見出し画像

展覧会から見る風の時代ー水瓶座☆彡的企画爆誕!?

一つ前の記事で、2024年おすすめ展覧会について書きました。↓↓↓

で、2024年展覧会情報をウキウキと見ながら、「なんか占星術的に引っかかるな」と思いました。

うーむと考えました。

(何だろう?)
(全体の雰囲気が…なんかこう……)

で、閃きました。

(風の時代だ!)
(展覧会にも、風の時代の空気が流れてるぞ!)

って。


☆彡風の時代って?

今、占星術の世界では200年ほど続いた「土の時代」を抜け、「風の時代」に入ったと言われています。

言い換えると、
「物質、お金、権威」などに価値が置かれていた時代を終え、「知性、情報、コミュニケーション」が主軸の時代に入ったということです。
また、冥王星が本格的に水瓶座に入る2024年は、水瓶座の象徴する「自由、平等、博愛」にもスポットが当たります。

展覧会に当てはめて言うと、「権威ある美術館に、有名だと言われている絵画をみんなが見に行く」だったのが、「各美術館(あるいは各企画者)が考えたストーリーをそれぞれが見に行く」流れに変わっていくのでは?という感じです。


それはどんな?の前に、「土の時代の展覧会ってどんな?」を簡単に。↓↓↓


☆≡土の時代の展覧会

ざっと思いつく特徴を挙げると、

・権威を示すための作品を飾る
・誰もが認める有名な作品を飾る
・値段の高い作品を飾る
・物そのものに価値あり
・立派な建物に荘厳に飾る

といったところでしょうか。

作品に揺るぎない価値を作り、立派な美術館に飾る。
価値は誰かが作ってくれるもので、鑑賞者はほとんど疑うことなく「へーっ」と眺める。
それがいつしか、みんなが認める一つの価値になる。

なんかよくわからないけど、有名な絵だから会社、学校、家にレプリカ飾ってある、みたいなのもそうかもしれません。

で、突然ですが、ここで「みんなが認める名画代表」のこの方にご登場いただきます。↓↓↓

レオナルド・ダ・ヴィンチ《モナ・リザ》(1503-1506)

じゃーん。
ていうか、ドーン。

この方が日本にやってきた時の熱狂ぶりはすごかったみたいです。

レオナルド・ダ・ビンチの傑作「モナリザ」が4月20日、東京国立博物館で公開された。会場は「ナゾのほほ笑み」を一目見ようという人たちで身動きができない状態。モナリザとの対面はほんのわずかという人も多かったようだ。 

NHKアーカイブス  1974年ニュース「モナリザ賑わう」より 

来場者数はおよそ150万人だったそう。
2023年の同博物館「国宝 東京国立博物館のすべて」はおよそ35万人。
国宝をこれでもかと展示した豪華展覧会でした。
35万人もすごいのに、150万……
当時の盛り上がりっぷりがわかります。
(まあモナ・リザきたら私も興奮しますけどね!)

《モナ・リザ》には、多くの人がすごいと感じる凄みがあります。
もはや、絵を見なくても「すごい絵なんでしょ?」と誰もが思うレベルです。

土の時代の価値は、時間とともに育つ印象があります。
植物を育てるように、作品は土の中に種として植えられ、じっくりと根を張り巡らせたあと、芽を出し伸びていきます。
成長のスピードはさまざまです。
成長のしかたもさまざまです。
誰かが手をかけ続けたのかもしれません。
誰にも見つけられず、耐え続けて成長したのかもしれません。
(没後認められた作品も多いですよね…)
育ち方はいろいろでも、長い時間に折れなかった作品は、幹の太い千年杉のような、ずっしりとした存在感を放ちます。

