見出し画像

ズキュンな金星ーサルバドール・ダリ 【ホロスコープから見る芸術家のひとかけら①】

サルバドール・ダリ
1904.5.11 8:45 生まれ   Figueras Spain

(Astrodeanst参照)

ダリのホロスコープは、個人天体の偏りがその個性を物語っています。

アセンダントのルーラーである月も、その位置やアスペクトなどから、ダリの生き様や作品の特徴がよく見えるのですが、今日気になったのはこっち。

(Astro Gold より)

金星です。

金星は♉️にいて、ドミサイル。
とても居心地がよさそうに、のびのびと好きなことや趣味を楽しんでいる感じです。

海王星とも仲良くつながって、夢や無意識の世界が作品作りに影響しているのもわかります。

ダリの作品は、深い精神状態が前面に出ているので、「見ていて癒されるな〜」といえるものではありません。
どちらかというと、心がねじれるような感じです。

でも、遊び心が込められています。
(そういえば、ダリタロットなんかは、遊び心が前面に出てますね)


◎キュンときちゃったのよ   ーダリとガラのシナストリー


ダリは25歳の時に、後の妻になるガラと運命的な出会いを果たします。

(この経緯や、ガラ本人のエピソードもおもしろいので、興味ある方は調べてみてください)

(インナー:ダリ、アウター:ガラ     Astro Gold より)

はい。

ダリの金星が、ガラの火星にコンジャンクションです。

これもう、ダリの方がズッキューンときちゃってるわけですよね。

少女漫画の主人公の一目ぼれです。
花とか飛んで、キラキラ出て、なんなら急にブワッと風が吹いちゃいます。

「きゃー、ガラさん、わたしのめっちゃ好みー!!!」

なわけです。
(もちろん、ダリはこんな言い方しなかったでしょうが)


ダリの方が金星なので、ダリが少女気分です。
ガラは、相手役の男の子。


ダリは、生涯ガラを愛し続けます。


ホロスコープを見る時によく言われるのが、
結婚後は金星と火星の関係だけでは見ない、ということです。

結婚をして、その先長く関係を保とうとすると、いつまでも恋人気分ではいられません。

気持ちも変わるだろうし、環境や立場も変わるかもしれません。

キューンだけではやってけないわけです。


でもダリは、自分の全てのキュンをガラに持ち続けたのです。


ガラが亡くなってから、ダリは制作活動をやめてしまいます。
金星がその相手を見失って、海王星の揺らぎの中に閉じこもってしまったよう。


こういう例を見ると、男だから女だからというのではなく、
人はおのおの、男性も女性もその中にいるんだなと思わされます。

恋愛においても、それがどう出るかは見た目の性別ではわからない。
そこが、人のおもしろいところなのかもしれません。


◎主な参考図書はこちら

『101人の画家―生きてることが101倍楽しくなる 』
著:視覚デザイン研究所・編 早坂優子

昔好きだった本です。

最近図書館で見かけ、さらに古本屋で見つけました。

せっかく手に入れたので、またここに載っている画家さんのホロスコープについて、気ままに書いていこうと思っています。