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タクシー経験者は冷遇?!【げん太の転職体験談】

みなさん、こんにちは。
タクシーチャンネルのげん太です。

本日の記事は『タクシー経験者が冷遇される?』という話です。
いつも言っているタクシードライバーは経験者転職のハードルが高いという話ですが、私が1社目から2社目に転職した時に感じたことを具体的に書いていきます。

最近、東京のタクシー転職は採用ハードルが少し上がりました。元々優良会社は誰でも内定が取れるわけではなかったですがより人物、免許状況、健康、身元調査や保証人など多岐にわたる項目を見られています。事前に対策や準備できることはしていきたいですね。


タクシーの経験者はなぜ冷遇されるのか?

よく巷で言われるのは、タクシーの経験者はほかでついた変な癖があるから経験者のドライバーは要らないと言われます。確かにそれぞれの会社にやり方があって、ひとりでの仕事なので多少癖が出てきたりもします。ですが、現実はタクシー会社を移籍しようとしている人のほうに「何らかの問題があったから前職を辞めたんじゃないか」と思われて事前に調査(前職紹介)されていることが多いです。(特に営業区域が同じ同業他社の場合)

タクシーの転職における未経験者の扱いやすさ

タクシー業界におけるタクシードライバーというのは、歩合制でやった分だけ稼げるといった自分の裁量で働いている人が多いです。そのため経験者は「自分なりのやり方」が身に付いています。そのやり方が新しい会社に合わない場合も多く、タクシー業界は実力がある人よりも未経験者の方が扱いやすいです。何も知らない人をその気にさせて入社させる、「アプリ配車プレミアドライバー募集」(ただの迎車専用タクシー)みたいなキラキラ文句でよせ集められてはいけないなと思います。このあたり経験者は色々わかった上で転職をします。

タクシー経験者の価値について

タクシードライバー経験者の転職市場での価値は測ることが難しいです。東京であれば様々な営業手法を用いて高い売上を形成出来る人、迎車に頼ってスキルがついていない人、仕事にこだわりがない人など様々な人がいます。同じタクシー経験3年でもびっくりするくらい知識差、売上差があったりします。また業界の平均年齢は53歳くらいでかなり高いので、転職したとしても20代や30代のように先が何十年とあるわけではないことも特徴です。内勤職への転職や、運行管理者の資格取得、ハイヤーやバスといった二種免許を活かせる仕事へのキャリアチェンジの成功例は結構多いです。

私が体験した経験者転職

私が3年前に1社目から2社目に業界内転職をした時は、面接前に前職照会が終わっていました。1社目の課長が私のことを良いドライバーだと言っていたよ!という流れで面接がスタートしたので、選考はスムーズに進みました。若さもあると思います。例えば、1社目でトラブルを起こして辞めていたり、勤怠がよくない状態で辞めていたら前職照会で落とされていたかもしれません。業界の横のつながりは怖いなと感じました。前職照会があるかもよ!という先輩の知り合いからの事前情報があったので本当にあるんだという感じでしたが、経験者転職は前職の辞め方もきちんとしておかないといけないですね。

無事故無違反は意外と難しい

未経験者転職でも、経験者転職でも同じことですが、無事故無違反は意外と難しいです。この業界に入ってくる前に自家用車で違反をしたとか、ウーバーイーツをバイクでやっていて交通違反をしてしまった方が違反歴で入社できないというケースがかなり多くあります。免許がなくては就職も転職も仕事もできないのが運転職なので、無事故無違反で無事に帰庫することを肝に銘じて頑張りたいですね。

二種免許は会社負担?寮はどうなの?

