愛犬チイサイノと寝ると、まっとうな生活を送ることができる
父が溺愛していた愛犬チイサイノ(日本スピッツ)は、毎晩父の部屋で寝ていた。父が他界してからは、母の部屋で寝るようになった。だけどひと月ほど経つと、チイサイノは母の部屋から出て、また父の部屋で寝るようになった。
時々夜中に、ワン……ワン……と父を探すようにベッドに向かって鳴いている。
神経質だったチイサイノは、父が戻ってこないことでさらに神経質になってしまった。母が出かけようとすれば、必死に引きとめる。いつも以上に甘えたり、家中追いかけたり、引っ切り無しに吠えたり。
私が