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書呼吸

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小説。エッセイ。日記。文章。言葉。書いたり、書くのをやめたり、書くことの意味が変わったりしたことについて――等々。書呼吸(かこきゅう)とは、「呼吸するように書く」のではなく、「書…
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記事一覧

ライムとスカイ

手帳に書く文字の色分けについて。 私は5色ペンを使っている。 黒、赤、青、ライムグリーン、スカイブルー。 病院通いしていた頃は、黒、赤、青の3色使いだったが、今はこの5色使い。 とても気に入っているし、私の場合、5色で書き表した方が良い。 今思えば、ライムグリーンとスカイブルー、この2色のおかげで、私のライフスタイルは整ってきたと思う。   * 私は手帳に何か書くとき、基本的にはまず黒で書く。予定にしろ、記録にしろ。 せっかく書こうとしているときに「えっと、これは何色

1月10日 寝落ち

ここ最近の生活スタイルでは、やがてもたなくなることは薄々感じていた。愛用のEDiT手帳に、毎日体調のログをとっている。睡眠時間が、ここんとこちょっと足りない。 本当は7時間がベスト。 6時間とか6時間半でも元気に動ける。 5時間では具合が悪くなる。 持病に関係あるかはわからないが、私の場合、寝不足の影響は体へ覿面に現れる。 去年、フルタイムで働きまくったが再発はしなかった。それどころか風邪ひとつひかなかった。これは母の協力もあって、とにかく健康第一、職場に迷惑かけないこと

おじいちゃんの日記

何年か前、実家の屋根裏で祖父の日記を見つけた。 私は祖父を知らない。 祖父はある朝、昏睡状態に陥っていて、意識が戻ることなく一年後に亡くなったと聞いている。 当時私は2歳。 遺影は白黒でピンボケ。 祖父についての記憶の断片はわずかにあるが、それが思い出なのか夢なのかもわからない。 祖父の日記―― 歴史家が古文書を発見したときは、こんなふうに高揚するのだろうか。『農業日記』と冠された分厚い日記帳。それが角を揃えて十冊ほど積まれていた。 人となりもまったく知らない私が、

夢中で書いたものほど、書いたときの記憶がない

私の記憶では、初めて書いた小説はたしか、20代中頃か後半だったと思う。 子供の頃、「将来なるなら、マンガ家か小説家のどっちかだなぁ」などとえらそうに思っていて、「絵描き期」と「物書き期」を交互に繰り返していた。とはいえ、どちらかというと「絵描き期」の方が多く、専門学校でPhotoshopに出会ってからはさらに加速した。 だから小説家への憧れはあったものの、学生の頃、実際に小説を書き上げたという記憶はなかった。 ――という話をしたとき、同郷の親友であり、「和楽風天」の相方

新年なのでEDiT手帳について語りたい

手帳は長年、MARK‘SのEDiTスープルを愛用している。時々浮気したが、結局この1日1ページタイプに戻ってくる。 持病がひどかった頃に大変お世話になった。 もう再発しないような確信を得てから、思いきってマンスリー手帳に替えてみたが、結局この1日1ページタイプに戻ってきた。 今年も例に漏れずEDiTスープル。 やっぱりこの白い紙と、シンプルなデザイン、好き。あと罫線なのも好き。しかもドットタイプだし、5mm間隔でガイドがついているのも、線引きさんにはありがたい。 あと他

年末なので今年の仕事用ノートについて語りたい

仕事用ノートは毎月1冊使い倒している。 デスクワークが多いから、机で書く前提でA5サイズを使用。外出時には小さなメモ帳を持ち歩く。どちらもリングタイプ。 商品に貼ってあるシールは基本、はがす派だが、(写真の)コクヨのノートの場合は白があった方が好きなので、あえて貼ったままにしている。 今の職場は今年5月からの勤務。 未経験なのでとにかく書きまくる。 ノートに書く内容は以下のとおり。  1.今月のやること   (最初のページ)  2.個人的な業務日誌   (午前午前1ペー

3年日記、2冊目は内容をかえてみる

3年用の連用日記帳に、食事の記録をつけている。それにともない、季節の行事の作法も。 あと我が家の暮らしの特筆すべきことを、時々。 2021年から書き始め、今年、3年目。 今が一番、おもしろい。 過去2年分の「今日」を見ることができるから。 メインの食事の記録よりも、やっぱり暮らしのことを記した一言日記的なところが読んで楽しい。こんなことならもっと書いておけば良かった。 食事や行事の作法についてはあらかた書き記したから、もう次はいいかな、この1冊で終わりにしようかな、と思

