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パウパーのオリジナルデッキを考える。

以前からずっと考えていたデッキがある程度まとまったので書きます。


その名は《Xerox Runner》

昔からマジックをやっている人なら1度は聞いたことがあるかもしれない「ゼロックス理論」。知らない人向けに簡単に説明するとドロースペルたくさん入れればそのうち土地カード引けるから土地カード減らしてもいいだろ!って理論。 破綻しているとかなんとか。

でもこのデッキはそのゼロックス理論に出来るだけ基づいて考えてみた。

とりあえずデッキリストを載せる。

土地は18枚くらい。パウパーだと少ないかなー程度ではある。初手に土地は欲しいしこれが限度だった。あと1枚を減らせるかどうかが怪しいところ。

土地は20〜24枚程度がちょうどいいのだが、wikiに書いてあるゼロックス理論で土地を24枚とするならドロースペルは5枚につき土地を2枚減らしてもいい、らしい。
つまり適正枚数から6枚少ないので15枚はドロースペルを積まなければならないらしい…

このデッキの特徴としてはフェッチが8枚、サーチが2枚入っている。 普通に基本土地を入れればいいんじゃない?って思うかもしれないがそれではこのデッキの良さを出せないのだ。 低い語彙力で解説をしていこう。

メインになるカード達

主な攻撃手段になるのは《アクームのヘルハウンド》と《ゴブリンの爆風走り》。デッキ名は「ゼロックス理論」と《ゴブリンの爆風走り》の英語名から。

爆風走りがマジで強い。

《アクームのヘルハウンド》は上陸で自身のスタッツが上がる。フェッチを利用すれば実質1/4/5の十分なアタッカーになり、《ゴブリンの爆風走り》はパーマネントを生け贄にしていれば1/3/2威迫という破格の性能になる。特に《ゴブリンの爆風走り》はフェッチでも打点が上がるので《アクームのヘルハウンド》とほぼ同じ能力と言っても過言ではない…と思う。

フェッチ8枚体制はこのクリーチャー達のスタッツを安定したものにする為に採用している。

もっと強く言うなら彼らにとってはフェッチが0マナで打てるパンプアップ呪文みたいなものだ。 1ターン目にどちらかを召喚していて2ターン目にフェッチを置いただけでも十分な圧になるだろう。

マナも浮いているので火力を撃ったりもできる。

ドロースペルとなるカード達について

血トークンのルーティングを含めればドローカードは16枚分ある。これは十分な枚数と言ってもいいと思う。

さらにめちゃくちゃを言うならゼロックス理論における ドロースペルは土地を後半引きすぎないように適度に引くためのカード みたいな感じであり、土地を適度に持ってくる目的であるならフェッチ系のカードも含めて良いと思うのだ。つまりこのデッキは実質26枚のドロースペルがあるようなものである。

ドロースペルではなくフェッチである理由

ゼロックス理論に基づくならフェッチではなくドロースペルを入れるべきなのだろうが、あえてフェッチが多めであるのは 確実に土地を持ってくることができる からである。

つまり引き運に頼る事なく土地を伸ばしやすくなるのだ。これはかなり重要だと考える。《渦まく知識》や《思案》を撃っても土地が見つからないことだってある。同じ1枚なら確実に持ってこれる方がいい。
他にもフェッチで土地を抜いてきてるので後半のドロースペルが 土地カードに変換されにくく しっかりと欲しいカードに繋がりやすくなる。 フェッチはセットランド権は消費するがマナは消費しない。ある意味8枚は0マナの呪文なのでかなりお得なのだ。 デッキ内の土地カードをしっかり引き抜けるのでマナフラにも若干強くはなるはず。 スペルではないので打ち消しにも強い。良い事しかない、弱点はタップイン。

通常のドローで引いても実質0マナのドロースペル、他のドロースペルでフェッチが引ければ追加で1枚分デッキ圧縮ができるので実質2枚ドローしてるのと同じだと考えて良さそう。 フェッチがあってこその理論なのかもしれない。 基本土地は2〜4枚あれば十分なので研究が進めば基本土地とフェッチの比率を変えてみるのも良さそうだ。

最近のパウパーのデッキにも土地サイクリングがあるからと土地枚数を減らしたリストもあるらしい。信憑性があがった。

《進化する未開地》や《広漠なる変幻地》ではなく《土建組一家の監督所》や《舞台座一家の中庭》などのいわゆるカペナフェッチである理由として、基本的にフェッチを置いて即座に起動することがほとんどなので1点のライフ回復が付いているほうがお得と感じたから。

《灰のやせ地》は森を持ってきて《わめき騒ぐマンドリル》を素早く出す程度にしか使わないので別なカードでもいいのかもしれない。

他のドロースペルについて

実質26枚あるドロースペルのうち16枚はルーター、キャントリップ、サイクリングである。ルーターは不要なカードを変換してくれるし、《通りの悪霊》のサイクリングは0マナのドロースペル。 変わったところといえば《彩色の星》と《迷宮の頭蓋爆弾》が採用されているところか。《実験統合機》ではない理由としてインスタントタイミングでドロー出来たり《実験統合機》では無駄になる可能性があるがそれが起こりにくいなど理由はさまざま。
比較的自由枠。

まずは《彩色の星》。これは1マナを好きな色マナに変換できるキャントリップ付きのマナフィルター。
つまり唱える時の1マナ以外マナのかからないドロースペル。必要な色マナを出して臨機応変に対応できるのもいい。

次に《迷宮の頭蓋爆弾》はマナの注ぎ先の1つ。最もマナを使うカード。
2つの能力から選べてメインは下のパンプ+1ドロー。序盤の困った時は上を使えば分割払いのできる2マナ1ドロー。
下の能力のパンプ能力は《ゴブリンの爆風走り》に使えば最強格のクリーチャーを作れる。おまけで1ドロー。
比較的自由枠。

《ヴォルダーレンの美食家》は1マナ1点火力+血トークン生成で実質分割2マナのルーティングカード。不要になったカードを入れ替えつつ《ゴブリンの爆風走り》の能力を誘発できる。

《通りの悪霊》は言わずもがなマナのかからないただの引くためのカード。墓地肥やし要因。

その他のカードについて

このデッキはとにかくマナを使わずに火力を出す事が目的なので、出来るだけ軽いカードで固める。

このデッキは《わめき騒ぐマンドリル》を採用している。サーチやドローを繰り返していくうちに自然と墓地が貯まるので探査で出しやすい。

《変異原性の成長》は貴重なマナのかからないパンプ呪文。土地を伸ばさないデッキにとってはかなり重要。

《ティムールの激闘》はもう1つのマナの注ぎ先。コンバットトリックとしてはかなり優秀。3キルも目指せる。

《稲妻》《稲妻の連鎖》は除去にも使える火力。最後のひと押しにも使える。

《怨恨》は序盤の火力の強化、終盤の息切れにも使える。枚数は要らないし超自由枠。もしかしたらこの枠を《オリファント》にしてもいいかもしれない。

デッキの回し方を考える

キープ基準として《アクームのヘルハウンド》か《ゴブリンの爆風走り》のどちらかがあり、山とフェッチがある事が理想。

アグロデッキなので序盤に全力になる。消耗戦にめっぽう弱いので決めきれなかったら負け。受け入れろ。

最後に

たくさんの人に使われてたくさん研究がされる事を願う。

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