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「シン・ウルトラマン」を観ながら考えたこと

「シン・ウルトラマン」を観てきました。



「シン・ゴジラ」は観ておらず、「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」は観た状態で観ました。


大偏見・大知識不足が大アリです。もちろん、大ネタバレもあります。

何に使えるかは分かりませんが、観に行く指標か何かに使えたらぜひお使いください。


(※以下、ネタバレ注意











観る前


・これまでさまざまな考察動画などを観てきた結果からすると、ザラブ星人とメフィラス星人が登場するのは予告を見ても確定であるとして、ザラブ星人が出るなら巨大化フジ隊員のオマージュとして、巨大化した長澤まさみさんが出るのではないかと想像。

・また、岡田斗司夫氏が言及していた、DAICON版の帰ってきたウルトラマンにあったような、頭だけ庵野秀明で体はウルトラマンになっているあのシーンのオマージュ、今回でいえば顔だけ斎藤工のウルトラマンがどこかで入るような気もしている。その場合、ウルトラマンの正体を完全に明かすことになるけど、どうなのだろうか。

・超個人的な予想としては、シン・エヴァの0706作戦から本編へ流れる感じで、最初にネロンガやガボラなどの禍威獣との戦闘をギュッとまとめてやってから、ザラブ星人とメフィラス星人など外星人絡みのお話をやるのではないかと思っている。

・今回のウルトラマンにカラータイマーがないのは、本当に30分に収めるためにつけられたからなのか。その辺の言及があるかは楽しみ。

・メフィラス星人、ずっと山本耕史さんのままなのかな。あれから変身したりしないのかな。

・他の外星人や禍威獣についてはわからないが、ウルトラマンに関してはゾフィーあたりが出てくるような気もする。始祖だから。






観ている途中


冒頭〜ネロンガ・ガボラ襲撃

・「TSUBURAYA」と「ULTRAMAN」のロゴ、初めて観たな。カラーのロゴと同じ感じでウルトラマンの「ピキシュイーュン」みたいな音鳴るんだ。

・ウルトラQのあのぐにゃぐにゃのやつも再現されている!?しかも少し立体的になってるような気がする。全く想像だにしていなかったな。

・しかも、ウルトラQからウルトラマンが被さって表示されるみたいな感じで、シン・ゴジラからシン・ウルトラマンが表示されたから「あれ?これ、シン・ゴジラの予備知識必須なやつか?」と不安になった。事前知識として「もしかすると主人公がシン・ゴジラで亡くなった人物と同一かもしれない」という説があったので、本気で「やべ〜」となった。

・初っ端からウルトラQのテーマが流れて、本当ならこの心の底から湧き上がる興奮を全部吐き出すくらいに叫んでしまいたいぐらいだったけど、ぐっと堪えた。堪えたし、その直後にものすごい速度で切り替わるこれまでの話の説明みたいなスライド、言うなればシン・エヴァでいうところの「これまでのエヴァンゲリオン」のようなシーンを、なるべく逃すまいと目を凝らしていた。ゴジラみたいなやつ(調べたらゴメスでした)と、でっけえ花マンモスフラワーと、白い禍威獣ラルゲユウスが帰って行っちゃったみたいな説明と、パゴス以外は、禍威獣もその説明も全くもって覚えていない。

・対策本部みたいなところ、多分シン・ゴジラでもこんな感じのシーンあったんだろうな。みんなが集まってめちゃくちゃしゃべりまくってるところが、シン・エヴァとかもそうだけどよく聞くとわけわかるかな〜、くらいの内容でそこを聴きにいくだけでももう一回観に行きたいくらい。

・役者さんたち、セリフ覚えるのめちゃくちゃ難しかったろうな〜。本当に複雑なセリフだもんな。若干喋りかたが不自然に聞こえるところがあるけど、後半になるにつれて気にならなくなったというか、どうでもよくなったのかもしれないが気にも留めてなかった。この状態だけだと主役が誰か分からないな。この時点では、どちらかと言えば斎藤工さんらより西島秀俊さんっぽい。

