見出し画像

詩四篇(2021.09.02)

1
雨とあとヨーグルトは
長い朝に少し混ざる
つまりヨーグルトに降る雨が突き刺さる
弾ける 来てる
沈黙の
顔顔顔のねむけのつづきに
いただきますと言うと
弾ける 来てて
もう少しだけど踊りを
終えて
目を覗き込んで
笑いあう
笑いあうのに
ベッドに引っ張る
来てる 弾けて

2
夏の お詫び
願いしか見えないけど
真っ白な扇風機
から吹く風は透明
夜中はどう
真っ黒な部屋
真っ黒な風が室を掻き混ぜて
でも電気をつけたら
やっぱり無色で
だんだんテンポが上がっていくよ
夏のお詫び 気安く触れて
ごめんねと
また触れたい

あなたが吐き出すように
それと何かを交換したい


3
なんにも言わ
ずに
階段を昇って待ってて
どれもはじめ
ずに
悪い日を終えよう

囁けば大丈夫だと思えば思うほど
二人が離れていく 歯が抜けた猫はどこ
何度も聞かないで
歩いてた人しか見えないものであり
確かめようのないことだ


4
新しい箱が届く夜に
八枚の爪が割れる
ありったけを
思い出すガムテープの匂い
ひだまりのこと欠くこと
友達の夢を覚えてはいないけど 嘘
検尿コップ持ってうろうろしてる ほんと
箱はまだ未定なのですがこれから先
何かを入れたら
気持ちが落ち着くのだろう

もしも気に入りましたらサポートをよろしくお願いいたします! 励みになります喜びます!