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ズキュンな金星ーサルバドール・ダリ 【ホロスコープから見る芸術家のひとかけら①】
サルバドール・ダリ
1904.5.11 8:45 生まれ Figueras Spain
ダリのホロスコープは、個人天体の偏りがその個性を物語っています。
アセンダントのルーラーである月も、その位置やアスペクトなどから、ダリの生き様や作品の特徴がよく見えるのですが、今日気になったのはこっち。
![](https://assets.st-note.com/img/1681782262625-Sq7bKmNBwH.jpg?width=800)
金星です。
金星は♉️にいて、ドミサイル。
とても居心地がよさそうに、のびのびと好きなことや趣味を楽しんでいる感じです。
海王星とも仲良くつながって、夢や無意識の世界が作品作りに影響しているのもわかります。
ダリの作品は、深い精神状態が前面に出ているので、「見ていて癒されるな〜」といえるものではありません。
どちらかというと、心がねじれるような感じです。
でも、遊び心が込められています。
(そういえば、ダリタロットなんかは、遊び心が前面に出てますね)
◎キュンときちゃったのよ ーダリとガラのシナストリー
ダリは25歳の時に、後の妻になるガラと運命的な出会いを果たします。
(この経緯や、ガラ本人のエピソードもおもしろいので、興味ある方は調べてみてください)
![](https://assets.st-note.com/img/1681782686208-5bEa3Cp4NS.jpg)
はい。
ダリの金星が、ガラの火星にコンジャンクションです。
これもう、ダリの方がズッキューンときちゃってるわけですよね。
少女漫画の主人公の一目ぼれです。
花とか飛んで、キラキラ出て、なんなら急にブワッと風が吹いちゃいます。
「きゃー、ガラさん、わたしのめっちゃ好みー!!!」
なわけです。
(もちろん、ダリはこんな言い方しなかったでしょうが)
ダリの方が金星なので、ダリが少女気分です。
ガラは、相手役の男の子。
ダリは、生涯ガラを愛し続けます。
ホロスコープを見る時によく言われるのが、
結婚後は金星と火星の関係だけでは見ない、ということです。
結婚をして、その先長く関係を保とうとすると、いつまでも恋人気分ではいられません。
気持ちも変わるだろうし、環境や立場も変わるかもしれません。
キューンだけではやってけないわけです。
でもダリは、自分の全てのキュンをガラに持ち続けたのです。
ガラが亡くなってから、ダリは制作活動をやめてしまいます。
金星がその相手を見失って、海王星の揺らぎの中に閉じこもってしまったよう。
こういう例を見ると、男だから女だからというのではなく、
人はおのおの、男性も女性もその中にいるんだなと思わされます。
恋愛においても、それがどう出るかは見た目の性別ではわからない。
そこが、人のおもしろいところなのかもしれません。
◎主な参考図書はこちら
『101人の画家―生きてることが101倍楽しくなる 』
著:視覚デザイン研究所・編 早坂優子
昔好きだった本です。
最近図書館で見かけ、さらに古本屋で見つけました。
せっかく手に入れたので、またここに載っている画家さんのホロスコープについて、気ままに書いていこうと思っています。