兄犬が、余命宣告されてしまった。

べべ21日の散歩


20日に、病理検査の結果が出て、兄犬が余命宣告されてしまった。

脾臓を全摘出して10日ほど経過したが、
以前よりますます元気になって子犬みたいに跳ね回っていたので、
内心「きっと良性に違いない」という希望が上回るようになっていた。
もし仮に悪性でも、治療を施しながら想像以上に長く一緒に過ごせるのではという期待があった。

しかし血管肉腫という、転移が早くて予後の経過が悪いタイプの癌だった。

余命3〜4ヶ月。
抗がん剤治療をすれば半年まで伸びるかもという診断を受け、
言葉を失った。

息子同然の存在。
息子であり、親友であり、まるで教師のように思える日もあって。

抗がん剤、副作用、QOL、漢方、NK療法、
ネットでひっかかるいろいろな言葉の前で足踏みをする。
何が正解なんだ?
何がこの子にとって、最良なんだろう。

頭真っ白で、どうしたらいいのかいまいち判らず、
仕事もいまピークの忙しさになっていて、複数の案件と向き合い続けなくちゃならない。
家族として、どこに進めばいいのかちょっとわからなくなってしまったが、
とにかく29日に渋谷WWWで行われるLIFE HOUSE x LIVE HOUSE
これをやりきるまで死ねないし、死なせない。

パンデミックがもたらした断絶の中で、「LIFE HOUSE」という感覚、コンセプトを得られたのも兄犬の存在が大きい。
こいつが居て、家が、家になっていた。
架空ではなく、本当の家に。


まだ死なない。

今はただただ元気で、もとのままの兄犬だ。

陽気で、のんきで、わがままで。
いつでも我が家の太陽で。
何度でも散歩に行きたがる。

君がこれから弱っていく姿なんて、想像できないな。

べべ21日の散歩2

べべ21日の散歩3

べべ21日の散歩4



noteでの記事は、単なる仕事の範疇を超えた出来事について、非力なりに精一杯書いています。サポートは、問題を深め、新たな創作につなげるため使用させて頂きます。深謝。