・透明怪獣ネロンガが普段は透明で、電気が好物でいっぱい食べると姿を現し、溜めた電気で3本ツノからビーム出すって知らなかったらそりゃ「なんで変電所に!?」「まさか全ての誘導弾を打ち消すとは!」ってなるわな。あと、命名の理由聞いてた人誰か分からんけど私も聞きたかったからナイス。防災大臣の趣味だったのか。

・そうか、室長役は冷泉さん(田中哲司さんのSPECでの役名)だったな。ちゃんとした格好の冷泉さん初めて観たかも。

・神永さん、子供を保護しに行ったのが「自分が行きます」って言ってすぐにたのがあまりにも不自然すぎる。この世界では、一時離脱が当たり前なのか?

・ウルトラマンは神永さんを別として視認できる位置に降りたように感じたけど、子供を助けに行ったのは変身しに行くからだと思っていたのが違ったことが分かってしまったな。ということは、子供を助けに行った時点ではまだ人間で、ウルトラマンのことに関しては全く知らないし関与もしていなかったということか。この後になんらかの契約があって、神永さんとウルトラマンは一心同体になったということであっているのか?

・ウルトラマンの飛来ってあんな隕石が落ちてくるみたいな感じなんだ。赤い玉に乗って飛ぶのは知ってたけど衝撃波がとにかくすごい。CGでしか表現できないし、特撮に頼り切らない、本当にこれぞシン・ウルトラマンって感じ。しかも、全身テッカテカのシルバーで赤いライン入ってないけど、今作カラータイマーもないしやっぱり何かあるのか?

・あの状態が全裸なのか着服なのかっていうセリフで、ウルトラマンって着衣なのかどうかすごく気になってきた。どっちなのかな?

・神永さんの経歴が不明なのがかなり関わってくるんだよな。過去がわからない分ウルトラマンになりかわられた後でも整合性を取るために、わざと秘匿にしているならそれ以前から死んでいた説も出てくるのでは?果たして、本当にウルトラマンが飛来した時に神永さんは死んだのか……?

・コーヒーのくだりもBGMがかなりポップなものになっているけど、ウルトラマンが人間とはどういうものなのか、神永さんがどういう人なのかっていうのを探っているような気がして、笑うっていうよりかは「バレないのかな」と思いながらドキドキして観てしまった。

・放射性物質、核がキーになってくる禍威獣ガボラ、やっぱり出てきたか。パゴスと同形態ってことはパゴスも核廃棄物から生まれた禍威獣なのか?あと、あれだけ色々よく分からない用語を使っておいて、「なんらかのヤバめな光線」とか言っちゃってもいいんだ。

・神永さん、今度は勝手に出て行っちゃったけど大丈夫なのか?大丈夫なのかとかというより、組織として1人いなくなるとかは当たり前なのか?

・予告の「あれがウルトラマン」の後のセリフってあったんだ!「綺麗……」だったんだ!なんか変な気分!

・ウルトラマンが飛行するとき、想像を遥かに超える不規則な動きをしていてかなりびっくりした。特に、めちゃくちゃ回転しだしたところは「え!?」と思った。

・体表が赤くなっていたし、ガボラからの攻撃を受けてから緑に変化していたな。核廃棄物処理場に当たっても大変だろうしということで、かなり攻撃受けまくっててどんどん赤色が緑色になっていくからハラハラしたな。最後、スペシウム光線ではなくウルトラスラッシュで真っ二つにして倒してたのを観れて、それを持って帰って行くウルトラマンも観れて、大胆かつ律儀だな、と思った。

