🌿🏇皐月賞🏇🌿

はじめに

桜花賞はデアリングタクトの豪快な差しが決まって幕を閉じました。雨が降って、体力やパワーがいきたのもありますが、外に出してからの量にはビックリしました。体力勝負抜きで、レシステンシアの量逃げとデアリングタクトの量差しガチンコ勝負を見たかった気もします。
さて、コロナが大変な状況が続きますが、開催へ向けての関係者の努力には頭が下がります。今週予定されている皐月賞について見ていきたいと思います。このレースも桜花賞同様に楽しみにしていた１戦です。今週も、1頭ずつしっかり見ていこうと思います。

その前に、皐月賞についてナオトさんのYoutubeチャンネル( https://www.youtube.com/watch?v=A182fhecnms ）にてレースの本質を学んでから分析に入りたいと思います。

個別馬分析

クリスタルブラック（SC）

父キズナ、母父タイキシャトル
闘争心が強く、負けん気の強さはかなりありそう。鞍上と全く呼吸が合ってなく、その点は不安でしかないが、新馬、京成杯とも投げ出さずに、大外をぶん回して勝ち切るところで、精神力の強さを感じた。量や体力、パワーはあると思うので、その能力をレースで活かすことができれば、とても楽しみな1頭ではあるが…。戦績を振り返る。
新馬戦、若さゆえか寝ぼけたようなスタートだが、後ろから最内に入り、なんとかペースに乗った。スローの展開で途中からグンとペースが上がるところもしっかり反応して追走し、外をぶん回して差し切るところ、おそらく集中力系（CL）のマッチレスノヴェルにしぶとく食い下がられるも、それを制して勝利。このぐいぐい感が非常に印象に残った。次走、京成杯は本命にして単勝をゲットしたのでとても印象に残っている。予想ではもう少し前目への位置どりを期待していたが、スタートと同時に鞍上にガッチリ抑えられ、後方に。馬は行きたがっていた。スカイグルーヴが外から揉まれずに気持ちよく競馬していたので、『やられたー』と思っていたところ、新馬同様に大外をぶん回して伸びてきて、先頭にいたスカーグルーヴまでしっかり捉えて勝利。捉えるところでやはりグイグイ伸びててやはり負けん気の強さみたいなものを感じる。ただ、2レースとも外からなので、逆に内にいて外から合わせられた時にどのようになるか気になるところ。気の良さにふれるか、精神力にふれるか、個人的には、鞍上にあれだけいじめられて最後に差してきているので、精神力の方ではないかと思ってのSC評価。ちなみに、臨戦としては京成杯からと疲労もなく、異端性も合って良くて、これまでの後方からの競馬でなく、行きたい気持ちをやや尊重して、前への位置どりショックをかけれればと思うのだが、ここも鞍上の前走の記憶により後方、大外ぶんまわしをやりたそうで怖い。コントレイルやサリオスの前かせめて近くで競馬したい（願望）。

ヴェルトライゼンデ（CL）

父ドリームジャーニー、母父Acatenango 
ここぞの集中力は強くて、母方の影響で量もある。前走の少頭数スローの生温いレースで接戦負けも良い。さあ、多頭数で摩擦が大きくなって、強敵の膨大な量を前にしても、集中力MAXでしぶとさを発揮して、食い下がって勝ち切って欲しい。戦績を見ていく。
新馬戦、小倉1800の重馬場で好位につけて先頭の馬に外から迫って量で圧倒。重馬場をこなすパワーもある。直線先頭に立ってしばらく『いっていいの？』って感じがなんか良い。次の萩Sは少頭数の7頭立て、ここは本来集中力が持ち味の当馬には厳しい条件と思ったが、馬群の中の競馬で最後の直線、内からエカリテンブルク、外からシリアスフールにうまく挟まれて、スイッチオン。なんとかしぶとく勝ち切った印象だった。そしてG1ホープフルSはパンサラッサの作る流れで、コントレイルを後ろからしっかりマークするレース。4角手前で先にコントレイルにすっと動かれて後手に反応、そのままの着差のままゴール。もう少し早めに並んでしぶとく行きたかったところだが、あの形に持ち込まれると厳しいことはわかった。そして前走、スプリングSは少頭数の圧倒的1番人気の格下げ戦。ここで圧勝するならL系にふれるかと思ったが、しっかり2着と凡走してくれたので、改めて集中力系と思った。今回は、格上げで相手強化で燃えに燃えて欲しい。そして何より、ホープフルでも分かった通り、有力馬より前か、ぴったりマークするくらいの位置で、常に集中力を切らさずに運びたいところ。また枠も大事で内枠が欲しい。週末にやや馬場が渋れば、パワーも活かせてなお面白いか。　

