あれは何だったんだ?

僕は決してグルメではない。しかし、懐の寂しさから安く済ませるということに関してはより知っている。例えば、S&Bのペペロンチーノソースは一袋一人前だが七味とゴマ油を足せば二人前でも味はなんとかなるとか、割り箸はダイソーで買った方が得だとか。できるだけ安く、なんていうのは複数でいてもそうなんだが独りでいるとよりきかす。一度、何か月も前からセッティングした飲み会で旧友を前に今日はあんまり出せないと言ってお前の友情はそんなものかと怒られたことがある。そして、独りだとまずお店に入ることすら躊躇する。こうした創作のためにカフェに入ることは何ら考えないが腹を膨らますために飯を食おうと思わない。昼食であれば家まで我慢するか食欲自体を忘れてしまうに限る。その数少ない体験で不思議なものがある。ラーメンチェーン店である日高屋が今中華そばいくらかは分からないが通常価格は390円であった。味については人それぞれ意見はあれど、僕としては美味いと思って食っていた。通信制の高校に通っていた時、東京池袋にて学校の近くの日高屋に入った。そこはなんと中華そば290円だった。日高屋というのは池袋だけでもあちこちにあるのだが、何故だかそこだけ290円だった。帰り際には必ずクーポンも発券するので味卵を毎回付けることになる。そこの290円を不思議に思いつつよく行っていたのだが、25歳ぐらいになって見たら違う店が入っていたように思う。もちろん下を探せばキリはないのだろうが、僕の中でラーメンというものは290円で食べられると最低の値段設定ができているので基本どこも「高い」と思ってしまう。ちなみに、イギリスのカップ麺は味が薄いので醤油を入れるのがベター。

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