俵万智

歌人の俵万智です。息子が「お母さんの作るサラダって、まあまあ貴重だよね」と言ったので、はりきって作ったのが写真のサラダです。最新歌集『未来のサイズ』上梓しました。

【俵万智の一首一会 17】試される短歌

白きマスク、白きブラウスのアグネスはカメラ越しに見つむわれの自由を 大口玲子  歌に詠まれたアグネスは、香港の民主活動家・周庭さん。歌集『自由』(2020・書肆…

1か月前

【俵万智の一首一会 16】

もし明日さびしかったらどうしよう。こんなに全部持つてゐるのに 小佐野彈  『サラダ記念日』を読んで短歌を始めたという人にはけっこう会うのだが、『チョコレート革命…

2か月前

【俵万智の一首一会 15】軽やかに詠む老いの歌

「生きてゐてくれるだけで」と子らは言へどその生きてゐるだけがたいへん 林みよ治  平成二十九年に百一歳で亡くなった林みよ治さんの歌集『詠みしわが歌』は、まことに…

4か月前

【俵万智の一首一会 14】戻れない時間を生きる

われというひっくり返せぬ砂時計きょうはピンクのセーターを着る 清水あかね  清水あかねさんとの出会いは、三十数年前。お茶の水女子大学の教授が、学生たちに短歌の話…

8か月前

【俵万智の一首一会 13】苅谷君代の奇蹟と軌跡

さみどりの風が無色となるまでに道の段差を覚えおくなり 苅谷君代  短歌を作りはじめたころ『処女歌集の風景』というアンソロジーを手にしたのが、歌人苅谷君代との出会…

11か月前

【俵万智の一首一会 12】がんサバイバーたちの歌集

黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える   掲出歌が、そのまま歌集のタイトルになっている。収録されている短歌の作者は、26人のがんサバイバーだ。  雨…

1年前