・浅見さんの「ウルトラマンはどこに身を潜めているのかしら」というセリフ、「近くにおるよ〜!」と思っていた。「志村後ろ〜!」的な。


対ザラブ星人

・ザラブ星人が出現する直前に精密機器類が全て消えたシーン、船縁さんが「クローズでもバックアップをとるのを禁じていた人を今すぐ〇したい」の部分にピー音が入ってたの、劇場内かなり笑っている人がいてざわついてたな。私も驚きはしたし、声は出さなかったけどフフってなった。

・ザラブ星人の声、ツダケンさんなんだ。もっと細っこい声の人をあてると思ってたけど、結構あっていたし、しゃべり方で聞いても一瞬「これツダケンさんか?」と疑うような感じだったので、かなり上手いし合っていたと思う。一瞬でわかってしまいはしたけど。

・外星人第2号とかアプリとか、この星の言語どころか概念自体も理解しているの、本当にすごいし「どこで?」と思った。あと、精密機器類を復元したときに「思ったことを実行できるのだ」と言っていたところ、翻訳装置を通してもかなり俗っぽいしゃべり方になってたのは気になった。

・ザラブ星人が、浅見さんに来訪した理由を「ウルトラマンがいたからじゃない?」とハッタリをかけられたときに答えられなかったのは、それがあながち間違いでもなく「なぜ日本にしか禍威獣や外星人が来ないのか」という問いにも大きく影響しているような気がする。

・ザラブ星人で一番びっくりしたのは造形。お面みたいな感じで前側にしかないみたいになってるの、ものすごくおもしろいな。

・総理大臣、嶋田久作さんなのか。総理も何しでかすかわからない外星人とよく対談したな。驚きはしないとは言え、少なくとも厳重に警戒はするだろうに。

・ザラブと首相の会談をリークしている神永さんと車で話してた人、何者かと思ったら元公安の同僚か。昔の同僚と話し合わせられるということは、そこにいるのはウルトラマンではなく神永さんなのか?常にどちらかが分からないから混乱してくる。

・人類を滅ぼす理由が「仕事だから」というのがやはり考えさせられる。確かに人間は害虫駆除を仕事として行なうことを厭わないし、その人を酷いと思う人もおそらくはほとんどいない。地球内で置き換えるとむごたらしさが増すから怖いな。

・神永さんが眠らされて物理的に電話取れない時も、当たり前のように「電話を取らないやつ」としてカテゴライズされてるの、自分も常に怠惰ばかり働いているといざというときに助けを求められないかもしれないと危機を感じた。ちゃんとしよ。

・ニセウルトラマン出た!!!興奮が冷めやらない。「ザラブ星人め……」というよりは「ザラブ星人よくやってくれた!ニセウルトラマンの回をリメイクしてやってくれるんだな!」という賞賛の気持ちがかなり強くなっちゃって怖い。

・ウルトラマンに変身している神永さんの映像を撒き散らせるということは、変身シーンを撮影しておくところからザラブ星人が手配していたことになるから、ウルトラマンが地球に飛来する前から地球の中に潜伏していたということか!?

・ザラブ星人めちゃくちゃウルトラマンのこと知ってるな。スペシウム光線の材料、スペシウム133っていうんだ。しかも、元素番号133だからなんだ。実際はニホニウムだけど、案としてスペシウムはあったからそういうことにしているのかな。そのスペシウム133でウルトラマンの体ができていることも、転用して重力を操って飛行していることも知らなかった。オリジナルの設定なのだろうか。

・防災大臣がかなりニセウルトラマンを怪しんでいるところ、結構勘が良すぎて怖くなっちゃった。人を見る目だけは正しいの、合ってるよって言ってあげたかった。

・ベーターカプセルをどこに隠したか、ザラブ星人に神永さんが訊かれてるとき「まあいい」と言う前に殴るのかと思ってハラハラしちゃった。

・神永さんの昔の同僚からザラブ星人の情報を得て、「ニセウルトラマン」という言葉をちゃんと口にする浅見さん、さすがですね。チェーンソーでギャリギャリ行くところもいいし、ビンタするのも、そのあとに「もう責めない」と優しく言うの、いいなあと思ってしまう。