そういえば、美術館も、古いものの方がしっかりした建物が多いような。

作品は、当初かけられた労力と魅力以上の価値を背負って生き続けます。
時間によって積み上げられたその姿は、とてもかっこよくもあります。

そして、風の時代となった今、それらの作品たちはどうなるでしょう。
個人的には、土が育んだ絵画や価値を、今度は風が運ぶことになるのでは?と思うのです。


☆彡風の時代の展覧会

ここまで書いておいてなんですが、先ほどの「☆≡土の時代の展覧会」については、的外れな意見だったかもしれません。

私は過去の展覧会情報を全て知っているわけではありませんし、歴史的考察のない一個人の感想です。
「いやいや、美術は時代の先行ってなんぼでしょ!もう風の時代の空気なんてビュービューだったぜ!」ってこともあるかもしれません。

ただ、鑑賞者の美術・美術館イメージは、土的なものを抱く人が多かったのでは?と思うのです。

いつの間にか、有名であることや価格が高いことで優劣が決まっていた作品たち。
風の時代に入ったことで、作品たちが古・新・老・若の垣根を越えて再編集され、また、風に乗るように広く拡散される気がしています。
そうなると、今までより多くの人に作品が届くのではないでしょうか?

特に、今回の風の時代は水瓶座で起こり、2024年以降、大きな変容の力を持った冥王星も本格的に水瓶座に入ります。

これからは、水瓶座の持つ「自由・平等・博愛」が現されているものや「革新的」な企画が、爆発的に増えていきそうです。


☆水瓶座的企画展①ーTRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション

TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション
東京国立近代美術館
2024.5.21–8.25
大阪中之島美術館
2024.9.1-12.8

パリ市立近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館の3館がタッグを組んだこの展覧会。
紹介文が水瓶座ワード連発してます。

ーー本展覧会は、そんな3館のコレクションから共通点のある作品でトリオを組み、構成するという、これまでにないユニークな展示を試みます。時代や流派、洋の東西を越えて、主題やモチーフ、色や形、素材、作品が生まれた背景など、自由な発想で組まれたトリオの共通点はさまざま。総勢110名の作家による、絵画、彫刻、版画、素描、写真、デザイン、映像など150点あまりの作品で34のトリオを組み、それをテーマやコンセプトに応じて7つの章に分けて紹介することで、20世紀初頭から現代までのモダンアートの新たな見方を提案し、その魅力を浮かびあがらせます。

東京国立近代美術館HP「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」開催概要より  

国も超えちゃうグローバルさ、
眠っていた作品も総動員し、
共通点を持ちながら個性を失わず、
ジャンルも超え、
「テーマで見る」というフラットな視点により、
企画者の個性が浮かび上がる。

うん、水瓶座っぽい☆彡

またこのテーマが自由で本当におもしろいんです。
「都市」「夢」「人物表現」「色と形」など、見事にバラバラ。
企画者それぞれの個性が生きているように思います。

いろんな人が考えた、作品の新しい見方。
鑑賞者も、新しい価値を存分に見つけられそうです。
見る前から心が躍ります。


★冥王星の力

で、ここで次の展覧会紹介の前に、冥王星のお話を。

冥王星には、根本からの変容の力があります。
タロットカードでいう「死神」のような、死と再生の力です。
これがやってくると、したいしたくないに関わらず、変わらざるを得ない状況になります。

冥王星が、山羊座と水瓶座を行ったり来たりしつつしている2023年〜24年にかけて、世の中もIT化が進んだり、大きな権力が次々と崩れていっています。
「現状はもう限界なんで、そうするしかないんだよね」という変わり方です。

例えば、2023年の国立科学博物館のクラウドファンディングも「そうするしかなかった」流れがあったように思います。

また、「日経大人のOFF 2024年絶対見逃せない美術展」の山下裕二さん、山田五郎さんのこの対談もそういった流れを感じます。

山田五郎さん(以下、山田) 西洋美術は作品評価額の高騰と円安で保険料が爆上がりして、海外の美術館から借りにくくなっています。

(山田) 先に言ったように、保険料の高騰や円安で海外の美術館から作品を借りにくくなっている中、自館の所蔵品や国内にある作品を駆使してキュレーションで見せていこうとする意欲も感じられ、応援したい。

