銀行員は金持ちしか相手にしません

銀行は、お金を持っている先としか取引したがりません。
お金がない先にお金を貸すと、返って来ないリスクが高いからです。

ちなみに、個人のお客さんも1,000万以上預けてくれて初めてお客さんであって、
1,000万未満には銀行が預金保険を掛けないといけないので正直、付き合いたくありません。
だから、できるだけ人の手が掛からないようATMへ誘導します。
(自分で操作するのに手数料が奪られるという理不尽さ)

業績好調の会社には、銀行員がどんどん売り込みにやってきます。
貸し倒れの心配も少ないですし、他の金融商品も契約してくれる可能性もあります。

ただし、そんな会社でも業績悪化 等でお金がなくなってくると、
今までの態度を改め、サ~ッと引いていきます。

お金のない会社には、銀行員は寄り付きもしません。
お金を持っている会社との取引を一番に望んでいます。

今、国はどんどん市場に資金を流すように号令をかけていますが、
世の中の中小企業の約7割が赤字と言われていますので、
銀行員も取引先を探すのにひと苦労しています。
しかも、新型コロナで傷んでいる企業が大半ですので、なおさらです。

今、金持ちでない会社さんは、金持ちであるかのように見せかけましょう。
見せかける努力だけで、銀行員は勘違いしてくれます。

まずは、今、赤字の会社は黒字転換できるようにしていきましょう。
すぐに売上を伸ばして黒字化するというのは困難ですので、
それよりも会社のお金の使い方に無駄がないかを徹底的にチェックしましょう。

意外と削れる経費は出てくるものです。
今の会社の規模に合わせて、ビジネスモデルを見直すことも必要です。
今まで惰性で取引していたところも思い切って手直しすれば、
こんなにも経費が掛かっていたのかと驚かされると思います。

銀行は赤字の決算書では、まず取引対象として見てくれません。
損益計算書の一番下の当期純利益、
その上の経常利益、さらに営業利益は黒字になるようにもっていきましょう。

事業計画書を作って、毎月、計画通りにいっているかをチェックします。
下振れして計画通りにいかなかった時は、
次月以降の挽回策を検討することができます。
計画書の作り方が分からないという方は是非、ご連絡下さい。

今の時代、事業計画書も作らずに経営するのは、
嵐の中を何も持たずに船出しているのと同じ感覚です。
(昔とは違い、すぐに売上を伸ばすのが難しい時代です。
また経営リスクも以前と比べ物にならないくらい増えています)

それから、貸借対照表の“現金・預金”欄の数字が重要です。
ここの数字がどれくらいあるかを銀行は見ています。
損益計算書の売上高を12で割って、月商を出してみて下さい。

現金・預金の合計が月商の1.5~2か月分あれば、銀行は安心します。
これだけ持っていれば、金持ち企業として銀行は勘違いしてくれます。
月の途中で資金がカツカツだとしても、
月末にはこれくらい貯まっているようにすれば、そのまま試算表に載ってきます。

今、お金がない会社でも、
お金が貯まる仕組みを作って、少しずつ良い会社にしていきましょう。
そのお手伝いをさせて頂きます。

銀行には、決して苦しい素振りを少しでも見せてはいけません。
そう見せかけた途端、銀行は態度を改め、距離を置いた態度を取り出します。

銀行は金持ち大好き、貧乏人は相手しない ということを
是非とも知っておいていて下さい。

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