サリオス（L系、M系）

父ハーツクライ、母父Lomitas
膨大な量でいろんな馬をねじ伏せてきた。広い東京コースで伸び伸びと走ると膨大な量を使える分強い。これまでのレースからはまだ闘争心やしぶとさを見せずに圧勝しているので、今回の闘争心やしぶとさが求められる舞台でどこまでかきになるところ。戦績を振り返る。
新馬戦少頭数の東京マイル戦、高速馬場のトランポリンばりに弾む馬場で、その通りに直線で弾けて量で他馬を圧倒した。能力の高さと共に、前だけを見て他馬には目もくれずに走り抜けた感じが印象的だった。次走のサウジアラビアRCも少頭数の東京マイル戦で、前目から直線抜け出し、直線で集中力系のクラヴァシュドールに競られるも、量でねじ伏せて圧勝。さらに続くG1朝日杯は、ハイペースの流れを前目につけて、坂のある阪神コースも対応し圧勝。速い馬場だったので、スピードに乗れたことも良かったか。また、新馬からサウジRCは4ヶ月、サウジRCから朝日杯は2ヶ月と感じる間隔としては詰まっておりまたやや絞ってきたので、ハーツクライ産駒らしく走るモード（隠れた闘争心や集中力が出る）が高まってきていた可能性はある。さらにハイペースにすんなり反応できたのも、馬が走る気になっていたと考えられるか。
今回は、4ヶ月の休みに入っての本番。おそらくしっかり休んだので疲労やストレスはない状態と思われる。一方で、これで気の良さが豊富な馬にリセットされて闘争心や集中力があまり高まっていないのでは？と考えてみた。イメージとして、L系の馬が叩きながらLにS、Cが付加されていき無双モードに変わるのではないかと。ここで東京コースの延長であれば、ペースが落ちて気分良く走れて良かったと思うが、中山コースの延長でペースもさほど落ちない忙しい展開になるかもしれず、あっと思った時には時には量でやーっとやる前に時すでに遅しの展開も。鞍上も天才レーン騎手だが、彼も中山の経験はあまりなく果たしてそれもどう出るか気になるところ。能力は認めるものの、今回の臨戦過程はどうか。

コントレイル（L系）

父ディープインパクト、母父Unbridled’s Song
量が豊富で、スイッチが入った時は飛んだように走っていく。サリオスとも同じで他馬には目もくれずに走り抜けていく。気の良さ主体かなと思う。想定1番人気。さて、圧勝に次ぐ圧勝で能力が高いことは窺えるが、新馬戦のコーナーでややかかっていたこと、ホープフルSで序盤に見せた嫌がり方この辺りから重箱の隅を突いてみよう。戦績を見ていく。
新馬戦、非根幹距離阪神の1800で少頭数の大外枠でポンとスタートを決めて、前目の位置をキープ。スローペースで最後の直線すんなり抜け出し、弾けて圧勝。ただ、後ろの馬からコーナーで交わされた際にちょっとかかっており、闘争心による負けず嫌いによるものか、それとも揉まれ弱いか気になった。次の東スポ杯は広いコースの東京に替わり、同じく非根幹距離の1800外目の枠から気持ちよく走って、直線で弾けて量で圧勝。高速馬場も味方してすごいタイムが出た。そして前走はG1ホープフルS。13頭と中頭数でスタートと同時に内枠にいた当馬は他馬に寄せられて明らかに嫌がるそぶり、おそらく外に出てスムーズに競馬したかったのだと思う。しかし、同厩舎のパンサラッサが絶妙なペースで逃げて馬群がややばらけ、当馬への圧はなくなりポンと抜けやすい位置に、そうなると馬の本能で気持ちよく走れる位置を自ら見つけていくように、前にいる馬を外から追っていき、最後の直線、量で圧倒して完勝。3コーナーからは鞍上というより馬が自ら進んでいるように見えて、これをスタートの苦から3コーナーあたりの馬群がばらけて圧が落ちて楽に変わったショックということにする。これもあって、4角からは後ろの馬は捕まえられない。今回も1番人気が想定されておそらくマークはキツくなると思う。内枠に入ってくるならば、逃げの位置どりで気持ちよく逃げない限りは他馬の圧がやってくるだろう。どこまで我慢できるか。ホープフルSの時のように、圧からの解放される瞬間があれば馬が自ら量を持ってビュンと伸びてくると思うが、圧をかけられ続けた時に果たしてどうなるか。また、弾けるような走りは重くなった馬場ではどうなるかも気になるところ。
と、重箱の隅を突いてみたが、やはり能力、量の豊富さは抜けてると思われ、ちょっとの不利くらいも我慢できるのかもしれません。そのために間隔をあけたローテですし、すんなり抜けられたら、反則をしない限り止められないかもしれませんね。人気との相談か。

