5.大切なのはその人の想い

自分たちが価値を創出していくために一番大切なのが「仲間」。
どういう人と一緒に目標を目指していくのか?一緒に目指す仲間の想いが一番大事だと感じます。
大事な仲間を探す作業が「採用」、同じ目標に向かって、同じように歩んでいく仲間を探すときに、何をどう見ればいいのか?採用の合否の判断をする場合もそうですが、何を重要視するか?採用する側も、採用される側も真剣勝負です。
一緒に頑張れる仲間ってどういう人なのだろうか?
そんなところをお話していければと思います。

採用するにあたって大切な観点は?

採用面接も何度も参加させていただいていますが、1時間かそこらで相手を完璧に見抜くのは本当に難しいと思います。1時間程度話しただけですべてを理解することはできないし、その中の情報で判断するとなると、やっぱりいつも迷ってしまいます。何回やっても本当に決断が難しい。
また、自分の決断で人の人生が変わってしまう可能性もあるわけです。そのくらい相手にも大きな影響を与えてしまうものなので、いつも決断するときには逃げ出したくなりますが、事業を推進するのに一番大切な「仲間」 の選択。お互い真剣勝負でやるべきですよね。
いつも迷うし、いつもわからなくなる、全部見抜くことはできないからこそ、大事なところは絶対押させておくべきです。その外せないポイントが私にとっては、一緒に頑張れる人なのか?という観点なのです。

一緒に頑張れる仲間ってどういう人なのか?

チームの目標があって、そこを「仲間」と目指していく過程がある。
良いことも悪いこともあり、辛く苦しいこともたくさんあるわけです。
そういう中で、どういう人達と一緒にがんばりたいか?
どういう人達とだったら一緒に頑張り抜いて目標を達成することができるのか?
そのときにパッと思い浮かぶ大事なことってなんだろうなって考えたときに
一番最初にくる事項が、多分自分にとって一番大事な観点なんだと思うのです。私の場合は、やっぱりその人が持つ「熱い想い」だと感じます。

人の「熱い想い」からしか創造されない

どういう仕事や作業でも、何か目標を成し遂げるためには必ず必要な作業や行動があるわけです。そういう行動を前に推し進める原動力となるのはやっぱり人間の力で、創造力だったり行動力だったりなのだと思います。
昨今、AIなどの技術が台頭してきていて、機会的な作業はコンピュータの力のほうが上回っていますが、やっぱり創造する部分や、とにかく気合でどうにかするとか、そういうものはやっぱり人の力だよなと感じます。
推進する中で良いこともあれば辛いこともある。そういう厳しい状況下で頑張れる原動力は、やっぱりその人の気持ちや想いが素になるのではないかと思うのです。
その時々を絶対に乗り越えるんだという想い
その壁の向こうにあるその先の姿を想い描くことができるか?
その壁の向こうにある自分が目指す姿や夢をそれでも目指すことができるのか?
そういう部分が自分たちのことを突き動かすのではないかと思います。
そういう状況になったときにどういう人と一緒に壁をのりこえて行きたいか?やっぱり夢や希望を持って前進することに意味や意義を見出して頑張れる人なのではないかな?と私は思うのです。そのイメージが自分の中に持てるのかどうか?そういう観点がいちばん大事だと感じます。


自分たちの判断で、相手の人生も変えてしまう

もう一つ、一緒に頑張れる仲間を選ぶときに、私個人が大事にしている考え方があります。「長く働きたいと思える人なのか?」という観点です。
自分のOK/NGの判断によって、我々にとってもこれから一緒に頑張っていく仲間になる方かもしれませんし、相手にとっても、人生を大きく左右するタイミングになる可能性があるわけです。相手のこれからの人生の流れ、意思決定を大きく変えてしまう可能性があるわけです。
ほんとうにおこがましいと感じますし、そこまで考えると色々決断が難しいよなといつも感じます。だからこそ、その人が来てくれたときに中長期的に一緒に頑張って目標に向かっていける人なのだろうか?という判断の基準をもって、しっかり判断していくべきなのだと思います。
その人の「熱い想い」の中には、ここで一緒に働いたときに、その人の人生は豊かになるのだろうか?夢を描くことができるのだろうか?
今のこの雰囲気にあっていて、馴染んでくれるのだろうか?
そういう部分を思い巡らせて、いろいろと会話する中から、探り出すようにしています。
お互いがwin-winの関係になって、一緒に夢をおっていくことができる状態が一番望ましいですよね。その人の想いと、自分たちの想いが交わるところがあって、同じ方向を向いていけるのか?そういう部分がお互いに感じ取れて、お互いがOKを出せることが大切なことだよなって感じます。

スキルや知識も大事だが

その人の持つスキルや知識はもちろん大切です。何ができるのか?どういう価値貢献ができるのか?は、その人が一体何ができる人なのか?で決まるわけです。なので、その人が元からも持つスキルや、今まで培ってきた経験や知識というのは大きな財産になるわけです。
ただ、このスキルや知識は、業務の中でも覚えることができるし、自分の努力次第ではあとからどうにかなる部分は大きいのではないでしょうか。その人に確固たる目標や信念があり、熱い想いがあれば克服できるポイントなのではないかと思うのです。
スキルや知識やあればいいですよね、でもなくてもよく、必要なのはその人が根本的に持っている「熱い想い」。
後から付けられるものよりも、その原動力となる部分、そういうところにフォーカスして、育つ環境を構築しその人の未来を一緒に築いていけるようにすることが、マネージメントと言われる人たちにとって大切な役割なのではないかと思うのです。

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