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療養明けの職場復帰から2週間

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4/14 9:00 校了・Xに投稿
誤記・表現は適宜修正

 元の職場に再就職して2週間が経ったところです。
 「社会復帰は難しい」とさんざん聞いていましたが、実際、かなり難しいと思いながら過ごしました。
 具体的に言うと、『自分が働きやすい環境は、自分が中心になって作らないとダメだ』と思い知らされました。

 再採用の面接試験では、『退職前と同じ部署の同じチーム、同じ仕事内容』を希望して、その通りになりました。
 ですが、同じチームの人にとっては病名も退職した事実も衝撃的だったらしく、「何と声を掛けていいのか…」みたいなことを言っています。
 よって、自分から声を掛ける姿勢が必要です。

 また、「大変だろうから、サポートしたい」と言ってくれるけど、その内容は自分から具体的にお願いする必要があります。
 何に困っているか、周囲は分からないのは当然です。

 上司の「これ、できますか?」は、つい「できます」と答えてしまいそうになるので、程々に働くよう気を付けねば。

 そして、職場のルールはいろいろと忘れてるし、変わってる!
 今の社内ルールでは、フレックスとテレワークが使えるので、出社日は早朝出勤&夕方退社で乗り切って、テレワーク日に長めに勤務しながら体調に合わせて休憩って感じになりそう。慣れるまでは殆ど休憩になっちゃうかも。
 満員電車には耐えられないので、出社日は朝は7時台前半に出社して、午後4時くらいに退社の予定。どちらも耐えられそうな混み具合の電車があって、何とかなりそう。

 業務的には貢献できそうにないので、口頭とメールの挨拶で、
 「いろんな困難があったけど、ここに戻ってきたかった」
と伝えたら、皆んな妙に嬉しそうにしてた。遠慮なく休めそう。
 ここで言う困難とは、妻の心配と、採用担当からの予想される難癖と、他社からのお誘いを断るってこと。真偽はご想像にお任せするね。

 妻が主治医に頼んで書いてもらい、職場に送った診断書の「配慮の意見」は殆ど却下されて職場のルールに従うことに。
 妻は心配するけど、「脳卒中患者にしては軽度」と自分でも思うので、職場の医師がそう判断するのはしょうがない。
 妻の気が済み、職場の人も安心し、今後仕事中にまさかの事態があったときは会社が妻に頭を下げる構図に持っていく段取りを踏めたので良かった。
 ただし、自分の命は惜しいし、会社に長く貢献したいので、自分の中では、当面は回復優先です。

 病状に隠し事があると、僕の瑕疵と指摘されかねないので、オープンにした。
 脳神経医とリハビリ医には事前相談した上で、職場のメンバーに以下のお願いをした。
 『疲労が積もるとけいれんが起こる可能性があり、夕方は早めに帰るとか、就労前に薬を増やしてもらうなどの対策をしています。
 「万が一けいれんが起こっても、意識があればタクシーに乗せて貰えれば大丈夫」と医師に指示を受けているから救急車は呼ばないでください』

 けいれんが起こった過去は敢えて言う必要はないと判断しました。
 ここまで伝えておけば、過剰な仕事はこないでしょうし、無用な憶測もないでしょう。
 当分の間、成果を上げることにはこだわらないよ。

 あと、何かあったときに転職に有利に働くように、非常勤の兼業として直前の会社との繋がりを継続することにした。今の会社のルール上は問題ないことは人事に確認済で手続きを進めていたけど、職場の上司は「なんやこれ」と当然の反応。
 『体力落ちてるのに兼業っておかしいのは承知の上ですが、退職は家族にとって厳しかったので、備えとしての肩書を得ることで、再就職に妻が納得した』と妻のせいお陰にして説明するとともに、「兼業の内容(オンラインでの情報交換)はリハビリ上推奨される内容(言語リハビリとして)」と医師の意見書に一文潜り込ませておいた。
 家族も人事も上司も意味わかんないみたいだったけど、兼業にOKだした上司が他から責められないための一文だったんですよ。
 退職させられたときに家族を守るため。そして、今後の転職に有利に働かせるため(ニヤリ)。

 出社して椅子に長時間座っていると、腰痛が出た。採用直前は休養優先で体幹トレーニングを控えていたからなぁ。私物を職場に送ったらダメと言われたので仕方なく、腰痛対策のクッションを早朝のタクシーで運んで持ち込んだ。
 タクシー運転手がよく喋る人で、朝はスクールゾーンやバスレーンの時間帯があり、地味に渋滞路線があるだの、アプリ配車に応じないとペナルティがあるけど、高齢者や病院に行く人がタクシー乗るからあまり影響ないなど、タクシーを殆ど使ったことがない身としては目から鱗が落ちる思いだった。

 会社でテレワークが認められて出社人数が減ったせいか社内食堂が閉鎖されていた。妻は、コンビニ弁当の揚げ物が気に入らないらしく、愛妻弁当を作ってくれることになったので、持って行くことにした。

 職場も含めて、周りに感謝を明確に伝えるなどのコミュニケーションをしっかりやりながら、回復優先で働きます。
 社会復帰時の姿勢に関する、リハビリ医のアドバイスは的確です。いろんな失敗例をご存知なのでしょう。

(ヘッダー画像は、また行きたいアムステルダム@オランダ, 2010年10月3日撮影)