1月27日(土)雪原の足跡図鑑
久々にたっぷり雪が降り積もったのは、水曜日の夕方からのこと。雪は困るが、あまり暖かい冬というのもかえって不安になる。
しばらくぶりに現れた雪原に、縦断する小さな足跡。
「お、タヌキか? いや違うな、キツネだ」
足跡は美しい一直線を描いていた。
鮮明な爪の跡に『もののけ姫』のアシタカよろしく「まだ新しい」などとつぶやく。
向こうにも小さな足跡。一直線ではない。あちらがきっと、タヌキだろう。
ヒヅメの足跡はない。
夏にはよくカモシカを見たし、我が家の畑は通り道のようなのだが。冬はどこで過ごしているのやら。
土手を見下ろすと、今度はまた別の足跡。さっきより大きく、輪郭がぼやけている。2つの大きな楕円形と、小さい点のセット。
「うさぎか」
しっかり「止め足」もしてある。
このあとどこへ行ったんだ? とうさぎの行き先を探すのが、冬の楽しみ。
それらにまじって、一緒に散歩する愛犬の足跡が新たに刻印される。
にぎやかな雪原だ。
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