多宇加世のKindle本が出ていました。二冊。

多宇加世のKindle本が出ていました。二冊。
それぞれ破滅派から、掌編集『早朝学植物誌』と連作短編集『ニュー・ハートシェイプトボックス』でした。

ーーました、ーーでした。と書くのは僕が山形県酒田市出身の山形市育ちだからです(現在、所在地は酒田市に戻ってます)、山形では丁寧語は過去形になる場合があるのです。電話をする時など、「もしもし多宇でした〜」みたいにね。

だから決して、前はKindle本出てたけど今は出てない、という意味の、ーーました、ーーでした、ではありませんのでお間違えのなきよう。まあ出てから少し経つので、標準語圏でも過去形には間違い無いんですけどね。でも、やっぱり紛らわしいですね。

ていうか多宇加世って誰? 何? むかつかない? って感じだと思います。そうなんですよ。

ここで自己紹介文を挿入します。


どうも、こんにちは。多宇加世といいます。普段は「破滅派」という文芸サイトやnoteで小説・詩を発表している、犬ロボットです。いま二つ嘘をつきました。犬というのは嘘です。犬ではありません。そして、ロボットだというのが第二の嘘です。でも、「犬ロボット」なのかもしれないというのは捨てきれない。自分では把握できないところもある、と私は思う。思います。あるいはもしかしたら僕は花瓶の中のハイドロカルチャーの粒の一つなのかもしれませんが、自分では分かりません。いまにも水を吸い上げて、植物の根に水を与えているのかも。僕には友人も家族もいますが、彼らはこんな僕に優しい言葉をかけてくれます。多宇加世は、犬じゃないよ、ロボットじゃないよ。「ましてや『犬ロボット』じゃないよ」。でも僕は安心できない世界で生きているし、生き続けたいと思っています。あの、ハイドロカルチャーってご存知なんですか、ところで。今度、100円ショップの園芸のところを見てみてください。当然、ネットで調べてもらってもいいです。もちろん僕はそれがなんなのか知っています。が、それの一粒一粒が僕なのかどうかは私は知りませんし、今後そうだと気づくのかも、分かりません。だから限りある自分の先のことを、誰かの死を、誰かの恋を、自分の死を、自分の恋を、リハーサルするつもりで、僕は生きています。作品をつくります。現状と未来の安心できない不安定を自覚するためです。なので過去を覗き込んで安心を得るなんて甘い考えは持っていません。


自己紹介文は以上です。多分ここまでで読者が四割減ったことでしょうが(途中から増えるなんてことはないので減る一方なのです)、私のできる範囲のことをとりあえずまとめてみたつもりであります。余計に多宇加世って何? 誰?

ですが作品となると果たしてどうなのでしょう! そうなんですよ!
作品はこんなふうな書き方はしていないです。
だからこんな自己紹介文を載せても意味がないのでは!


破滅派と、Amazonのリンクをそれぞれ貼っておくので興味がありましたらぜし。

『早朝学植物誌』のほうが掌編集。

『ニュー・ハートシェイプトボックス』のほうが連作短編集。

そうなんですよ。これは曲がりなりにも宣伝なのですよ。

なにとぞ。

またいずれ、一冊ずつ宣伝させていただきます。この記事、一体なんだったんだ、とか脳に浮かんでいますでしょ。


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