サトノフラッグ（SC系）

父ディープインパクト　母父Not  For  Sale
闘争心、集中力もあって量も豊富な印象。中山2000で良績を上げているように適性から見てもこの舞台は合っている。一方で、前走、重馬場での激走後でやや疲労やストレスが気になるところ。さて、戦績を見ながら考えてみる。
新馬戦、東京2000の重馬場でなんとなーくスタートしてなんとなーく走って最後の直線もなんとなーく走っていて、ゴール手前でようやく『あっ！？』と気づいてギアを上げたけど時すでに遅し。全く集中できていなかった。次走、未勝利戦は、スタートして内にすっと潜って、馬群の中でしっかり溜めて、4コーナー付近でスッと外に出て直線、量で圧倒して完勝。強い勝ち上がりだった。次走、1勝クラスは中山2000の舞台で先行して一旦下げてそれでも差し切ってVライン（先週チームの人に教えてもらいました）を描いての圧勝。やはり精神的な強さもあるか。そして前走、弥生賞は中山2000の重馬場で後方からぐっとまくって圧勝。体力とパワーがあるところを見せつけた。今回は、約1ヶ月間隔をあけての臨戦だが、やはり同じ中山2000ではあるものの得意舞台であるが故に、この疲労が歯車を狂わせる予感。また週末に馬場が渋ればよりよりその歯車が噛み合わなくなるか。想定でも人気をしているのでここは注意したい。

マイラプソディ（L系、M系）

父ハーツクライ、母父Salt  Lake
新馬から3連勝と量で圧倒したかのように見えたが、前走共同通信杯で意外と量に隠れた本質が見えてしまったか。
新馬戦は広い中京の2000mでゆったりスタートして、最後の直線外から量で制して完勝（2着に入ったルリアンは次走圧勝しておりSCぽくて気になる馬）。次走、野路菊、その次の京都2歳Sもスローペースで後方からまくって体力と量で圧勝。強そうに見せた。そして共同通信杯、これも少頭数ではあるものの、量系の馬が数頭いてこれまでよりは、本質が問われる場面。スローペースで気持ちよく走っていて、最後の直線の上がり勝負になって、ダーリントンホール、ビターエンダーが闘争心、集中力で抜け出すところで、当馬はまだ淡々と走っていた。この様子からL系ぽい印象を受け、これまでの勝ち上がりも、少頭数で摩擦が少なく淡々と走って量で制してきたのではないかと思った。さて、今回多頭数で摩擦が上がってどうなるか、摩擦を避けて後方に構えて最後の一発にかけてどこまでか。

キメラヴェリテ（S系）

父キズナ、母父Cozzene
闘争心主体の馬で体力、パワーもあるので、もともとダードで使われていた。前走、ダートから芝へのショック＋延長を逃げる位置どりショック＋逃げられなかった逃げ馬の逃げる位置どりショックとショック祭りで人気薄で激走し、出走の権利を得た。一方で、最後量系のアドマイヤビルゴにガッツリ差されており、今回格上げで量系が揃って、さらには全体的に前への圧が強くなる中で、どこまで粘り込めるかといったところ。前走のショックによる激走の反動もありそうで、ここは評価を下げたい。

ディープボンド（S系）

父キズナ、母父キングヘイロー
ダイナミックな走りのフォームが印象的で、闘争心、しぶとさそして体力とパワーを兼ね備えている。前走休み明けで久しぶりにレースをして戦う意欲も高まっており、週末馬場が渋って、思い切って逃げる位置どりショックをかけてどこまで粘れるか。
新馬戦は京都2000mの重馬場で、外枠からの競馬で終始外から回って直線は瞬発力勝負になり、競り負けて3着。ダイナミックな大またな走りからも瞬発力ではやや分が悪いか。次の未勝利戦も京都2000で外からの競馬。下り坂に入るところ徐々にペースが上がって、その勢いのまま直線に入って量で圧倒。やはり体力を生かしたロングスパートを量で制するのがかたちな気がする。次の福寿草特別は、何かダイナミックな走りがなりを潜めて、レース後のコメントを見るとトモを痛めたとのこと。そこから、休みをとってしっかり修正し、前走アザレア賞。しっかりダイナミックなフォームは戻ってきた。ただ2400という距離が長すぎたか。最後はロングスパートも力尽きての2着。今回は、初の重賞と鮮度があって、また異端性もある。一方で一気の格上げで、量で圧倒されないためには、無視して逃げる方が良いと思う。2400からの距離短縮で、横山騎手に乗り替わり、ダイナミックなフォームから繰り出される思い切った逃げに期待したい。人気薄なので密かに期待したい。