・浅見さんの「あなたは外星人なの?それとも人間なの?」に対しての「両方だ」なんだ。しっかり予告で伏線貼ってたはずなのにシビれちゃったな。

・光線の撃ち合いとかはまだ特撮感があるけど、ビルにめり込む状態でニセウルトラマンからザラブ星人の姿に戻るシーンも、現代を感じる。飛行しながらの戦闘シーンもCGっぽさが色濃く出ていて、主題歌「M八七」のMVで浮遊している米津さんを観ているような気分だった。そういえば、ザラブ星人も光線撃つんだ。

・対ザラブ星人戦の後の浅見さん、「ありがとう」の後に「ウルトラマン」って言うのかと思ったら「神永さん」って言うんだ。分かった上であえてそっちなんだ。

・神永さんがさまざまなところの諜報機関やらから狙われるようになって、田村さんの「今は行方を眩ませておいた方がいい」というセリフで思ったけど、行方を眩ませるのが得意なのはやはり元公安の神永さんが色濃く残っているからなのだろうか。多分中身はウルトラマンなのに私自身もずっと神永さんとして書いているから、神永さんとして残っておいてほしいんだろうな。


対メフィラス星人

・神永さんが眠らされて拘束されていた時もそうだったように、浅見さんも巨大化して催眠状態になっているための物理的な無断欠勤なのに「ウルトラマンの男と熱愛報道!?」みたいな感じで報道されることを気にして無断欠勤している、と勝手に決め込まれていたのはいい対比になってておもしろい。

・浅見さんの巨大版が出てきた時もかなり劇場内がざわついていた。結果的に大丈夫だったけど、個人的には下からのカットの時とビルにキックをするカットの時、スカートの中が見えそうでヒヤヒヤした。それにしても、スマホで撮影する野次馬が群がっている様子がない状態で現代に観ても、充分すぎるくらいにおもしろい構図だ。これは完全に庵野さんがやりたがりそうなシーン。樋口さんは多分こういうのはやらんでしょうという。

・メフィラスの声が聞こえた時、完全に声が山本耕史さんだったので「あ、メフィラスだ」とすぐに分かってしまった。

・冷泉さんもとい宗像さん、スリーピングビューティーは分からないけど、ガリバーズトラベルって多分ガリバー旅行記のことかな?と思いながら観ていた。ガリバー旅行記はわかるけど、スリーピングビューティーは本当に1ミリも分からないな。流行っていたのだとしたら、例えが古すぎるのかも。

・巨大化した浅見さん、生きてる状態でウルトラマンの体表と同じような全く傷つかない状態になっているとなると、おそらくスペシウム133によるものなんだろうな。メフィラス星人もウルトラマン同様、スペシウム133を用いてさまざまなものに利用したりすることができる力を持っているんだろうな。原作でビーム撃ってた気もするし。

・メフィラス星人ってプレゼンテーション大好き外星人だったのか。確かに、山本耕史さんってデキるエリートサラリーマンって感じしてるもんな。人類の積み重ねてきた叡智は外星人からみるとそんなでもないということをすり込ませ、メフィラス星人に従ったほうがいいという説得力を増させるのはやはり推定IQ1万の外星人だ。

・メフィラス星人が部屋に入ってきて「すみません、鍵が開いていたもので」の後の、船縁さんの「カギちゃんと閉めました」ってところ、何気なく好き。おいメフィラス、開けられるとしても勝手にカギ開けんな。地球に入ってきた時点でもうすでに不法侵入だけど、もっと不法侵入だぞ。

・少し前から地球にいたって話だったけど、ザラブ星人が仕掛けていたと思われていた神永さんの変身シーン、もしや先に入っていたメフィラス星人、もしくはメフィラス星人に指示を受けたザラブ星人によるものだったりしないかな。そう考えると、特に後者は合点がいく。

