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少しずつ。

作業時間を少しずつ延ばしていっても右腕が悲鳴をあげにくくなって来ました。
私の身体もゆっくりだけれど確実に頑張って修復作業してくれている様です。
もちろん無理はできないし、重いものを右腕で持つのも避ける様にしているし、できるだけ左手で出来ることを増やして右腕の負担を減らしてはいます。

2年前の事故直前まで作業していたものは、怪我で右手が使えなくなっていたので一切手をつけていなかったけれど、
先月(3月)から少しずつ再開させていて、これを仕上げないとどうも次に進めない様な気がしていたのでリハビリがてら完成に向けて進めています。

とにかく無心で針を進めていく。
ハッと気がつくと針を持つ指先が熱を持っていて「ああ、そうだった。ある程度続けて作業していると指先はこんな感じになるんだった」と思い出し、気がつくわけです。
時計を見ると作業開始から既に3時間くらい経っていて、手を冷やしたりマッサージしたり。
少しずつ怪我する前の作業時間の感覚に近づいて来てること自体が有難く、
ここからが再スタートだと凛とした気持ちにもなったり、以前より少し俯瞰したところの視点で冷静に自分を見ていたり。
とにかく今こうしていられることが贅沢な貴重な時間で、当たり前ではないということをひしひしと感じながら過ごす日々です。
おそらくあと少しでこれに関しては完成できそうですが、仕上げることを目的にせずに、あくまでも糸の持つ気配を拾っていくことに注力する様にしたいと思います。

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