文字が好きです

文字が好きです。 レシピ、日記、手紙、旅行記、歴史、指南書、極意、生き方、気持ち、感情、思い、思惑―― 長い時を経ても、気持ちや状況、技術、真実を伝えることができるから。 好きが高じて、中学のときに私も文字を創りました。これは私と親友との間だけで使う、秘密の文字です。 文字を創ること、使うことは、すごくワクワクしました。 文字が好きです。 尊敬と感動を覚えます。

文学フリマ8に参加して、夢が2つ叶っていることを知る

先日の6月18日。 文学フリマ岩手8で、無事出店を果たした。 (ウ-13 和楽風天) 準備期間、当日、その後。 数年ぶりのフルタイム勤務をこなしながらもまったく体調が崩れなかったこと。持病が再発する気配がまったくなかったこと。和楽風天の相方はじめ☆が来れなくとも、不安なく一人で元気に盛岡往復できたこと―― そのひとつひとつが、すごく嬉しい。 盛岡に着く前から、感動して涙がにじみ出た。 免疫異常の持病のため、イベントに参加する自信がなくて。だからはじめ☆と2人で和楽風天を

制作時間を確保するための「ワギャスカシ大作戦」

エブリスタで公開している小説(過去作)をnoteでも掲載するという、昔のドラマを平日の夕方に再放送するような挙動をとっている近頃の私。 こういうのを岩手では「ワギャスカシ(沸かし返し)」と言う。 私が小説作品のワギャスカシに手を出した理由は、文学フリマで出す本の制作時間がほしいから。 最近ちょっと、日々の暮らしが忙しい。 これからもっと忙しくなる。 下手をすると5月は創作活動にほとんど手を出せなくなる可能性もある。 なので、なるべく4月中に新刊を用意しておきたいし、no

同人誌図書館があったらいいな

同人誌を扱った図書館があったらいいな。 小さくていいから。 単なる思いつきだけど。 すでにどこかにあるのかな。 ここで取り扱うのは文芸の一次創作作品がいい。 つまり小説やエッセイ、詩や俳句といった、文章系のオリジナル作品。文学フリマの図書館バージョンといった感じ。 二次創作マンガは、基本的には扱わない。 マンガ系の同人誌即売会はあちこちにあるから、ここで扱わなくても大丈夫だろう。あと万が一著作権とかでもめると怖いから、マンガも文芸も二次創作はナシの方向で。 この図書館で

なぜか日記にとても萌える

人の日記が好きだ。――というと悪趣味極まりないが。もちろん家族や友達の日記を盗み見するということではない。 偉人から庶民まで、著者の気持ち、当時起こった事件や災害の描写などなど、大昔の人たちの日記にとても興味がある。 (大昔の人たちも後世の人に日記を読まれるなんて心外かもしれないが) いつから日記好きになったかは覚えていないが、少なくとも中学のときにはできあがっていた。教科書に『土佐日記』や『蜻蛉日記』の文字を見つけると、マーカーを引かずにはいられない。 「日記」という文字

10年前に書いた、10年後までのライフプラン

私は毎年、手帳の最後の方についている自由ページに、10年後までのライフプランを書き続けてきた。 ライフプランと言っても、内容は夢・願望の類を心のまま好き勝手に書いたもので、そのほとんどは創作活動に関すること。それと持病があったので、健康面についても少々。 好き勝手に書けるので、これがなんとも楽しい。ワクワクしか書いてないから、時々読み返してまた楽しい。1年間手帳を使い込んだあとで読み返すと、「お、これできてるじゃん」というものがいくつかあったりする。叶ったものにはチェック

中古本を買ったら人生の目標が届いた

ちょっと読んでおきたいな、と思う本があった。 図書館になかったので、ネット通販を物色。新品は取り扱ってないようで、中古品しかない。「年末の忙しいときにゴメンナサイ」と詫びつつ、購入を決める。 待ちに待った配達日。 配達トラックの音を聞くや否や、庭へ出て「ご苦労さまでーす」。荷物を受け取りながら、この日がクリスマスだったことに気付く。狙ったわけではないが、自分にプレゼントが届いたみたいでちょっと嬉しい。 トラックに一礼して見送り、庭にいる愛犬(ゴールデンレトリバー)へ荷物を