13. 自分にとって転機になった大切なコンテンツ

はじめに

11回目(そもそも、なぜ「幸せに働く」ことが大事だと思うようになったか?①)12回目(そもそも、なぜ「幸せに働く」ことが大事だと思うようになったか?②)と2回ほど、ここ10年ほどの自分の心理の動きをつらつらと書き連らねさせていただきました。
記事の中にも書きましたが、何がきっかけで立ち直ってきたのかは思い出せないですが、その過程の中ですごく参考になったり、助けてもらったコンテンツというか、参考書というか、そういうものがいくつかありました。
それぞれの解釈は色々ではありますが、私自身の1つの意見として読んでいただければ幸いです。

よく知られているものがほとんどなので、どれほどまでに参考になるかわかりませんが、今回はその支えてもらったコンテンツを取り上げ、内容を話すというよりは、どういう部分が自分にとって大切だったのか?を書き連ねる回にしたいと思います。

Stanford大学のCommencement address by Steve Jobs

概要
2005年に米スタンフォード大学の卒業式で故スティーブ・ジョブズ氏が行ったスピーチ。
自らの生い立ちや歴史、闘病生活を織り交ぜながら、人生に取って大切なこと、人生観についてを語った内容。

参考情報
スタンフォード大学のページ
日経新聞による日本語訳のページ

「you can only connect them looking backward」
この動画で自分にとってぐさっときた部分はいくつかありますが、まずはこの「you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backward. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.」
日経新聞のページの日本語訳を拝借するとわかりやすいですが、「将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎあわせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです。だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかない。」

このフレーズをどう解釈するか?は人それぞれだと思うのですが、僕はこう解釈をし、自分の中でとても大事な格言となりました。
「今のそこに与えられた試練や辛いと思うことであっても、それを乗り越えたからといっても将来どう役立つのかとかどう好転するのかなんてわからないし、将来辛くなくなるかどうかもわからない。あのときは良かったなって思えたとしても、それはこの辛い現状を超えて遠い未来に行って振り返ったときに初めて分かること。そのためにも、この今の現実を直視してそれを乗り越えることが自分の人生や将来を豊かにしてくれるんだって信じて進まなければ未来は作られないし、良い未来につながると信じればいい。
ここで逃げ出したっていいのかもしれないし、逃げ出した先に明るい未来があるかもしれない。でもそれであっても「逃げ出す」ということについて自分自身の強い意志を持って決断をして次に進めることができれば人生のどこかでつながって実を結ぶび未来が作れるはずだ」

結局このフレーズとかも1つのきっかけとなり自分の人生ややりたいことを熟考していくことになりました。
これ以外にもこの基調講演の中には人生について書かれた大切なことがたくさん詰まっていると感じていますし、自分にとっての人生の格言集だと思っているので、他の部分もじっくり聴いて読んで理解いただくことをおすすめします。

サイモン・シネック、ゴールデンサークル

概要
サイモン シネックが、シンプルで強力なモデルを使って周りを動かすリーダーシップについて説明しているTEDのプレゼンテーションです。
人を動かす偉大な企業や人物というのは、「ゴールデンサークル」というシンプルなパターンに基づいて行動していて、優れた企業や人物は、「What」や「How」ではなく、常に「Why」から考え行動に移すという考え方についての講演です。

参考情報
TED: 優れたリーダーはどうやって行動を促すか?
RareJobの日本語解説ページ

全てはゴールデンサークルと「なぜやるのか?」という質問から始まる

この講演の中では、偉大で人を動かす組織、指導者は考え行動し伝える仕方がすべて「何のために?、何を信じているのか?」から始まり、他にはない力を得ていると述べられています。
「人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされるのです。」
「人々は「なぜやっているのか」に反応するのに、なぜやっているのか自分でわかっていなければ、投票してもらうにせよ何か買ってもらうにせよ、みんなを惹きつけられるはずがない。」と謳われていて、その信念を信じてくれる人と一緒に働くべきだと述べられています。