二種免許を会社負担で取得させてくれるタクシー会社は多いです。しかし、2年以内に仕事を辞めた場合、免許取得費用の全額返還請求をされます。これは入社祝い金も同じような扱いで、短期離職を防止する手錠のような役割になっています。未経験者は一度入社してしまうと2年、3年は囚人労働と言っても過言ではないのかなと思います。(私もそうでした)人によっては寮が必要な人もいるでしょう。寮に一度入ってしまうと辞める時に次の家探しに苦労します。住所がなければ、転職活動はできないからです。日本の大企業の社宅や寮は、従業員にお金が残るように格安だったりしますが、タクシー会社の寮費は決して安くありません。可能であれば、激安でも自分で賃貸物件を探した方がいいと思います。今の時代、少し工夫すれば家賃や初期費用を抑えられるサービスを利用することができます。若い単身者は格安物件、シェアハウス、優良会社の引越し補助、家賃手当、仲介手数料が安い店舗を持たない優良不動産会社などを活用することで、手出し少なく賃貸物件を借りることができます。タクシー会社は寮のない会社、営業所の方が全体的に雰囲気も良いですし、稼ぎやすい、稼ぎやすい環境があると思います。

「タクシーなんて誰でも入れる」の終わりと今後

私が6年前にこの業界に入った時はタクシーなんて誰でも入れるよねと言う人もいました。今、東京のタクシー業界は誰でも入れる仕事ではなくなっているように思います。(会社によりますが)選考はよく落ちますし、タクシーを下に見ている志望者は一度や二度、落ちただけでプライドからか諦める方もいます。タクシーの転職活動というのは今までの経歴はそこまで重要視されません。それよりも人物、免許状況、健康、身元調査や保証人、前職照会、運転経験、接客経験といった各項目に対して「事前準備」をすることが大切です。自信がない項目を対策したり、そこはあまり重視しないという優良会社を受けていくということです。タクシー業界、タクシードライバーの仕事を舐めている人は、面接で見抜かれて不採用が続きます。

「タクシーなんて誰でも入れる」という時代が終わって、今後どうなるのでしょうか。現場を見ていて私は「良い会社」が圧倒的に強くなるべきと思っています。そこで私たちタクシードライバーができることが、良い人は(何度か落ちながらでも)良い会社に入ることです。何度か不採用通知が来ても、入社しやすいブラック会社に行かない、流されないという踏ん張りが大事なのかなと思います。昨今、面接や説明会で良い会社、悪い会社の見分けがつかなくなっていますが、私から見たら大手でもこの会社、この営業所に入ったら苦しいだろうなという会社は多いです。この先、伸びていく会社はどこなのか、タクシー営業が強く、稼ぎやすく、よりフェアな会社はどこなのか、自分が相性の良い会社、働きやすい環境はどこなのかを見極めていく必要があります。特に東京のタクシー業界は同じ会社でも営業所ごとに稼ぎやすさは大きく異なっています。ある程度、タクシー需要が安定している時代だからこそ、同じ仕事で月3万円でも5万円でも手残りが多かったり、この会社に在籍してよかったなと思える仕事を日々続けた人とでは3年後、5年後大きな差になっています。(日々の小さな差は、長年かけてとても大きな差になります)中小でも良い会社はとても良いですし、悪い会社はとても悪いです。良い会社には良い人が集まって、悪い会社には悪い人が集まるか、人が寄り付かない感じです。

私が感じた経験者転職について

私は実際にやってみて、東京タクシードライバー職の経験者転職は思った以上に厳しいかも…と感じました。前職照会もそうですが、優良会社だと経験者はいらないよね…みたいな雰囲気を出す会社も多いです。特に地方でのタクシー経験者は東京でのタクシー転職に苦戦します。私の場合、転職理由がネガティブなものではなかったこと、何社も渡り歩いているのではなく2社目だったことが幸いして採用されています。1社目が良い会社(業界内でも評判が高い)だったということもポイントです。経験者が今までの経験をいかしてより良い会社に転職したい…!その願いが気軽に叶うような業界になれば良いなと思っていますが現実は厳しいです。タイミングもあるかと思いますが、タクシードライバー職はどこの会社でキャリアをスタートさせたかで、その後がほとんど決まっていると思います。

本日の記事は以上となります。

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タクシーチャンネル・げん太でした。
また次の記事でお会いしましょう。

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