・メフィラス星人がだしてきた銀ピカのベーターボックス、こんなデカいんだ。それで浅見さんを巨大化させてたのか。解除後の浅見さん、「酔ってもないのに何でブルーシートで寝てるの」って言ってたけど、酔ってたにしたらブルーシート多すぎるのよ。

・禍威獣が出るのが当たり前のベースから本編が始まっちゃったから、我々は外星人がいるのが当たり前になった地球にもまだめちゃくちゃ抵抗あるのに、それを受け入れてザラブ星人に引き続きメフィラス星人とも対談する首相、心広すぎる。一般人もそんな感じで本当に思っているのかは知らないけど。しかも、メフィラス星人を人類の上位概念として置くという訳のわからんことに前向きに検討するとは、心が広いのかおバカなのか、だんだん分からなくなってきたぞ。

・メフィラス星人、本当にプレゼンテーションを始めたけど、外星人も交渉のために使うのって本当に共通でプレゼンテーションなのかな。あと、「私の好きな言葉です」って口癖なのかな。言う言葉言う言葉全部が好きな言葉だけど大丈夫?

・浅見さん、いろいろたらい回しにされてエゲツない検査を受けさせられて、挙句写真やら動画やら撮られて転載されまくってるのかわいそうすぎる。それをどこかで聞いていて一瞬でMP3送ってくるメフィラス星人、有能だけどめちゃくちゃ気持ち悪い。

・ベーターボックスでの巨大化の件、水面下で行われるのか。また厄介な感じになってきたけど、決めたのはまた首相かァ〜?

・この星に存在した生物兵器を目覚めさせたのは確かにメフィラス星人だけど、その生物兵器を生み出したのは我々人類なんだよな。特にガボラなんかは核廃棄物を捕食すると来て、もう人類の仕業でもたらされた害悪として言い逃れはできない。おそらく、ゴジラも水爆実験によって眠りから醒めたという設定だったから、通じている部分も少なからずあるのだろう。

・生物兵器に限らずザラブ星人も利用するということは、やはりでしたとして考えているとしても何ら遜色なさげだ。ベーターシステムを人間が保有しておいた方がいいという提案は一理あるが、滝さんが言っていたのと同じく、軍事利用のためならやめておいた方が最善だと捉える。

・「河岸をかえよう」って言ったからどこいくんだと思ったら、本当に河岸を変えてきてちゃんと居酒屋にきたのおもしろいな。浅見さんを無視してメフィラス星人と行っちゃった神永さんはちょっとどうかと思うけど、話をつけておきたかったというのはあるんだろうな。

・「人間としての意思だ。光の星の掟は関係ない」という神永さんのセリフ、漢を見せた感じがあって本当にいい感じだったな。メフィラスはメフィラスで「この星は美しい」とか「現生人類好きだ」とか言っているから、ついに「この星をあげますと言ってくれ」がウルトラマンに対してのセリフとして聞けるのかと思ったら、最後まで特に何もなかったな。

・まさかメフィラス星人の口から「マルチバース」という言葉を聞くとは、流行ってるんだな。小道具も、いちいちワクワクするから余計に腹立つ。割り勘すんな。

・バックでかかっていた曲、シン・エヴァでいうトウジのカラオケの曲みたいな感じでいい味出してた。

・まさか浅見さんの風呂入ってない宣言が、ベーターボックス奪取のためにプランクブレーンに入るための、数値化されない「残り香」を嗅ぐターンで効いてくるとは。おい!!!これも多分庵野さんだろ!!!分かってるんだぞ我々は!!!何でこういうギリって感じの要素を毎回入れてくるんだ、本当によ……。また劇場内ざわついてたぞ。それより、別次元転移にもベーターカプセル使うんだ。

