タクシー運転手のしくじりシリーズ第四弾__運転手を始めて一週間で免許停止になりかけた話_

タクシー運転手のしくじりシリーズ第四弾「運転手を始めて一週間で免許停止になりかけた話」

タクシーをエンタメにしています、
ヨナシロです。

急な思いつきではじめたしくじりエピソードの投稿もシリーズ化され、
気付けば第四弾!

ミスをしたエピソードなんて恥ずかしさは当然あるけど
カッコつけて出来る人を装ってもしょうがない。

今日のしくじりエピソードは、
「タクシー運転手として乗務を開始して一週間で、免許停止にリーチしてしまった話」

その前に過去のしくじりを振り返ります。

第一弾「任せてください」
タクシー運転手で間違いやすい、渋谷周辺の住友不動産のオフィスビル。
周辺に4つも「住友不動産」とついたビルがある。
「最初の頃はややこしかった、タクシー運転手で間違う話も聞きます」
という話をしながら、渋滞をショートカット。
お客様に信頼してもらった結果、自分で「間違いやすいから気を付けないといけない」と言った通りの間違いを犯してしまう
第二弾「高速を降り間違うと地獄へ続くよう」
慣れないころの首都高速はややこしい。
万が一降り口を間違うと、その後も「間違っていると知りながら」走り続けなければならない。
その時間というのがまさに「地獄へ続くよう」
一番最初のタクシーデビューの日に起きたしくじりです
第三弾 「410円が7,000円に変わった話」
タクシーでは、メーターが回ることによって売上が上がっていく。
押し忘れることがたまにあるが、お客様をお乗せした全ての距離を空車のまま、料金が出ないまお送りしたときの話。
致命的なミスの後に、嬉しい出来事が。

そんなしくじりに続いて、今回は第四弾!

ーーー

車を運転するには、道路交通法というルールに従わなければならない。
それはタクシーも一緒。
そのルールを守ることで、事故を未然に防ぐことになるからきちんと覚えておいたほうが身のためでもある。

ルールを守らないと事故を起こす可能性もあるが、
それ以外に「違反」というカタチで罰せられることもある。

タクシー運転手やトラック運転手など、運送業で生計を立てているひとはその違反がやっかいで、違反の回数が多いと免許が停止になる。

殆どの方が知っているとは思うけど、軽く免許や違反の仕組みを説明すると、
信号無視や右折禁止場所での右折など各違反には違反点数というものがある。程度の軽いモノであれば1点から2点だが、事故や重大な違反になってくるとその点数が5点6点とあがっていく。
そしてその点数が決まったところに到達すると免許停止や免許失効となってしまう。
免許停止でいえば6点。
1点の違反を6回、3点の違反を2回してしまえば免許停止の扱いになる。

その免許の点数が、タクシー運転手として乗務を開始してから一週間で5点になってしまった。
つまりあと一点で免許停止。
一週間で3回も違反をしてしまった。
(2点が二回、1点が一回)

免許停止にも種類があって、初めての免許停止であれば講習を受けるだけで復活でき、二回目、三回目となると停止期間が長くなる。
まだ初めてだった僕は、たとえ免許停止になっても講習さえ受ければすぐに復活できるから問題はなかったが、それでも免許停止になることは避けたかった。

そこから道路標識や道路標示を意識した運転を始める。

一番最初の違反は標識を確認しないことによる間違いだった。
場所は荻窪駅北口。
荻窪駅北口は、乗用車やタクシーが入る入口と路線バス専用の入口がある。
僕は路線バス専用の入口から入ってしまって違反となった。

違反した当時、まだ道も分からないことからルールも分からず、道路標識を確認する余裕もなかった。
「そんな標識あったっけ?」と思ったが、後々その場所を通るとデカデカと標識が出ていた。

それがこちら

道路標示にも「バス専用」と書かれているし上に標識もついている。

標識を拡大すると

一番右は路線バスの右折専用で、丸い矢印標識の下には「路線バスを除く」とある。
これは、「路線バス以外は直進しか出来ません」の意味。
僕はバスの後ろに付いてここを右折して違反となった。
(タクシーが入れる場所はもう少し先)

なんだか不思議なもので、その後この道を通る際に
“標識を確認する”という意識を持っていれば「この標識に気付かないのか!?」と思うほど分かりやすく大々としている。
でも、違反当時は一切気付くことがなかった。

これ以外にも、転回禁止(Uターン)場所で転回をしたり、
ややこしい信号の表示を間違ってで違反をしてしまった。

どれも意識をすれば簡単に見つけることが出来るのに。

たった一週間で免許停止までリーチとなったこの5点も、その日から一年間無事故無違反で過ごすことができれば0点に戻すことが出来る。
その日から0点に戻すための一年が始まった。

道路標識や道路標示を意識的に見る事のほかに、交差点を通る時も心の中で
「よし、青信号」
「よし、左折可能」
と唱えるようにした。

その甲斐もあってか、無事に1年無事故無違反で過ごし、今は点数0点で免許傷なし営業を続けている。



が!!

その前に一度ピンチがあった。
無事故無違反の一年に到達する2週間前、とある東京から離れた地域の高速のに入ろうとしたところ

「ピピーーッ!!」

歩道の先から警察官が出てきた。
ここもややこしい場所で、普通の道路の信号と高速の入口の信号が別になっており、僕は信号が赤なのに入ろうとしてしまった。
というか、高速入口専用の信号があるのもビックリだったし、
普通の信号とは別のやつだったから余計に困惑する。

せっかくあと二週間で1年。
点数も0点に戻れるのにここで免許停止になってしまう。

そんな状況でしかたなく免許証を渡し、
「あと二週間だったのに・・・・」
と落ち込んでいると

「じゃあ次から気を付けてください」
と注意だけで済むことになった。

その場所のルールが分からず、のっそりのっそり走っていたお陰で
違反をするというより違反未遂で止めてもらったのが大きかったかもしれない。

本日も安全運転でお仕事します。


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以上がタクシー運転手のしくじりエピソード第四弾でした。

第五弾は「クラブにお送りしたお客様の疑惑」というお話です。

不定期ですが、次回も宜しくお願いいたします。



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