この動画で気付かされたことは、「人を動かして巻き込む場合はもちろんそうだが、自分自身もモチベーションを持って前進していくためには、なんでそれをやるんだっけ?というwhy?に立ち返えれることが大切」ということでした。いつでもそのWhy?に立ち返ることができるので、方向性や目指すところにブレが出ないのだと考えるようになりました。
難しいことであればあるほど立ちはだかる壁は高いものです。その壁を乗り越えるためにはその原動力が必要になります。折れそうになる心を支え、自分がなぜ成し遂げないといけないのか?という大事なことを忘れないようにするためにも、この「なぜやるのか?」を明確にしておくことは大事なことだと感じます。もちろん原動力はそれだけではないと思いますが、でも日々していることがどこにつながっているからこそやる意義があるのか?と感じられることは、邁進していく中でも大切なモチベーションになるのだと思うのです。
ご本人の話の趣旨とは少しずれていますが、この動画では自分なりに大切なものに気付かされたと感じます。

7つの習慣

概要
スティーブン・R・コヴィー 著の世界的な名著であり、自己啓発に関連する書籍として、日本でも有名な本です。Googleで検索をすればたくさんの要約、概要の説明がでてくるので詳細は割愛しますが、生きていく上で大切な考え方や、自分を磨いていくために考えるべきことが書かれています。
この手の自己啓発本をどう解釈するかは人それぞれなので、好き嫌いも含めて一概に言えるものではないと思いますが、人生を好転させていく上で精神的に大切なことが書かれていると感じます。

参考情報
本の内容をわかりやすく漫画で解説している書籍です。

「私たちのあるがままの世界をみている」
「何を見たか説明するとき、私達が説明するのは煎じ詰めれば自分自身のこと、自分のものの見方、自分のパラダイムなのである」と書かれている部分があります。つまり、自分自身に見えているものはすべて自分自身の解釈フィルターがかかった状態のものを見ているということなんだと思います。自分自身にどういう解釈機構があるかによって物事の捉え方は大きく変わってくるわけです。こう考えると、すべての物事は自分の気持ちの持ちようだし、捉え方によってはネガティブなものもポジティブに考えることができるようになるはずなのではないでしょうか?
自分の中にある軸、考え方をしっかりと整理しておくことが、自分の周りで起こることをどう捉えるかにとっては大切なのだと考えることができるようになった気がします。ポジティブシンキングしようということではなくて、すべてのものは自分の捉え方次第でどう見えるのかが変わってくるということを理解して、自分にどうあるべきなのかを考えていくことが大事なのであないか?ということに気付くきっかけになりました。

「影響の輪」を広げる
「直接的にコントロールできる問題、間接的にコントロールできる問題、コントロールできない問題、どんな問題でもそれを解決する第一歩は私達自身が踏み出さなくてはならない。解決策はすべて自分の影響の輪の中にあるのだ。」だからこそ、その「影響の輪」を広げていくことが大切という内容です。「私たちのあるがままの世界をみている」とするならば、その世界を見て判断しているその影響の範囲を以下に広げていくことができるのか?それが自分が主体的に行動できるようになる範囲になってくるのだろうか?と考えるきっかけになっていった気がします。
「過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来」という事実。その変えられる自分のキャパシティーを上げていくためにも、この自分自身の判断に影響を与える「影響の輪」を広げていくことで、自分が主体的に動ける領域を広げていくことができることなのだと思います。
自分ではコントロールできない問題の場合、どんなに気に入らなくても自分の力ではどうにもならないのだから、そこに労力を使うのではなく受け入れられる力を身につける、そういう力があれば振り回されることもなくなるのだろうなと考えさせられました。

最後に

今までに影響を受けてきたコンテンツを3つほど記載させていただきました。今も何度も見返したり読み返して考え方を整理したりしています。自分に取って大切なことがこの3つだけというわけではないですが、自分にとって大きな影響を与えていただいたものだと感じ、今も大事にしています。
生きていれば良いこともあれば悪いこともあるわけですが、それは捉え方次第で解釈が変わるのと、日々鍛錬していれば将来同じことが起こってもそれに振り回される事なく捉えることができるのかもしれないなと思う今日このごろです。


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