ダーリントンホール（LC）

父New  Approch、母父Pivotal
体力とパワーがあって、また体力の続く限りしぶとく伸びる走りは印象的。量もあるので、消耗戦になった時は競り合いたくないタイプNo．1？さて戦績を見ていく。
新馬戦、洋芝函館の1800を馬群の中で溜めて、体力パワーの優位性をいかして完勝。量も豊富な印象。続く、札幌2歳も内枠で馬群の中でじっくり溜めて、外を回した馬が伸びていく中で、なかなか前があかずロスしたものの、最内の割って最後、グンと伸びて3着（Vライン？）。体力、パワーもありながら集中力系の一面も見せた印象。一方で抜き去る様は、どこかポーカーフェイスで、やはり体力とパワーで集中しながら黙々と走るタイプで、量もあるので、闘争心をどこかに隠して見えないようにしている感じ。しんどくなった時に、ポーカーフェイスでグイグイ伸びてくるので、隣で競られた時に1番嫌なタイプ。この馬の量に飲まれそうになる。続く葉牡丹賞は休み明けで馬体をしっかり増やして充電しての臨戦。中段からの競馬で最後は外を回して前に迫るも3着。内が伸びる馬場で、外から最後まで迫ってきており、その点は評価できる。また、体力を生かして、どんどん伸びてくるので驚異。そして前走、共同通信杯は少頭数のレースだが、中段で構え、直線抜け出し、ビターエンダーとの競り合いを制して勝利。稍重の馬場も、パワーと量を活かすにはプラスとなった。競り合った距離も長く、なかなか我慢強い。今回は2000mへの延長で、急坂の中山コースになるが馬場がやや渋る可能性もあり、消耗戦になる可能性がある。そのような時に、この馬の体力とパワーを生かした走りで、集中して道中のストレスなど気にせずに淡々と走ってこられたら、他の馬には驚異じゃないか。つまり、面白そう。

ブラックホール（Sc）

父ゴールドシップ、母父キングカメハメハ
闘争心が強く、また体力やパワーもあるのでそれが活かせる場面ではプラスか。戦績を詰めて走るモードに入ってレースに集中するタイプで、弥生賞を叩いての臨戦。一方で後方からまくった競馬で若干、ストレスや疲労も気になるところ。
新馬戦、函館の洋芝のパワーのいるコースで、後ろからまくって外を回しての2着。1着の馬に最後かなり迫っており、闘争心が強い印象。また馬体重の割に、パワーや体力があると思った。続く未勝利戦も函館の1800で後方から体力にものを言わせて完勝。量もある程度はある。そして札幌2歳Sは、後方からの競馬で早めに動いた馬を横目にじっと溜めて、4角からペースを一気に上げて大外を回して、闘争心を活かし抜けて完勝。叩いて絞って走るモードになっていたのも功を奏したか。
続く、ホープフルSは馬体を増やしての休み明けで、やや前にいく位置どりショックだったものの、格上げと体感でペースを速く感じ、初めての急坂と苦の連続で、休み明けには集中も作れずに凡走。続く、弥生賞も間隔を開けて、体重を増やし、おそらく集中モードではない状況で、後方からまくって4着と凡走。最後、グイグイと伸びており、馬としても走れるモードになるつつ次に繋がる走りな印象。また、重馬場も味方したと思う。今回は間隔を詰めてのレースで集中モードは高まっているか。馬場が渋れば、体力やパワーが活かせる場面で面白い。あとは強い闘争心を活かして、馬群を割ってどこまで粘り込めるか。

ラインベック(M系)

父ディープインパクト、母父キングカメハメハ
弱い相手には崩れない優等生ではあるものの、格上げでワンパンチ足りない印象。ただ闘争心を活かして先行して、パワーがあるので重馬場では意外と3着くらいまでならしれっと潜りそうな気もする。
新馬戦、中京2歳S、広いコースで伸び伸びと走って渋る馬場をパワーを生かして量で制して完勝。続く、東スポ杯はコントレイル、アルジャンナの量に飲まれ3着。やはり良馬場の瞬発力勝負は格上では分が悪そう。続くホープフルSは、体力、パワーを生かして4着にまできたものの、もっとパワーや体力の消耗戦があっていると思った。そして、若駒Sここは少頭数で圧勝して欲しいところだったが、3着。闘争心、集中力などは程よくあるので、よくも悪くもまとまっていることがレースに影響していると思った。今回は馬場が渋ることが考えられて、体力、パワーの消耗戦になると思うが、人気的に優等生くんのしれっと3着だけには気を付けたい。

