2023/W1: Global Radiative Forcing-放射強制力-
Make over Mondayのデータセット格納場所:
https://www.makeovermonday.co.uk/data/
はじめに
Make over Monday 2023/W1の「Global Radiative Forcing」について、
データ調査〜Tableauでの可視化内容をまとめています。
データ格納場所と概要ページ
「Global Radiative Forcing」
データ概要
内容:The NOAA Annual Greenhouse Gas Index (AGGI)
日本語訳: NOAA 年次温室効果ガス指数 (AGGI)
*NOAAはアメリカ海洋大気庁
アメリカで海洋と大気に関する調査および研究を専門にしているアメリカ合衆国商務省の機関
オリジナルのビジュアライズ
縦軸左: CO2 equivalent mixing ration(ppm)
日本語訳: CO2換算混合比(ppm)
縦軸右: Annual Greenhouse Gas Index
日本語訳: 年間温室効果ガス指数
横軸: Year
リソース
Article: NOAA Global Monitoring Laboratory
Data Source: NOAA Global Monitoring Laboratory
データ理解
オリジナルのビジュアライズの文脈理解
データ観察
カラム数:11列
クロロフルオロカーボン類とは(フロン)
メモ:
・オゾン層を破壊するCFC、HCFCを「特定フロン」で、オゾン層を破壊しないフロンをHFC「代替フロン」と言います。
・「Aggi_VS_1990」に関しては、ざっくりと温室効果ガスの濃度を追跡する年次指標として、地球温暖化の進み具合を見るための値と認識しています。
行数:43行
1年ごとのカラムの数値が格納されていました。
Tableauでの可視化
データ接続
特に問題なく、シートはTableau上で表示されました。
データの確認
カラムの「Aggi_VS_1990」は、1990年(京都議定書時)の値を基準値として、その大きさの比率を表しているそうなので、データ内で、1990年の値が「1」になっていることを確認しました。
「Total」の値がco2、ch4、n2o、cfcs、hcfcs、hfcsの合計になっているか確認を行いました。
可視化前の処理
物質値ごとに横持ちのデータになっていたため、
縦持ちに変換します。(データソースでピボット )
BEFORE
AFTER
■ダッシュボード(Tableau PUBLIC)
〇AGGIの伸びと傾向線
各年のAGGIを並べて、傾向線を引き、地球温暖化の進み具合を見るための値であるAGGI値の値の伸びを確認します。
Point①傾向線
傾向線は「アナリティクス」タブから「傾向線」を図にドラッグ&ドロップして付けます。
Point②リファレンスラインによる「基準(京都議定書の年)」の挿入
リファレンスラインは「アナリティクス」タブから「リファレンスライン」を図にドラッグ&ドロップして付けます。
今回は、基準年である京都議定書の年(1900年)を「定数」として選び縦線を引きます。
〇AGGI値と各物質の相関
AGGI値と各物質の値の相関をパネルチャートで確認します。
Point③パネルチャート
行と列にそれぞれ下記の「計算フィールド」を挿入し、
その後にパネルチャートにしたい図(今回は散布図)を作成します。
*計算式の「3」の部分をそれぞれ何行何列にしたいかで変更させること
列(Columns)
IF INDEX() % 3 = 0 THEN 3
ELSE INDEX() % 3 END
行(Rows)
INT((INDEX()-1) / 3)
○物質の値と物質ごとのトレンドを作成
・物質の値
物質ごとの値を比較し、どの物質の値がどの程度大きいのか確認する。
・物質ごとのトレンド
物質ごとに各年の値が期間内に占める割合を見て値の大小ではなく、
増加具合を確認する。
結果の考察
・AGG Iの値は、年々伸びており、地球温暖化の進行が確認できます。
・物質の値はCO2(二酸化炭素)が他の物質と比較し、群を抜いて大きな値となっており、AGGIに与える相関も高くなっています。
・物質ごとのトレンドで見ると、オゾン層を破壊しない代替フロンの増加具合が近年に連れて大きくなるが、値自体が小さいため軽微な影響に留まっているように見えます。
→物質ごとのトレンドで特定フロンの割合も緩やかに伸びてきていることを考えると、代替フロンがなければ特定フロンがもっと急激に増加していた可能性があり、代替フロンが使用されていることで、オゾン層の破壊を遅らせる効果が一定あるようにも見えます。
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