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PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE(PMJL)リーグ概要の注意点と疑問点


1.チーム公募スケジュール

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申込を完了させるためには、11月27日(金)までに参加申込書を提出し、12月10日(木)までに「ロースター登録申請書」を提出する必要があります。

注意すべきは、最終行にある「⼀次締め切りの段階で規定のチーム数に達していた場合、最終締め切りは、⼀次締め切りに応募された⽅のみ受付とさせていただく場合がございます。」の一文です。

読み方によっては、「11月27日(一次締め切り)の段階で、申し込み完了(「参加申込書」と「ロースター登録申請書」の両方を提出)しているチーム数が16チーム以上である場合には、その段階で受付終了し、それ以外のチームは、11月28日以降にロースター登録申請書を受付してもらえない」とも解釈できるので、5名の参加予定選手を確保しているチームについては、11月27日までに、「参加申込書」だけでなく、「ロースター登録申請書」も併せて提出しておくと安心ですね。


2.リーグスケジュール(予定)

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試合構成
年間シーズン2フェーズ制
年間合計ラウンド数:100ラウンド

スケジュール
フェーズ1: 2021年2月~2021年4月
フェーズ2: 2021年7月~2021年9月
※1シーズンで24日間開催されるので、フェーズ1、フェーズ2それぞれ12日間、週1日ペースで開催されるものと予想されます。


3.賞金

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① シーズンランキング賞金 158,450,000円
② Dayごとのランキング賞金 5,685,000円×24日間=136,440,000円
③ ①+②=294,890,000円
となるので、3億円との差額(約500万円)が個人賞に配分されるものと予想されます。

ちなみに、1チームの最高獲得賞金額は、
① シーズンランキング賞金 100,000,000円
② Dayごとのランキング賞金 2,000,000円×24日間=48,000,000円
③ ①+②=148,000,000円

対する、1チームの最低獲得賞金額は、
① シーズンランキング賞金 0円
② Dayごとのランキング賞金 10,000円×24日間=240,000円
③ ①+②=240,000円

となり、最大600倍以上のチーム間格差が生じる可能性があります。


4.チームの参加条件

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「1つの運営法⼈が保持できるのは1チームまでとする」
・・・例えば、参加を検討しているA法人が既に2チーム保持している場合、新規にB法人を立ち上げて1チームを移籍させてしまえば、理論上は1チーム保持という基準を満たすことになりますが、A法人とB法人の出資関係などに制約を設けてくる可能性は考えられます。

「チームは選⼿と規約に準じた契約を結ぶこと」
・・・各チームと選手間の契約が「雇用契約」となるのか、「業務委託契約」となるのか、選手にとっては、所得税の所得区分や社会保険の加入判断にも影響してくる部分なので、後日掲載される本規約・細則を確認する必要がありそうです。

「チームと選⼿間の契約をすべてリーグに開⽰すること」
「1年に1回、所属チームメンバーの健康診断の実施と、結果を運営に報告すること」
「登録選⼿が⼗分な練習および試合が実施可能であると当社が認める環境を⽤意できること」
・・・2018年のLJLのように、選手が不当な扱いを受けることを避けるように、リーグ側が権力をもって管理していくという意思を感じます。

「債務超過していないこと」
「運営法⼈の資本⾦」
「運営法⼈の過去三年間の売上および経常利益」
・・・LJLの場合には、「日本で登記された株式会社」「資本金5,000万円以上」「法人設立1年以上経過」「年間売上25億円以上」など、細かく条件設定されていますが、現段階では具体的な基準は示されていません。そのため、外国法人や株式会社以外の法人形態(合同会社など)でも条件を満たすことになります。


5.チームへの支払いに関して

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リーグからチームへの支給について、ペナルティによる減額がなければ、最低保証額は年間2,500万円となります。

リーグへの協賛金・放映権収入の年間合計額が約26億7千万円を上回る場合には、その15%を16チームで割った金額から2,500万円を差し引いた金額が上乗せされます。

NTTドコモの負担は、賞金(3億円)とチームへの支援金(4億円)だけでも、年間7億円にのぼります。


6.選手区分とリーグからの支払いについて

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「チームは選⼿への年間最低報酬350万円を保証する。報酬の上限は規定しない。」
・・・リーグからチームへの支給2,500万円から、少なくても選手5名へ1,750万円(350万円×5名)を支払う必要があります。もし選手が社会保険の加入義務のある雇用契約である場合には、会社負担分の社会保険料が更に260万円ほど発生しますので、チームには500万円ほどしか残らないことになります。

