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問題解決は漢方薬のようなもの

こんにちは。Tayutoです。
COO代行、CMO代行、外部CFOとして主に中小企業を中心に、社のメンバーさながら、社の内側から改善、改良をする事を仕事としてます。
日々起こった事や、考えた事を記していきます。
お役に立ったら嬉しいです。

対症療法と根本治療

桜が満開の最高の季節ですね。
私の大好きなこの季節なんですけど、突然くしゃみが襲ってくる季節でもあります。医者の診断では『花粉症ではない』らしいのですが、決まって桜が咲いている季節に出るくしゃみ・・・

花粉症、アトピー性皮膚炎、頭痛、腹痛その他どんな病気、症状にも原因がありますよね。
原因を取り除く、無くするのが根本治療。
ただ、その要因は一つとは限らないし、まだ現代の西洋医学では解明できていないモノも多く存在する。

また人は、頭痛薬、鼻炎を抑える薬、かゆみ止め、何かを使って何とかその場をやり過ごそうとしますよね。
これが対症療法。

聞いて久しい問題解決は、よく根本治療に例えられます。
根本治療と対症療法、どちらが良い悪いでもないですし、対症療法でその場をやり過ごす事が大切な場面もあります。
企業活動で言えば、黒字倒産を避けるために一時的に金策をする、みたいな感じです。

人間の身体の根本治療の効果的な一つに、免疫力を上げる、体質改善、というのがあると思うんです。
私は医者ではないので、かなり抽象的というかフワッとした表現になる事をご容赦いただきたいんですけれど、例えとしては、おおよそ間違ってないかな、と思います。

免疫力を上げる、体質改善は細胞レベルでの働きだとすると、企業における免疫力向上とは、従業員、社員、スタッフの問題解決力向上という事になります。
免疫力向上は、身体にしても、企業にしても一発で効きます!というものではない事は容易に想像がつきますよね。
じっくり時間をかけて取り組む事が大事と言えます。

私は最近、鼻炎の薬をやめて、免疫力向上の為に漢方薬を飲み始めました。

問題と課題

さて、ここで改めて問題解決とは何でしょう??

詳細はまた別に譲りますが、私たち日本人は学校の授業で習わないこの問題解決が、特に苦手な国民と言われてるようです。
アメリカを始め、問題解決は学校教育に組み込まれている事を考えると、私たちも是非とも理解して、上手に使いたいところですよね。

問題を発見して、解決する。

ビジネスにおける問題解決とは、『企業の目標・ビジョンと現実のギャップを見つけ出して埋める事』だと思うんです。
まずは、問題と課題の違い。

  • 問題 = 上記のように、企業のあるべき姿・目標と現実の差分、ギャップ

  • 課題 = そのギャップを埋めるためのアクション

となるので、問題を解決するために、課題を設定し、一つずつ達成していく事になります。

大手コンサルティングファームなんかが、企業の大きな問題解決を手掛けていますが、個々人レベルでこれがやれたらどうでしょう?
細胞の一つ一つが免疫力のある状態、ですね。

新人さんと課長さん

さて、身近な例です。
私は先月から、某卸売業界の企業で『営業のレクチャー』を始めました。
新規事業として立ち上がった、いわゆる無形商材を売る、という事のレクチャーです。
企業の生業として、皆さん有形商材しか扱った事が無いから、という事なんですね。

有形商材セールスに大切な『プレゼンテーション能力』よりも、無形商材セールスには『ヒアリング能力=傾聴力』『コンサルティング能力』が更に大事と言われています。

そうなると、相手の話をよく聞き『問題』を発見して、『課題』を設定して、達成して、『問題』を解決する、というスキルの出番になります。

4月は異動の季節です。
その部署に新たに配属になった課長さん、中堅社員、新入社員など合わせて数名がレクチャーの対象になるのですが、そのレクチャーの中核に『問題解決のメソッド』を入れるようにしました。
それ以外のパートは、個人個人のスキルレベルに合わせカスタマイズしますが、中核部分は皆いっせいにレクチャーを受けてもらうことになります。
人数がいた方が、グループワークもやり易いので、一石二鳥という事になりますね(笑)。

もし、社内に問題解決という風潮が無い、少ない、経験ない、という事であれば、免疫力向上の為に一度考えてみてはいかがでしょうか。
社内の問題解決力をじっくり根付かせる事で、じわじわと、でも確実に免疫力が上がっていきますよ。

問題解決能力の前に、個々人の基礎体力でもある、ポータブルスキルが必要である、というお話はまた追って。

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