ビターエンダー（M系、Lsc）

父オルフェーブル、母父Afleet  Alex
量主体の馬で、広い東京コースは伸び伸び走ってくる印象で、また一度叩いて、集中してくるタイプ。能力は全くないわけではなく、ダーリントンホールや苦手な休み明けの中山でもそこそこまとめてきているので能力は感じる。一方で、ローテション的に今回は、間隔を開けて前走馬体絞って激走した分の充電して、レース感を取り戻してくるイメージのレース。なので、今回はまだ気持ちが乗ってこないのではないかと思う。大外枠に入ったので、あまり摩擦なく来れるのは良いが、凡走に徹して、次の広い東京コースがわりは面白いと思う。ただ、今年は役者が多いから、それもまた厄介（これは余談でした）。戦績は簡潔に。
新馬東京2000を3着、続く未勝利同じく東京2000を馬体を絞って前目にいって圧勝。走れるモードは強い。続く中山2000京成杯、馬体をしっかり増やして、やや後方から差してくるも4着。まあ軽く凡走といったところ。タイプ的にも中山2000がべらぼうに得意という感じではないので、能力があるのかなと感じた。そして前走の共同通信杯は得意の東京コースで、間隔を詰めて、馬体を絞って接戦の2着と好走。走るモードになっていて、ポーカーフェイスのダーリントンホールとの我慢比べは評価できる。そして今回は、激走の疲れを回復させて、凡走のターンかなと思う。他馬が本気でくる中で、馬の気持ち的にはまだ乗ってないと思うので、厳しいか。能力でどこまでか。

ウインカーネリアン（S系）

父スクリーンヒーロー、母父マイネルラヴ
闘争心が強く、前目の競馬で粘り込んでどこまでかという感じだが。流石に戦績も多く他馬に比べての疲労の蓄積度合いが大きいと思う。田辺騎手でさらなるS質が付加されると思うが、前走格下げで勝って、今回は1800からの距離延長、格上げでやはり「楽→苦」ここは厳しいか。

コルテジア（LS）

父シンボリクリスエス、母父ジャングルポケット
体力パワーを生かして、スムーズに走れれば持ち前の闘争心を活かして、大きな力を生む。一方でスムーズに走れないと投げ出したくなる一面も持っており、なかなか難しい。また、闘いながら集中を増していくタイプにも感じ、前走激走して間隔を開けた今回はどうなのか気になるところ。戦績を見ていく。
新馬1400を使って、次走未勝利延長の1600でパフォーマンスを上げ、さらに次走1800の延長で勝利。延長を前にいく、そして逃げる位置どりで好走しており、前目で気持ちよく、体力、パワーを活かせればしぶとい印象。続く、デイリー2歳は短縮の1600で逃げて凡走。前走頑張った分の疲れが出たか、もしくは先行争いのペースが速くなって嫌気がさしたか。続くシンザン記念はやや上がりのかかる馬場でペースが上がって差しに回って、3着。そして前走きさらぎ賞は少頭数スローから徐々にペースを上げて、キレのディープ産駒を体力、パワーでねじ伏せて勝利。ハマれば強い印象。今回、2000の延長でペースはやや上がると思う。重馬場の消耗戦になってどこまでか気になるところだが、内枠で溜めて突っ込んできたら怖いので、一定の警戒はしておく。

ガロアクリーク（SL）

父キンシャサノキセキ、母父Kingmambo
量主体の馬で、スローから一気に加速してどこまでかといったところ。前走は距離短縮で体力補完がある中で、スローを大外をぶん回しての勝利。馬体重も絞って臨戦としては良かったが、今回は延長の中山2000格上げで流石に厳しいか。

レクセランス（M系）

父ディープインパクト、母父ChampsElysees
全てにおいてまとまっている三連勝のリズムには乗っているものの、格上げでペースが上がって苦に感じる場面か。今回は厳しいか。

テンピン（？）

父ジャスタウェイ、母父クロフネ
タイプについてはわからないが、新馬を勝ってここへの格上げはちょっと厳しいか。馬券内にくるようであれば一挙にスターだが、そんな感じはしない。厳しい。

アメリカンシード（SL）

父Tapit、母父Stormin  Fever
S主体のSL系、体力とパワーもあると思う。若葉Sでキメラヴェリテを捕まえられなかったので、そこまで突き抜けるものは感じない。格上げでタフな流れで、パワーを生かしてどこまでこれるか。今回は厳しいと思う。格下げダウンで。