「シーズン中のチームメンバーの新規登録・抹消に関しては、相応の⽀給を⾏うこととする」
・・・例えば、フェーズ1だけ在籍した選手には、350万円÷2=175万円を支払う、ということだと思います。

「リーグからのチームへの⽀援⾦に関しては、所属チームのチームメンバー(選⼿・コーチ・マネージャーなど)への⽀払いに限定する」
「試合出場に伴う宿泊交通費含む、チーム運営にかかる諸経費については、チームの負担とする」
・・・この支援金というのは、上記2,500万円のことだと思いますので、余ったとしても人件費以外には使えない、ということですね。「7.ロースター登録に関して」にも記載されている通り、シーズン中は5名以上の選手数を維持しなければならないので、不測の事態に備えて、ロースター5名の他に1,2名の登録は必要になるし、コーチやマネージャーの人件費も併せると、どうしても2,500万円を超えてしまうでしょう。
なので、超過分の人件費と、運営諸経費を賞金で賄えるかが、参戦チームの資金繰り上のポイントになりそうですね。

「選⼿に関しては副業が可能だが、チームは承諾をした上で、リーグへ報告することが必要である」
・・・副業というのが、どこまで含むのか(個人での配信活動は?)、今後の情報を注視する必要がありそうです。

「選⼿はPUBGおよびPUBG MOBILE以外のゲームタイトルの⼤会に出ることを禁ずる」
・・・大会の範囲(賞金なしはOK?)が気になるところです。

(参考)サラリーキャップとは
各チームが所属する選手に支払う年俸総額を、毎年リーグ全体の収入に基づいて上限金額を調整し規定する制度


7.ロースター登録に関して

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「ロースター登録することが可能なのは、満18歳以上とする」
・・・高校生の登録も可能なのでしょうか。

「他のいかなるチームとも⼆重登録はできない」
・・・チームの定義が気になるところです。


8.アクティブ・ロースター登録に関して

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9.移籍・トレード

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「移籍⾦の上限設定は設けない」
「移籍⾦のリーグに対する納付はない」
・・・移籍金がチームの収益源になりそうです。

「交渉前にリーグに報告の上、所属チームに対し交渉の事前連絡を申請し選⼿との交渉を開始する。」
「ロースター登録されていない選⼿との交渉は、リーグに対して報告する義務はない」
・・・引き抜きなどを抑止する趣旨と思いますが、一方でロースター登録外の選手との交渉を、リーグだけでなく所属チームに対する事前連絡なしで行えるのか、気になるところです。なお、シーズン中は、他チームとの交渉はできないことになっています。


10.事業全般、広告、ユニフォーム

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リーグに権益が属する事業として、
「本⼤会のスポンサーにおいて、選⼿が必要と認める事業」
「その他、当社が定める事業」
これらが、どのような事業を指すのか、確認が必要でしょう。


11.チームスポンサー、チーム名

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以下の業種に対しては、スポンサー契約を結ぶことだけでなく、宣伝すること(⽅法は限定せず、発⾔の他、ゲーム内の名前を利⽤するものや、宣伝となるような服装を着⽤して試合に出場することも含まれる)を禁じられているので注意が必要です。

a. アルコール製品、ポルノ、たばこ、賭博(ウェブサイトを含む)、不法なデジタルコンテンツ、「市販薬ではない」薬、⽕気類、拳銃類または弾薬、その他⽇本国内で販売が禁⽌されているもの
b. ビデオゲーム、オンラインゲーム、モバイルゲーム、ならびにその開発会社および販売会社
c. 本ゲームその他PUBG Corp.が提供するゲームの利⽤規約に違反するサービス
d. PUBG Corp.の製品またはサービスと競合する製品またはサービス
e. グレーマーケットまたはブラックマーケットの販売者として知られる、仮想上の物品およびサービス


12.FAQ よくある質問

Q1.世界大会やオフライン大会に参加する際の交通費等はどうなりますか?
A1.オフライン大会についてはチームにてご負担ください。世界大会に関しては各大会の規定に合わせてご案内いたします。

Q2.全日程オフライン会場での実施となりますか?会場の場所はいつお知らせいただけますか?
A2.12月17日以降、確定チームに対してリーグより周知いたします。
会場については東京近郊を想定しています。

Q3.給与の最低保証以外に選手との契約でリーグ指定の条件はありますか?
A3.最低保証のほか、賞金分配や他リーグの出場制限などを規約に定めております。規約を確認いただき契約をお願いいたします。なお、契約の写しをリーグに提出する必要がございます。

