ホスト一ヶ月やってました(笑)

マッサージ店の話は何べんも書きましたがその数年間でも誰にも口外してない事実です。新宿、歌舞伎町の小さなホストクラブです。よしながふみ先生の著書で知りましたが昔のホストではテーブルの掃除、片付けなどの「ボーイ」というポジションがありましたが僕は「キャスト」として、イチ話し相手として仕事をしていました。最初、ホスト専用のタウンワークをネットで見て、次にその店のマネージャーと面接して「君面白そうだね」ということで受かりました。当時からファッションと化粧の輪に入ってないのに、ホストに勤めている友人から服を借りたりして「朝ホス」という始発で新宿に出勤しまず自己紹介。まず、「小さな店」と言われてたのに人数が多い多い。中学三年生で自分のクラスの全員の名前を覚えられなくて、テストの返却を手伝ったりするのに更に友達に手伝ってもらうことをしていた僕にはハードルが高すぎる。顔と名前を一致させるためにノートに似顔絵と源氏名を書いたり、最終的には明日までには全員覚えて来いと言われたり。自分の源氏名は不思議な因縁で「光(ひかる)」になりました。その後、光は美容院行ってフォトショップで修正した顔と一緒にネットに載り友人が保存してました。仕事が始まると床掃除に風呂磨き…という宮崎駿監督作品のようにはいかなく、先輩キャストに後から席に付きます。VIPルームにも入れました。タダで。AV女優のお客様がいらして、サンプル動画を見せてもらい「そしたら今度は僕の動画を見せなきゃダメですね」というヒットはほぼなく、基本的に話に入れないし何より音がうるさい。本当に会話の邪魔でズンズンやるし、テキーラタイムになるとキャストがフリチンでブツを配ります。結局、行き場がなくなり料理と皿洗いやってるマネージャーとウダウダ話していました。ボスからもそれを見られて「お前辞めたいんか?」と接客中に言われ、正直に辞めたいといったら後にあの場を盛り下げるようなことを言うな!と怒られました。調理場で本当に辞めたいのか聞かれ辞めたいですと流れるように辞めました。今の僕だったらボコボコにされるのが怖くて行きませんが、給料は後日現場まで取りに行きました。オーブントースターを買いました。クッキングパパに載ってるパンの真ん中に卵をおとして焼く料理ができて生活がより豊かになりました。

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