなります。
それぞれの作例写真を載せます。
基本は通常カラーで良いと思います。
SDカード、充電について
ボディのラインナップについて
カメラのサイズ感
縦構図写真のtips
以上ペーパーシュートのレビュー兼、作例写真紹介でした。
結論としてやはり
一眼カメラ持ってる人も
スマホメインの人も誰でも楽しめるのがこのカメラの強みだと思います。
僕自身、普段は写真家として活動していて
フォトコンテストの入賞経験があるくらいには真剣に写真を撮ってきました。
写真が大好きで今までに何十万と機材にお金をかけてきて、無意識にそれに見合った良い写真だけを撮ろうとしている自分に嫌気がさし始めた頃にこのカメラに出会えました。
このカメラは決して綺麗な写真は撮れませんが
初めてカメラを買った時のような
そのへんの花とか店の外観とか何でも撮っちゃうあのワクワクを思い出させてくれました。
本当にこのカメラを買って良かったと思っています。
是非このカメラの不便さを楽しみましょう!
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