哀れなるものたち
かなーり強烈な映像だった。
家族と観に行こうかと思ったけど、一人で観に行って正解だったと思う。
2時間半以上あってちょっと長めだったけど、展開が早くて飽きずに最後まで釘付けだった。
この映画は「人はより良くなれる。よく在れる。」ということを言いたかったのかなぁ。poor thingsが何を指していたのか。それは、ベラであり、ゴッドウィンであり、最悪最低男ダンカンでも娼館で働く女たちでもあったと思う。
肉体は成熟しているけれど、脳は未成熟で知らないことばかり、社会性もない主人公。はじめの方は社会的タブーを色々やらかしていく。
「これは人前でやる事じゃない」とか「女は社会的に抑圧される存在だ」とか、それは知らず知らずのうちに学ばされ刷り込まれてることなんだなと、ベラを観ながら思った。
客船の中で出会った婦人から、学んでいくことの楽しさを見つけて、パリの娼館で働きながら学生生活を送るベラ。この辺りから、ベラはpoorである(周りから哀れだと思われているかもしれないと気づく)自分を認識しながら、それでも自分自身を良くしていこうと選択をしていくんじゃないかな。
「自分の体で自分の金を稼いで何が悪い?!」
と言い放っていたのが印象に残った。色々勉強していても、自分が生きるためには今これが必要なの!と、恥じる感覚ではなく、これが私のチョイスなんだ!と堂々としていたのが好きだった。
最後らへん、クロロホルム入りのジンを手に取ったベラ。「アイツにひっかけてやれ!」と思っていたら、ベラが本当にジンをかけてた。気持ちよかった。でもヤギの脳と交換しちゃうのはやりすぎだよぉ…と思ったのでした(⌒-⌒; )
セットも衣装もとっても素敵だったね。
うわぁグロ…ってなるシーンは多かったけど目の保養もあって、、でも強烈だったな。
不快感があるシーンが多かったわりに、エンドロールはおしゃれな絵画みたいで、なんか後味だけ無理矢理お口直しされてる気がしてちょっとムカついた。
でも観に行ってよかったと思う。2時間以上あるし、もし家だったら絶対に集中できない。映画はあの空間に閉じ込められるからいいんだよな〜。
自分からオススメは、、うーん、しないかも。でもいつか観た人と感想を語り合いたい。
以上、感想でした。
最後まで読んでくださってありがとうございますm(._.)m