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生きる力

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戻ってきた実家での田舎暮らし。里山の風景。染みるご近所付き合い。親類のありがたみ。母から学ぶ農作業。できなくてもいい。知っておきたい。
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#意外と草刈りが大好き

お天気で動く

草刈りシーズンである。 草を刈って、何日か風と日に当てて、ある程度乾いたらひっくり返して裏側も乾かす。その後燃やすわけだが、あまり乾かしすぎると燃えすぎて怖い。だから適度に半生の草も残しておく。 (乾かしている間に他の場所の草刈りも進める) 乾いたら草を集めながら燃やす。燃やすのは風が強すぎない日が良い。風がまったくないと燃えにくくて困る。雨が降る直前だとなお良い。こういう日はご近所さんちからもバンバン草燃やしの煙が上がる。 これをやりながら、今年手がけているカボチャのお

結界を張るつもりで草刈りをする

カマで手刈りしていた頃に思った。 草刈りって、結界張ってるみたいだなと。 草を刈り倒し、天日で乾燥させ、熊手で集めて、野焼きしたり、しなかったり。草刈りしたところとしないところの境目は明らかだ。そうやって手を入れて、私たち人間と獣たちのすみかを分ける。 もちろん獣たちには、そんなこと知ったこっちゃないだろう。見た目を気にしないのなら草刈りなんてしなくてもいいと言う人もいる。 だけど私としてはやっぱり、きちんと草刈りされていた方がいい。草が伸び放題だと、獣たちが姿を隠して

見習い農耕民族、草刈り機を装備する

この4ヶ月の間に変わったこと。 母は、火が怖いから野焼きはしないと宣言していたが、ご近所さんからコツを教わり、やるようになった。 私も、怖いから使わないと決めていた草刈り機(刈り払い機)を使うようになった。しかも新品。私の専用機。 常々母が「危ないから使わせたくない。あんだはケガしたらただじゃ済まない体なんだからダメだ」と免疫異常体質の私に言い聞かせてきたのに、「店さ見に行って、軽いのあったら使ってみっか?」と言い出したのには驚いた。 それだけ母が、この夏一人で草刈り機を