「日経大人のOFF 2024年絶対見逃せない美術展」よりー


冥王星の有無を言わさない変容の力とは、こういうことかと実感させられます。

でも、そこからまた前を向いていくことで、新しい方法や企画ができていくんですよね。
容赦なく根本を切られるので、立ち上がるのも簡単ではないですが……。

各博物館・美術館の人々の頑張りに、力づけられる思いです。


☆水瓶座的企画展②ーここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?―国立西洋美術館65年目の自問

2023年の、東博の横尾忠則展にもこっそり驚いていたんですが、2024年の驚きはこれです。

ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?―国立西洋美術館65年目の自問
国立西洋美術館
2024.3.12~5.12

なんと、西洋美術館の現代美術展!?
個人的には超革新企画です。
「過去の西洋美術を保存・展示する役割の美術館が、現代美術を並べるなんて!」です。
「しかも国立の美術館が!」です。

その展覧会紹介文がこちら。↓↓↓

西欧に「美術館」という制度が本格的に誕生した時期とも重なる18世紀末、ドイツの作家ノヴァーリスは、こう書いていました。

 展示室は未来の世界が眠る部屋である。――
  未来の世界の歴史家、哲学者、そして芸術家はここに生まれ育ち――ここで自己形成し、この世界のために生きる。

国立西洋美術館は、そのような「未来の世界が眠る部屋」となってきたでしょうか。本展は、多様なアーティストたちにその問いを投げかけ、作品をつうじて応答していただくものとなります。

国立西洋美術館HPより

なんと心震える言葉……。
これを読んで、今回の企画にただ驚いていた気持ちが、納得に変わりました。
「そうか、西洋美術館は、未来に目を向けているのか」って。

多くの人が幸せな未来を作るのは、水瓶座の重要なテーマです。
未来を考えた時に必要だと思うことは、やるのが当たり前なのが水瓶座です。
未来のためを優先することは、過去のしがらみをある程度切ることにもなります。
その姿が、傍目には「革新」に見えるのかもしれません。

この展覧会は、「未来の世界が眠る部屋」にいる過去の作品に、今(現在)を出合わせる試みなのかもしれません。
その時、「未来の世界が眠る部屋」がどう再起動するのかが楽しみです。

鑑賞者もその部屋に入ることで、「自分たちは、これからどんな未来を築いていくのか」を意識するきっかけになりそうです。


※展覧会紹介の全文はこちらで読めます。↓↓↓


☆*。おわりにー対抗サイン、獅子座の自己主張

クールで熱い水瓶座。
優劣をつけず、全てに価値があることを知っている水瓶座。
その価値を、独特の視点で並べ、拡散できる水瓶座。
未来のために、過去をクールに越えていく水瓶座。

こう書くと、
フーッ!水瓶座かっこいーい!!
さいこうじゃーん!!

……ってところなのですが、

これができるのは、お向かいにいる獅子座がいてこそなんですよね。
(各星座を円形のホロスコープ上に並べると、真向かいに獅子座がきます。似てるところはあるのに、まったく性質の相手です。嫌だけどつい目に入っちゃうアイツみたいなものです)

熱くて熱い獅子座。
揺らがない俺!の獅子座。
この世界に俺は一人だけ!を知っている獅子座。

これを突き詰めてこそ、作品は水瓶座の編集に耐えることができます。
誰かが決めた価値ではなく、自分を信じて作る価値です。

価値が丸裸で横並びになった時、ヨボヨボな俺では倒れていまします。
表現しているものの中身がヨボヨボでもいいんです。
折れそうな心が表現されていてもいい。
ただ、作り上げたものが確固たるものを持っているかどうか。

水瓶座にスポットが当たる時代は、そんな獅子座イズムも問われるのかもしれません。



☆彡紹介し忘れてました。
水瓶座的展覧会といえば、こちらも。↓↓↓

このサイトを見るだけでも、水瓶座ワードだらけで驚きます。
本阿弥光悦の生年月日がわからないのが悔しいところです。

こちらについてもいつか書けたらと思ってます。
(今は書けるほど本阿弥光悦について知らないのですʕ⁎̯͡⁎ʔ༄)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?