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2020年12月の記事一覧

想いの強さ

想いの強さ

暗い部屋で横たわる身体、この存在さえも不思議で、形ないように思いながら、今朝は真剣に悩み惚けていた。悩みがあることや悩めること、この世界の摂理の根幹に対して、センスがない、面白みがない、と怒る。アルバムをめくっては千切り、宙に投げていくみたいに、過去を振り返り鮮明にイメージし、なぜ私に入ってくるのを許したのか、そんなあり得ないことばかりで、要らない。過去も未来も今さえも、神とか色々道理とかも、知ら

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火葬

火葬

自分の身体が燃やされて骨だけになることを考えてみて、とても身軽で神の器のような感覚になった。骨に張り付くように育った神経は僅かに残ってて、肉との連携がないままに骨だけでどこまでいけるのか、そんな見たことのない遊びに心を踊らせ、いかに土を踏もうかと工夫に花を咲かせている。そこに意思はなく、動く骨骨を、今はなき肉で捉えることしかできない。ただ見るだけで終わる体験がそこにはあり、触れたい、優しくしたい、

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自動筆記4 地球のポートフォリオ

自動筆記4 地球のポートフォリオ

お友達みたいな音と、空気の流れのどんよりも爽快な仄めかしさも、何とも屋上みたく感じられる地面に、雲と雪とがごっちゃになってカラスが飛んではないているのを、ぎこちなくありがたいと思ったりして、息してる。ごま油を探してる人のことを、大変珍しがったり羨ましがったり、山芋みたいなものを食べて、みたいなものだねって白い壁と甘い匂いのする窓の外で面白がったりした。いつものことで、誰でも良いようなことばかりでな

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自動筆記3 水槽は本当に可愛い

自動筆記3 水槽は本当に可愛い

張り詰めた甲羅のことを外から見ることも能わないように絶え間なくご飯は炊かれている。意味がないことも意味がないこととして前提は常に見えないほどにお散歩している。山は山で、山は山なのである。人の体よりもずっと大きく地面は繋がっており、地形の中に住んでいるのである。ゲームセンターの中にぬいぐるみはいて、ずっとずっと何かを待っている。コインランドリーでの会話は静かで、じっと、1番街に適していたようで、怖い

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