Q4.選手の副業をリーグに申請した際、申請が受理されないことはありますか?
A4.規約に違反しない限り、職務内容にて却下することはありません。

Q5.優勝した場合世界大会への出場は必須でしょうか?
A5.リーグが指定したチームは原則チームメンバーにて世界大会へ出場いただきます。

Q6.賞金はいつ支払われますか?
A6.支払いタイミングについては、チーム確定後各チームへご連絡いたします。

Q7.PhaseごとやDayごとの賞金はいつ支払われますか?
A7.支払いタイミングについては、チーム確定後各チームへご連絡いたします。

Q8.獲得賞金について、チームから選手へ配分する際の制限はありますか?
A8.賞金配分についてリーグからの制限はございませんが、分配率は報告いただく必要がございます。

Q9.選手との契約期間はいつからいつまで結べばよいですか?
A9.1月から12月にてご契約をお願いいたします。来シーズン以降の契約に関しては、チームと選手間で取り決めていただく必要がございます。

Q10.給与支援金の支払いタイミングはいつでしょうか?
A10.支払いタイミングについては、チーム確定後各チームへご連絡いたします。

Q11.最低報酬額について、メイン選手・サブ選手、その他監督・コーチ・アナリスト・マネージャーなどで、金額の違いはありますか?
A11.選手報酬は一律で最低350万円ですが、その他選手以外のチームメンバーはシーズン報酬の規定はございません。ただし、チームメンバーとしての登録が必要となります。

Q12.リーグ出演以外の活動、動画・配信や出演などで得た金額も、最低報酬の範囲に含める事は可能ですか?
A12.最低報酬の範囲にはリーグ出演以外の活動は含まれません。

Q13.選手の練習環境について、定期的に練習できる場所は都度変更してもよいでしょうか?
A13.チームに一任いたします。

Q14.選手のパスポートはいつまでに提出すればよいでしょうか?
A14.Phase1開始の一週間前までに提出するようお願いいたします。

Q15.試合用端末に指定はありますか?また指定がある場合、その準備はチーム負担となりますか?
A15.試合用端末について指定がある場合は速やかにチームに周知いたします。その場合、試合用端末はリーグが準備いたしますが、そのほか練習用端末等についてはチームよりご準備ください。なお、タブレット端末は禁止となります。

Q16.チーム住所は、運営会社が登記してある場所を想定しておりますが問題ございませんでしょうか?
A16.問題ございません。

Q17.財務基準については親会社のIR開示資料で問題ございませんでしょうか?
A17.チームを運営する会社のものをご提示お願いいたします。もし、親会社が非上場でしたら、資本構成を含めた開示をお願いいたします。

Q18.選手個人が開催する大会も、リーグに確認することは必要でしょうか?また、PUBG以外に他タイトル等の配信を行うことは問題ないでしょうか?
A18.大会についてはリーグへの事前承認が必要となります。配信については他タイトルなどの配信も認めます。


13.選手の年収とチームの収支に関する考察

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選手の年収について

上記の表は、獲得賞金をチームと選手で50%:50%で配分した場合の、チーム収入と選手の年収をシミュレーションしたものです。

上記シミュレーションでは、シーズン賞金とDay賞金の合計額を配分していますが、「シーズン賞金はチームに100%、Day賞金は選手に100%」や「選手によって配分割合を変える」など、賞金配分にリーグからの制限はないため、様々な配分方法が考えられます。

なお、リーグ報酬のみで高年収を得られるのは一部の選手に限られると予想されますが、リーグ出演以外のチーム活動については上記報酬とは別に支給されること、個人での配信活動について制限はないことを考えると、リーグ以外の活動によっては高年収も期待できるでしょう。

チームの収支について

次に、上記の表における5位のチームが、選手7名と(社会保険の加入義務のある)雇用契約を結び、その他、コーチ、マネージャー、アナリスト、監督各1名と、月額10万円の業務委託契約を結んでいたと仮定した場合の、人件費に関する収支シミュレーションを行います。

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上記の前提条件の場合には、人件費の年額が約3,300万円となり、リーグからの給与支援金2,500万円では約800万円足りず、獲得賞金780万円で補てんする必要があります。

この他にも、オフライン大会の交通費・宿泊費、定期練習場所の賃借費、練習用端末の購入費、ユニフォームの購入費など、数百万単位の経費支出が見込まれます。

そのため、リーグ中位~下位のチームにとっては、資金収支はとんとん、もしくはマイナスになることが予想されます。


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