・条約的なやつ、もう締結の段階までいっちゃってるじゃんと思ったら、ベーターボックスが出現したタイミングで手だけ出して奪取するとはすごい。あと、メフィラス星人が匂いでプランクブレーン内を探索したことに対して、ちゃんと「変態的なこと」と捉えてるのもおもしろい。そういう倫理観は外星人にもあったんだね。そこで予告のBGMが流れ始めて鳥肌立っちゃった。この流れで流れんの?とは正直思ったけどね。

・メフィラス星人、目的のためには手段を選ばないのが「苦手な言葉」だと言ってたけど、この時点では完全にブーメランなんだよな。

・それよりも、メフィラス星人の造形もかなり凝ってて素敵だ。樋口監督デザインなのだろうか、本当に美しくて、オリジナルよりスラっとしている印象。

・対メフィラス星人戦の方がビーム合戦が結構ハードな気はしたな。BGMがビックリするほどカッコよかったし。今までの戦闘シーンでは過去作の曲も多く使われていたけど、ここでは今作オリジナルであろう曲が使われており、かなりサントラが欲しくなった。途中で「あの黄金のウルトラマン何!?」ってところで戦闘は終了してしまうわけだけど。ここは原作準拠でメフィラス星人帰っていくんだな〜。ただ、戦って得るほどの価値がなくなったとして帰る意味がわからない。言い訳なのかどうなのか……。

・黄金のウルトラマン、メフィラス星人は厄介なものと呼称していたけど何者なんだ。まさかまさかの、コイツがゾフィーか?

・みんなが無事に降りるのを見守ってから消えるウルトラマン、飛ばないんだと思うのと同時に、これまで「中空で消える」とされていたのはこれなのではないかと思った。明言もされていないし消える意味も原理もわからないけど、多分そうなのだろう。

・船縁隊員がめちゃくちゃお菓子食ってるところ、また劇場内がざわついていた。人が多いとすぐざわつくんだね。笑いどころではあるんだろうけど。

・竹野内豊いるな〜、誰なんだろうな〜と思っていたら、まあまあな重要キャラっぽい。役職わかんないけど室長の言葉をすぐ聞き入れていて割と融通のきくような人だったから、メフィラス星人の横でしゃべったりしていたから怪しいと思ったけど、悪い人ではない気がしてきた。

・禍特隊のみんな、拘束されて割とすぐに解放されているような感じだったけど、実際の時間ではどれくらいだったんだろう。

・そういえばなぜウルトラマンは神永さんの姿をしているの、という浅見さんの言葉も気になる。


ゾーフィとの対話・ゼットン戦〜終

・黄金のウルトラマンの声、山ちゃん!?そして使者、ゾフィーではなくゾーフィ!?一体どういうことなんだってばよ……。人類が廃棄処分になるのは急だしヤバすぎる。しかもその名前が「ゼットン」だって!?やっべえよ……。ここで初めて気づいたけど、ゼットンは「Z」として取ると終わりを比喩されているのだと、初めて思った。

・私が思っているゼットンの形と違うと思っていたら、だんだんゼットンっぽい形のクソデカ兵器に変わってきた。漏れなく全部の造形が素晴らしすぎる。

・ついにウルトラマンが「神」に一番近い存在だ、人類は皆困った時は神頼み、と田村さんによって明言された。

・竹野内豊が神永さんを連れ去りにきた!やっぱりまあまあ悪い人だったのかな〜。神永さんが断れば禍特隊の命に保証はないといったら、神永は人類を滅ぼしてやるという返答の末に聞き分けはかなり悪かったけど、なんとか折れてたな。

・滝さん、弱気になってるの珍しいと思ったら悔しかったんだな。

・ゼットンの鳴き声(?)「ゼットン」なんだ。わっかりやす〜い!!!

・「なせばなる、なさねばならぬ」、いい言葉だ。あと、お尻をパンッと叩くところがこれまでにも結構何回も出ていたけど、この作品でのガッツなのか?

