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2021年2月の記事一覧

自動筆記12 ゼロポイントの魂崇拝

自動筆記12 ゼロポイントの魂崇拝

途方もない無気力で、それは発泡スチロールが柔らかくて擦れる音も高貴なくらいに異様で、どこからも、自我が迫ってくることに、もう焦ることもなく、有り余るほどの可能性を全部閉ざして愛さえあればよかったし、木になった。無気力と言葉にされた感覚は、どちらにせよ完璧なタイミングで完璧な姿でそこにあった。そのことさえ理解しているというクジラでの、無気力でもあった。抗えなかった、という敗北でも勝利でもあるような、

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自動筆記11 多摩川沿いでの革命

自動筆記11 多摩川沿いでの革命

アーモンドが切られているから、小魚が砂糖と胡麻で固められているかのように、壁や天井は思ったが、それを指でつまんだり掻き集めたりビニールボールの中にいるような食べっぷりには、何も彷彿とさせなかった。体系化された有酸素運動が、粒子を整列させながら、糸や花のように満ち足りていたし、見る者が独存しているときの対象が無限の祝福や悦びが溜まり溜まりの笑い声が意識を向けるどこからも、内側からも放たれていた。だか

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自動筆記10 創造プラクティス予言かわ

自動筆記10 創造プラクティス予言かわ

降り注がれている溶岩を受け容れた動勢によって、あなたは大きなくじゃくを前にするでしょう。頭の回りを飛んでいる朝に、扉がいくつもありあまるほどに立ち並んで、閉める動作に時間をかけられない忙しない夏が、口角に火薬を偲ばせるでしょう。クジラやパソコンに着いた本当の色が見え、存在を尊び体験に身を埋めて見える空がとても綺麗に脳裏に映るでしょう。内臓が洗車され、権利が次々と朽ちて、大いなる出来事の中で個人的な

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