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ラブホテルに途中で女性を拾いタクシーで向かった男性客の体験談

特に面白い話ではないが、タクシー運転手をしていなかったら体験できなかったであろう、ひとつの話としてお読み頂きたい。

7月の雨の夜、22時頃だろうか?、タクシーGOで呼ばれた。
配車指定場所に到着するとコンビニの駐車場にお客様がいるのを確認。
そして、男性のお客様にお乗り頂いた。
30代くらいの男性で独身だろうか?
タクシーGOにて事前に降車地が指定されていたので、降りる場所を改めて確認すると、予定通り駅へ向かって欲しいとの事。
そのため「では左に行きますね」と言って、コンビニ駐車場から道路を駅方面に出た。
しかしその数秒後に「やっぱり後ろに向ってください」とのお申し出となった。
出発して3秒も立たないうちに、目的地変更になったのは、はじめてかも知れない。
その時点で理由はわからなかったが、反対側に向けて再出発した。
こんな時、夜間だと道路もすいてるので車線変更や方向転換もしやすくて助かる。
昼間は渋滞する場所だし無理である。

ご乗車した男性はさっそくスマホを手にして会話していた。
ただし、その話の内容は、前から通話していたような継続性があるように感じたので、乗車する以前から電話で話をしていたのかも?知れない。
どうやら仕事などの話ではなさそうだし、聞かれてマズイことがあるのかも知れない。

車内では結構大きな声 (普通に聞こえる声) で電話(会話)されるお客様が多い、
しかし、その男性の会話は小声で何を言っているのか?よくわからず、男性にしてはちょっと珍しいなと違和感を感じていた。
途中で電話が終ったのかどうかも?、わからないくらいだ。

そして、変更になった目的地に着いたのだが、そこはクルマの月極駐車場で「ちょっと待ってて欲しい」と言う。
一時降車した男性は、自分のクルマなのだろうか?、運転席のドアを空けると点灯した暗めの照明のもと、ドアを閉めずに身を運転席に入れて、なにやらゴソゴソと物探しを開始した。
あまり観察してはいけないが、逃げられる可能性もあるのでごめんなさいと言うところだ。
察するに、お金を探しているのか?、財布がクルマに残していたことに気が付いたのか?、そんなところか?と感じた。
しかし、すぐに見つからなかったのか?、結構時間がかかって1分くらいはゴソゴソしておられた。
そして、再乗車された男性からは最初の予定通り、改めて駅の方角へと指示を受けた。
このように寄り道するケースでは、最初の想定よりも運賃が上がるので、タクシードライバーとしてはありがたい。
ただ、最終目的地は駅ではないことも途中でわかった。
そして、曲がるところの指定もその都度となり、結果的にどこまで行くのか?見えてこない状況に。
そして、途中で「ちょっと止めてください、もう一人乗せます」となった。
電話で話していたのは、この待ち合わせするためだったようだ。

そこでは細身の女性が路肩で傘を差して待っていた。
こうして男女カップルのご乗車となった訳だが、その後も「そこを左で」「次を右で」と男性より細かく指示がでて、行先が見えない。
ただ、普段クルマの運転をなさっておられるのは確かだろう。
的確なタイミングで事前にきちんと指示して頂けているので、安心して運転できる自分もいた。

男女カップの車内での会話としては、5分の間に2~3言程度であまり親しくないのか?、親密な関係を隠しているのか?、きまづくは無いようだが、よくわからない男女と言う印象。
そして「そこのホテルの前で止めてください」と言われた場所は「ラブホテルの前」だった。

住宅街の中にあるラブホなので、100%そのラブホテルに入るとは言い切れない。
しかし、ホテルの前で降りると言う指示だったので十中八九そうなのだろう。
「ご乗車ありがとうございました」と言うと、あまり車内で会話しなかった女性客も一言「ありがとうございました」と挨拶を返して頂き、まぁ、まっとうな普通のカップルなのかな?とも感じた。
やぼなので、2人がホテルに吸い込まれたかまでは見届けていない。
ただ、車内でイチャつくこともなく、あの距離感や会話の少なさは、マッチングアプリや、他の関係も疑ってしまう私がいる。
しかし、2人は挨拶もしていないので、マッチング・アプリだったら深夜22時に初めて会う関係ではないだろう。
もし、セフレの関係だったら、その男性はスゴイと尊敬してしまうかも。
自分にはそんな甲斐性はない。

でも、なんで自分のクルマをお持ちなのに、クルマで行かないのだろう?と疑問が残る。
タクシー運転手に関係を見せたい訳でもないだろうに、運賃が片道5000円にもなった高いタクシー利用ではなく、レンタカーや、カーシェアなど選択肢もあるのに・・・。
やはり、2人の関係は謎で気になる。

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