・ウルトラマン、めちゃくちゃ光線もスラッシュも使いまくったけど落ちていったな。よだかの星を彷彿とさせるような切なさ。外の景色をゆったり映すシーンが流れていて、田村さんもめちゃくちゃタバコをバカスカ吸っていたな。船縁さん本当に煙たそうにしててかわいそうだった。

・ベーターボックスを「使う」ために成長するわけではなくて、ベーターボックスをゼロから「作る」過程において人間が成長するというプロセス、おもしろいな。出来上がったベーターボックスをどう使うかは自由ってのも、もう自分の星は自分たちで守っていこうね、という感じのやつにしたかったのかもしれない。

・滝さんがVRでめちゃくちゃしゃべってるところも、結構笑っている人多かった。確かに滑稽ではある。

・滝くん頑張ったんだね!!!ほら、浅見さんも起きてって言っていることだし、起きてください神永さん!!!ゼットンが起動しますよ!!!ついに地球に降下してきますよ!!!もはや地球が終了しますよ!!!助けてよ!!!!!

・ゼットンを別のプランクブレーン内(複雑なためあまり覚えておらず、説明が間違っている可能性の方が高い)に移した後のリスクとして、不明の平行宇宙に飛ばされるのを「問題ない」って切り捨てられる神永さん、本当にすごいな。戻れない感じの話をしているのに「必ず戻ってきて」と言ってのける浅見さんもすごい。

・Tって何?と思ったらタイムか〜!最後の方はビックリするほどゆっくりになってたな。それだけ早い速度で動いていたってことか。

・その後のウルトラマンが白黒の渦みたいなところに吸い込まれて、今度はウルトラマンの状態でまたゾーフィと話すところ、結局ほとんどを認めるんかい何なんだって思いながら。自分を犠牲にしてまで神永さんやその他の人間を守ろうとしているウルトラマン、本当に心からすごいなと思っている。

・「人間になることは死を受け入れることだ」という言葉は、一語一句間違えることなく記憶している。光の星の住人よりも人間の方がはるかに寿命が短いから、その分人間は死を受け入れることができる強さを持っている、といったような考えを私は持っている。

・「ウルトラマン、そんなに人間が好きになったのか」が聞けた。不思議な気持ちだ。嬉しいような、切ないような、今までに感じたことのない気持ち。

・神永さんとウルトラマンの身体を分離したら、神永さんが死んでしまうんじゃないの?神永さん目を開けてたけど、今度はウルトラマンが死んだってことか……?






観た後


・巨大化フジ隊員のオマージュは完全に正解で、逆に顔だけ斎藤工ウルトラマンはカスリもしなかった。

・ゼットンは全く予想できていなかったけど、全体の流れはおおよそ合っていたのではないだろうか。ゼットン、本当にほぼ「兵器」だったな。

・カラータイマーがないことについて直接の言及はなかったが、始めがシルバーだった体のラインが、ダメージを受けると赤がだんだん緑になるという原理が採用されていた。はじめは放射能などで変化するのかと思ったが、人間が有害だと思う攻撃全てに反応できるから良い。

・メフィラス星人、変身しましたね!巨大化もしたね!

・ゾーフィさんも出ていらっしゃいました!!!豪華も豪華!!!

・序盤に田村さんが電話口で言っていた「P5」って何の組織だったんだろう。先に動かれたら困る組織って何だ?

・パゴス、ネロンガ、ガボラの頭部や背中の形状以外首から下は酷似しているっていう伏線、回収されなかったけど何だったんだろう。

・「そういえばなぜウルトラマンは神永さんの姿をしているの」の答えは、恐らく最後のウルトラマンとゾーフィとの対話のシーンで、ウルトラマンが人間になりたかった、人間をもっと知りたかったと打ち明けていたからだと思われる。

・全体的におもしろかったはおもしろかったけど、最後どうなの?というところは多くなってしまった。

・一番好きなところ、やっぱりあのピー音入るところかな。もう一回行くならあのピー音が聴きたいな〜……。


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