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2023/W2: Gay Travel Index

Make over Mondayのデータセット格納場所:
https://www.makeovermonday.co.uk/data/


はじめに

Make over Monday 2023/W2のGay Travel Indexについて、
データ調査〜Tableauでの可視化内容をまとめています。

データ格納場所と概要ページ

「Gay Travel Index」

データ概要

内容:Gay Travel Index

ドイツのSpartacus International Gay Guide(スパルタカス・インターナショナル・ゲイ・ガイド)が毎年発表している、202の国や地域をレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)の旅行者に向けてや安全性を3カテゴリーから評価したランキング。

ドイツの国際的なゲイ専門旅行ガイドのスパルタカス・インターナショナル・ゲイ・ガイドが毎年発表している指数

https://kaname.online/gay-travel-index/

ゲイトラベル指数は、世界197の国を14の指標(3つのカテゴリー)で評価している。
・カテゴリー1
市民権に関する指標。LGBT差別禁止法の有無や、同性婚/同性パートナーシップ法の有無、同性カップルの養子縁組の権利、性的同意年齢の平等など。
・カテゴリー2
差別に関する指標。HIV感染者の入国制限、プライドパレード集会の禁止の有無など。
・カテゴリー3
同性愛者を脅かす要素の指標。同性愛者に対する告発や投獄、死刑などがあるかどうか
など。
これらのカテゴリーは、各国のニュースや各団体の取り組みを参考にしている。

https://kaname.online/gay-travel-index/

オリジナルのビジュアライズ


2012年からの地域毎の色によるランキング

リソース

Article: Gay Travel Index
Data Source: Spartacus


データ理解

オリジナルのビジュアライズの文脈理解

In 2020 we have added new categories to the index to match with a broader diversity of the queer community. Thus, the rights of intersexuals or to a third gender option on legal documents are indexed, as is the welcome fact that conversion procedures are being banned by more and more countries.

https://spartacus.gayguide.travel/blog/spartacus-gay-travel-index/

2020年、私たちはクィア・コミュニティのより広範な多様性に対応するため、インデックスに新たなカテゴリーを追加した。したがって、インターセクシュアルの権利や法的文書上の第3の性別のオプションがインデックスに追加され、より多くの国で改宗手続きが禁止されているという喜ばしい事実もインデックスに追加された。

翻訳:https://spartacus.gayguide.travel/blog/spartacus-gay-travel-index/

The categories have different levels. If a category has three levels, a maximum of three points can be awarded.
The only exception is the death penalty: A country gets one minus point if the death penalty for homosexual acts is anchored in the law but not executed. If the death penalty is still executed, the country gets five minus points. This ensures these countries rank at the bottom of the list.

https://spartacus.gayguide.travel/blog/spartacus-gay-travel-index/

カテゴリーにはさまざまなレベルがある。1カテゴリーに3つのレベルがあった場合、最大3ポイントが与えられる。
唯一の例外は死刑制度である: 同性愛行為に対する死刑が法律で定められているが、執行されていない場合は-1点。
死刑が執行されれば、その国は-5点とする。これにより、これらの国は確実に最下位にランクされる。

データ観察

カラム数:21列

カラム名と日本語訳

メモ:
・インターセックスとは身体的性が男性・女性の中間であったり、どちらのとも一致しない状態

・転換療法(コンバージョン・セラピー)は個人の性的嗜好を
 異性愛やシスジェンダーに合わせて矯正しようとする療法。
 療法により精神疾患や自殺に追い込まれる人も多く、
 アメリカではこの治療を強制することを禁止する法律もある。

行数:1,777行
2012年から2021年までの各年ごとに
1行に1つの国のデータが格納されていました。

Tableauでの可視化

データ接続

特に問題なく、シートはTableau上で表示されました。

データの確認

・ランキングされている国の数が毎年少しずつ増えてきていることがわかります。
・2020年からintersex_3rd_optionとconversion_therapyの項目が加わっているようです。

・Totalが各項目の合計値になっていることを確認しました。


可視化前の処理

今回は特に処理を行わずに可視化します。

■ダッシュボード(Tableau PUBLIC)


〇各国の総合点数(各年ごと)

選択した年の各国の総合点数を地図上に色を用いて表し、地域差があるか確認ができるようにしています。
色は0を基準にマイナスであれば、赤系統、プラスの値であれば、青系統のグラデーションがついています。

 Point①順位の選択(X位まで)のフィルターを作成

パラーメーター「上位X位」を作成します。

表示形式に関しては、サフィックスで「位まで」をつけて表示をカスタマイズしています。


パラーメーターを作成後、計算フィールドで「上位X位」を作成します。

計算フィールド「上位X位」をフィルターに配置し、「真」にチェックをつけます。

 Point②色の分け方の詳細設定

「色の編集」でステップド カラー(S)にチェックをつけます。
また色分けの中央値を0に設定します。

〇各国のカテゴリ値

3カテゴリーの値について各国の値を比較するため、相関図に色を付けて表示をしています。
色で表現しているカテゴリー3は「脅威や危険に関する指標」のため、
指標がマイナスの国について危険を連想させる赤色が濃くなるようにしています。


カテゴリーは、定義に応じて下記項目で分けてみました。
(一部予測で分けているため、実際の集計方法と異なっている可能性があります。)
カテゴリー1:
Antidiscrimination Legislation,Marriage / Civil Partnership,Adoption Allowed,LGBT Marketing,Equal Age of Consent,Religious Influence,Trans Gender Rights,Intersex / 3rd Option
カテゴリー2:
HIV Travel Restrictions,Anti-Gay Laws,Homosexuality Illegal,Pride Banned
カテゴリー3:
Locals Hostile,Prosecution,Murders,Death Sentence,Conversion Therapy

〇上位X位の国名リストと順位の推移

上記X位の国名リストから国を選択すると、国の順位の年毎の推移が見えます。

 Point③ハイライトの設定

「ダッシュボード」から「アクション」を選択します。

「ハイライト」を選択します。

ハイライトの設定は、下記のように設定します。
・ソースシート
 ハイライトするものを選択するシートにチェックを入れます。
・アクションの実行対象
 ハイライトが実行されるタイミングを選びます。
 今回は国名を「選択」時にハイライトがつくように
 「選択」にチェックを入れます。
・ターゲットシート
 選択し、ハイライトを反映させるシートにちぇくを入れます。

〇カテゴリー毎の数値

フィルターした国の合計のカテゴリーごとの数値が出てきます。

 Point①各カラムの値を横並びに棒グラフで表示

メジャーネームとメジャーバリューを入れて

結果の考察

・各国の順位を見てみると上位の国はヨーロッパやアメリカに集中しているように見えます。
 またそのほかの地域で上位に入っている国の中には、カテゴリーごとに見ると一部の指標にマイナスがある場合もあるようです。

・上位10位までの国の中には、順位が高い位置で推移をしている国の中に、最近順位を上げている国(オーストラリア、台湾)があることが分かります。

・下位の国を見ると、一貫して順位が下位層で推移をしている国、最近ランキングに入ってきた国であることが分かります。

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